ワールド・オブ・ウェッジウッドで工場見学&アフタヌーンティー【英国のなかのロシア】【イギリス国内旅】

2022-02-03

(2021.12.17) ロンドンのユーストン(Euston)駅から電車でおよそ1時間半、陶器の町ストーク=オン=トレント(Stoke on Trent)へやってきました。イギリスの人気陶器ブランドの窯元や工房、ショップがたくさん集まっていますが、まずは町の南の少し離れた場所にある英国最大の陶磁器メーカーであるウェッジウッド(Wedgewood)へ。

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World of Wedgewoodは広い敷地に、工場、V&A博物館のWedgewoodコレクション、アウトレットやティールーム、レストランLUNARなどが入っています。

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△入り口には、“英国陶工の父”とも称されるジョサイア・ウェッジウッドの銅像。1730年にここストーク=オン=トレントで陶芸家の家系に生まれました。14歳から職人として働いていましたが、天然痘にかかり足の切断を余儀なくされ、ろくろを回すことが出来なくなってからは、陶芸の研究と事業に打ち込みます。そして、1759年にウェッジウッドを創設すると、繊細なモチーフを貼り付けた浮き彫り(レリーフ)のような装飾が特徴のジャスパーウエアは大流行し、ウェッジウッドの名声は世界的なものになりました。銅像の手には、ポートランドの壺(the portland vase)を持っています。古代ローマからイギリスに持ち込まれたこの壺(現在は大英博物館に所蔵)に魅せられ、ウェッジウッドを象徴するジャスパーウェア(Jasper ware)で再現できないかおよそ4年もの時間をかけて追求し、ついに1790年に完成させました(World of Wedgewood内のV&Aウェッジウッド・コレクション所蔵)。

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△春〜秋は、ガーデン・デザイナーによる庭の美しさも見どころのひとつだそう。

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△一方、冬の楽しみは美しいクリスマス・デコレーション!

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△あまりの可愛らしさに、ツリーのオーナメントを購入。ウェッジウッド・ブルー、大好きです。

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△プレートで描かれたウェッジウッドのポートレート

まずは、受付を済ませて、上階のファクトリー・ツアーへ。残念ながら写真撮影は禁止なのですが、ウェッジウッドの歴史や陶磁器の製造工程(鋳造、焼成、釉薬がけ、フィギュア製作、装飾、手描きの絵付けけや金彩など)、なかでもウェッジウッドを象徴するジャスパーウエアが完成していく様子や実際の職人さんの作業風景もみることが出来て楽しめました(現在は水曜&木曜のみ。予約はこちらから)。日本にもとてもファンの多いウェッジウッド、解説の一部に日本語が用意されていたほか、日本限定で購入できるジャスパーウエア(雛祭りや五月人形の飾り皿)などもありました。ほかにも、陶芸体験や絵付けにも挑戦できます。

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△母から受け継いだ古いピーターラビットのシリーズを愛用しています。飾っていてももったいない!と毎朝使っているのですが、日本からロシア、そしてイギリスへお里帰りするなかで割れてしまったものもあり、イギリスのアンティークマーケットで探しています。新しいデザインも、かわいい!

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△2021年と2022年のクリスマス&新年の干支モチーフのイヤープレートが並んでいました。

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△ショップの奥にはティールーム(The Wedgwood Tea Room)があり、ウェッジウッドの食器でアフタヌーンティーを楽しむことが出来ます。(予約はこちらから)ブランチやランチもあります。

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△クリスマス前なので粋なサービス!テーブルにはクリスマス・クラッカーが用意されていました。両側kから引っ張って運試しをしたら、なかから出てきた紙の王冠をかぶり、クイズを出し合って待ちます。

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△ウェッジウッドのフェスティブ・アフタヌーンティー(1人25£)!

