スコットランド伝統料理ハギスを食べてみた!1月25日はバーンズ・ナイト

2022-01-26

1月25日は、バーンズ・ナイト(Burns’s Night)でした。スコットランドで伝統料理ハギスを食べる日で、ロンドンの街中のスコティッシュ・パブでもバーンズ・ウィークの特別イベントやメニューが。息子の通う現地校のランチでも、選択できるメニューのなかの「ベジタリアン」が「ベジタリアン・ハギス&マッシュポテト」だったそうです。

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△しっかりした味のハギスはスコッチ・ウイスキーとよく合うそう!

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スコットランドの伝統料理Haggisは、羊の内臓をミンチして、オーツ麦や玉ねぎのみじん切り、スパイスなどとともに羊の胃袋に詰めたお料理だそうで、はじめにそう聞いてしまうと羊も臓物系もどちらもちょっぴり苦手な私は尻込みしてしまうのですが・・・今晩は勇気を出して、スコットランド土産でもらったハギス缶を開封して、自宅でハギス・ナイト!

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△赤が伝統的なハギス、緑がベジタリアン・ハギスです。羊肉が苦手な私は、赤缶を開けた瞬間に、ほんの少し羊の臭みを感じました。緑は緑で、独特のベジタリアン食品の香りがします。

ベジタリアンの原料は主に、玉ねぎ、キドニービーンズ、レンティル豆、マッシュルーム、植物油と塩胡椒でした。

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(左)水に浸かっているハギスを取り出し、セロハンを剥がしてアルミホイルに包み、(右)オーブン180度で30分ほど温めたら完成!電子レンジやガスコンロで温め直す方法も乗っていました。

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△手前が伝統的なハギス。オートミールのぷちぷち感が、目にも食感にも。こんがり焼けると、生のときほど匂いは気になりません。味もしっかりついているので、マッシュポテトとよく合います。羊がお好きならとっても美味しく、また私のように羊の苦手な方でも・・・量は食べられませんが、美味しく味見は出来ます。

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△ベジタブルは野菜と豆なのであっさり。焼いている間に用意したマッシュポテトを添えて・・・乾杯!

1月25日は、スコットランドの国民的詩人ロバート・バーンズの誕生日で、バグパイプの音色とともにバーンズ作の詩『ハギスに捧げる詩』(Address to a Haggis) を歌い上げる儀式もあるのだそうで。

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翌日は、残ったハギスとマッシュポテトを合わせてハギス・コロッケに!その後は、ハギス・コロッケ・サンドに・・・

英国&ロシアの珍しいフレーバーのクリスプスのなかで、ハギス味もご紹介しました!

関連

【英国のお気に入り】スコットランド伝統の味ハギスのクリスプ&ロシアならではのスナック&フレーバー

ちなみに、ロシアでは1月25日は「聖タチヤナの日」です。☆【今日のロシア】聖タチヤナの日

隠れたもうひとつの地下鉄に乗って郵便の歴史を辿る!郵便博物館

2022-01-25

(1月3日)皆さまへの年賀状の代わりに・・・イギリスの郵便博物館(The postal museum)をご紹介します。

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△建物は2つに分かれています。どちらも新年からちびっ子たちでいっぱい!入り口にはずらりとベビーカーが並んでいました。

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△人気の理由はこちら!

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△このちいさな車両に乗って実際に手紙を運ぶために使用されていた線路(Mail Rail)を走りながら、郵便の歴史を辿ることが出来ます。作業員たちが働いている当時の様子が再現されていたり、どんな手紙がどのように配達されていたのかショートムービーを観たり、最後にはドキッとするサプライズも!

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パディントンからブリック・レーン方面までロンドン中心部の街の下を、こんな知られざる地下鉄が走っていたなんて・・・!4分毎に1日22時間も稼働していたそうです。メール・レイルは2003年まで使用され、その後大部分はそのまま残されているそうです。博物館としての利用の他、今後さまざまな活用法が提案されているようで、地下道や駐輪場の整備やしいたけ栽培なども挙げられているとか!?

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△横には、この郵便のための地下鉄に関する博物館も併設されていて、実際に見て、触れて、遊びながらさらに知識を深めることが出来ます。これは、乗り物好きの男の子にはたまりません!