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△下から順にいただきます!フィンガー・サンドイッチはエッグマヨネーズ、サーモン、ハム&チーズなど(大好きなきゅうりのサンドイッチが欲しい!)。スコーンはプレーンとフルーツの2種類で、クロテッドクリーム鳥栖とリベリージャムが添えられています。

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△ケーキにもクリスマス感たっぷり!実はこの食器こそ、ロシアと深いつながりがあるのです。かつてロシアの女帝エカテリーナ2世がウェッジウッドに注文したディナーサービス『フロッグ・サービス』(詳細はブログ後半で)にインスピレーションを得て現代に甦ったシリーズ「ウェッジウッド・パークランド(Wedgewood Parkland)』です。(関連☆【英国のなかのロシア】ハロッズで出逢う『ウェッジウッド・パークランド』)ロシアナの私にこのロシアな食器で出してくださるなんて、さすがウェッジウッド⁉︎

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△こちらはヴィーガン用アフタヌーンティー(同じく25£)。ヴィーガン発祥の国イギリスでは、本当にどこのレストランでもスーパーでも、ヴィーガンやベジタリアンを選ぶことができます。

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△サンドイッチには、カレー風味のアーティチョークやスイートポテトのファラフェル、ドライトマト&バジルなど。乳製品クロテッドクリームの代わりに、スコーンに添えてあったのはココナッツ・クリーム。

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隣の建物がアウトレットになっていました。

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△隣接しているV&Aウェッジウッドコレクションも見応えたっぷり(入館無料)!ウェッジウッド家やジョサイア・ウェッジウッドについて、そしてウェッジウッドの誇る260年の歴史とそのなかで誕生した傑作の数々が展示されています。

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ファクトリーツアー、アフタヌーンティー、ショップ、ミュージアム・・・日帰り旅だったので駆け足になってしまいました。

さて、ウェッジウッド社の評判はヨーロッパ中に広まり、1773年にはロシアの女帝エカテリーナ2世がディナーセットを注文します。美しいものを愛したエカテリーナ女帝は、ウエッジウッド社には『フロッグ・サービス』マイセン社には『スワン・サービス』、セーブル社には『カメオ・サービス』、ロイヤルコペンハーゲン社には『フローラ・ダニカ』・・・と優美な陶磁器をコレクション。とそして自国の誇るサンクトペテルブルクの『インペリアル・ポーセリン』社を皇帝御用達の陶磁器工房へ、そして世界の一大陶磁器メーカーへと発展させていきます。

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もちろん、サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館にコレクションの大部分が展示されていますが、オックスフォードのアシュモレアン博物館にはそのうちの3枚が展示されています。(☆アリス、ハリーポッター、そしてあの人物も!大学の町オックスフォード旅 前編【英国のなかのロシア】

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△名前の通り、手描きの可愛らしい青カエルの紋章がポイント!エカテリーナ2世が夏の別荘ツァールスコエ・セローのエカテリーナ宮殿に向かう途中に滞在したというケケレケクシネンスキー宮殿のために注文したものですが、ケケレケクシネンスキー«Кекерекексинен» とはフィンランド語で“カエルの沼”を意味していて、ここは“カエル宮殿”と呼ばれていたのだとか。

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どの食器にもすべて異なる英国の美しい風景画が描かれています。50名分の食器セットは440点(ディナーセット680点、デザートセット264点)

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私のアフタヌーンティー・セットで使用されていた食器は、このフロッグ・サービスの復刻版だったのです。もともとのフロッグシリーズの持つ色合いや縁の装飾は、モダンなライフスタイルに合わせてややスタイリッシュになっていますが、美しい英国の景色がプリントされています。

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△ストーク=オン=トレント駅前のジョサイア・ウェッジウッド像。

少し離れた場所にあるウェッジウッド家の邸宅は現在ホテル(The Upper House Hotel)になっているそう。次回ぜひ宿泊してみたいです。

【英国のなかの日本】ロンドンにもある!カレーハウスCoCo壱番屋

2022-02-02

日本発のカレーハウスCoCo壱番屋、アジアを中心に世界に展開し、ここロンドンには2018年にオープンし、現在は2店舗。長い行列が出来ていた開店当時よりは落ち着きましたが、今も日本人はもちろんたくさんのロンドナーで賑わっています。

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△店内に入ると「いらっしゃいませ!」「ありがとうございます!」など日本語も聞こえました。

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△19世紀の後半にイギリス人が日本にカレーを紹介したと書いてありました。ロンドンの商人が、イギリスのガラムマサラからインスパイアされたオリジナルブレンドのスパイス・パウダーを完成させ、東京のレストランに販売。そうしてカレーライスは日本でも大人気の国民食になっていったのだそう。

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△注文の仕方は:1カレーの種と辛さ 2ご飯の量 3トッピングを選びます。

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△(右下)チキンカツ×ベジタブルカレー(左上)エビフライカレー+トッピングのナス、アスパラガスとトマト。トッピングには、納豆やキムチ、オクラと豆腐、餃子などユニークなものもありましたし、ヴィーガン発祥のイギリスらしく、ヴィーガン&べジタリアン対応メニューも充実していました。

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△ロンドンで一番人気のチキンカツカレー、美味しそう!日本のCoCo壱番屋さんには入ったことがなくて比較は出来ないのですが、確かに、日本のカレーの味がしました。日本のカレーはロンドンで大人気!

CoCo壱番屋の日本のカレーは、本場インドにも進出!今後、ロシアへも展開が検討されているそうです。

インド人が多く、インドのレストランや食材なども充実しているロンドンに比べるとかなり少ないですが、モスクワにもインドレストランや食材店がありました。特に、冷凍オクラを購入できるのが楽しみでした。

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マスクとブースター!イギリスのコロナ対策とガイズ・ホスピタル

2022-02-01

コロナワクチンのブースター接種もすすんでいる英国では、もうほとんどの人がマスクなしで生活しています。

△シャードの横に建つGuy’s Hospital。作家のジョン・キーツもここで学びました。

ときどき「あ、マスク!」と思うと日本の方だったり。モスクワの友人とも今日Zoomで話しましたが、マスクはほとんど見かけなくなったと話していました。英国やロシアでは、現在はインフルエンザや風邪の対策と同様程度の予防対策はとりつつも、基本的にはマスクなしで生活しています。

一方、日本では、マスク率ほぼ100%で保育園児や幼稚園児もマスク着用。さらに不織布マスクが一般的で、イギリスで可愛い布マスクを見つけても、出番がないのだとか・・・

△英国で見つけたお気に入りの布マスク。マスクがあったかい冬場はノーマスクで出かけるとなんだか口元がスースーと寒くて、1枚着るのを忘れたみたい!?

特に子どものたちの学生生活においては、日本では学校の楽しさよりもマスク着用の煩わしさが前面にでてしまったり、マスクで表情が見えなかったり距離を保つことで仲良しのお友だちが出来にくくなってしまったりという話も聞きます。

イギリスでは逆で、これもなんだかとても変なのですが、子どもたちのバースデー・パーティーで「コロナにすでにかかった子どもだけ集合!」というものも。室内で企画しているパーティなので、コロナにかかっている子は安心だけれど、まだかかっていない子はこれからかかる可能性があるから遠慮してほしいという理由。「なんだか理不尽だ!」と憤慨する息子。

マスクよりも手袋重視だったコロナ当初のモスクワ。一方、イギリスでは、屋内はマスクでも屋外は外してOK!という規則。屋外・屋内に関わらず会話の際に飛沫が届く距離が問題なのでは!?と戸惑う日本人も多数。また、個人によって、タクシーは嫌だけれどバスは大丈夫、とか、天井の高いレストランなら平気など、感覚の違いもありますし、コロナにかかった際の、あるいはワクチンを接種した際の症状の違いも千差万別です。

国によって大きく違いが出るコロナ対策。ゼロ・コロナを目指すにはまだしばらくかかりそうなので、ウィズ・コロナの生活の中で、マスクのメリット&デメリットをきちんと整理して、ワクチン接種や重症化率などの状況を見守りながら、臨機応変な対策が必要ではと考えます。