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△親子・兄弟対決におすすめ!?お手紙を指定された住所に分配する速さを競います。毎年お正月にニュースで流れる、年賀状を郵便番号順に手際よく分けていくアルバイトの学生さんの姿を思い出しました。

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△一度、建物を出て、斜め向かい側にあるもうひとつの建物へ。 

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△赤い電話ボックスとポストが可愛い中庭で、カフェのコーヒー&サンドイッチあるいはタッパーウェアに持ってきたランチを広げてひとやすみしているグループも。英国のシンボルのひとつである赤い電話ボックスは、赤いポスト同様、通信関連として長いあいだ郵便局が管理していたことをこの博物館で知りました。

こちらの建物は、郵便そのもののの歴史が中心に紹介されています。

郵便のはじまりは、ヘンリー8世の時代だと言われており、王の手紙を届ける「ロイヤル・メール(Royal mail)」でした。どの町にもこの任務にあたるために3頭の馬が配置され、馬小屋は「ポスト(post)」と呼ばれました。若干14歳の少年がポスト・デリバリー・ボーイとして何マイルもの距離をどんな天候の下でも配達していた時代もあったのだとか・・・危険な道で重要な手紙を運ぶ任務の夜には、防衛用のピストルを携帯することも許可されていたそうです。

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△その後、郵便配達用の馬車が登場!

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△1816年、郵便馬車がメスライオンに襲われるという事件も!

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△1840年に発行された世界で初めての切手「ペニー・ブラック」(1ペニー)。若きヴィクトリア女王の横顔です。Rowland Hillが切手を作ったことで、誰もが郵便を出せるようになりました。ほかにも、現存する世界で初めてのクリスマスカードやバースデーカードなども。

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△ポストボックスや制服、配達方法の変遷や電報のシステム、オリジナル切手を作るコーナーなど、子どもたちが楽しめる工夫もたくさん。

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△これまでの英国の記念切手のコーナー。今年の顔、虎(シベリアン・タイガー)も!

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△2012年ロンドンオリンピック&パラリンピックでは金メダルを記念して金色に塗られたウォール・ボックス登場!郵便をテーマにデザインされた洋服など・・・興味深いものがたくさん!

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△ミュージアムショップも、郵便にまつわる面白いものが揃っています。卓上に、赤電話BOXと赤いポストの塩胡椒入れはいかが?

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ロシアの郵便事情についてはこちらの関連ブログをどうぞ

☆【モスクワの郵便事情 2017】郵便局、変わりました!

【ロシアのお土産】ノスタルジックでモダン!?注目の郵便局グッズ!

そして、東京スカイツリーのふもと、東京ソラマチ9階にある日本の郵政博物館&目白の切手博物館についてはこちら

☆ロシアの郵便局マトリョーシカもある!【今日のロシア】郵政博物館(2015)

☆ロシア&ソ連の切手もたくさん!【今日のロシア】切手の博物館(2015)

【モスクワ通信】ロシアの年末年始って?新年&クリスマスの過ごし方

2022-01-24

ロシアでも日本と同様に1月1日に新年を祝いますが、なんとロシア正教のクリスマスは1月7日!そうお伝えすると多くの方が「え!まさか!?」と驚かれます。あなたの常識を覆すロシアの、世界の物差しでは測ることの出来ないロシア文化独自の持つ魅力を象徴しているように感じます。今回は、年末年始になると必ず聞かれるこの疑問にお答えします。
 
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そのためカードに「新年、明けましておめでとう!&メリークリスマス!」と書かれていたり、その年の干支と一緒にロシア版のサンタ・クロースが描かれていたり、ニューイヤーコンサートにツリーが飾られていたり・・・。多くのキリスト教の国が一年で最も大切な日として祝う12月25日は、ロシアでは普段通りに過ごす1日で、そのまま年末まで勤務する会社も多く、年越しからがロシアの長い新年休暇のはじまりです!
 

【ロシア流のカウントダウンって?】

世界中で盛大に祝われるカウントダウン!ロシアでは、新年が近づくと赤の広場のスパスカヤ塔の時計が映し出され、TVで大統領から国民へ挨拶がはじまります(Новогоднее обращение к гражданам России)。0時ちょうどになると2022年のはじまりを告げるクレムリンの鐘が12回、凍った夜空を震わせるように鳴り響きました。広大な面積を持つロシアでは国内でもいくつかの時差があるため、東から順番に新年をリレーしていきます。

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△赤の広場のシンボルのひとつにもなっているスパスカヤ・タワーの時計。毎年夏にはスパスカヤ・タワーの名前が冠された国際軍楽祭も開催されます。(関連☆モスクワ通信『毎年恒例!ロシア国際軍楽祭と戦勝記念日、そして新たに誕生した軍主聖堂』)このスパスカヤ・タワーの時計は、ロマノフ王朝時代にリニューアルされ、モスクワで初の鐘が鳴る時計となりました。ロシアの建築家バジェン・オグルツォフ(Бажен Огурцов)とスコットランドの技師クリストファー・ギャロウェイ(Christopher Galloway)によって設置されました。(関連☆【モスクワ通信】新たな一面を発見!モスクワのなかのイギリスをピックアップ

 

新年の3点セットといえば?

新年を迎えるテーブルに欠かせないものといえば、ロシア版ポテトサラダ『オリビエ』(салат «Оливье»)、オレンジ(мандарины)、そしてシャンパン(шампанское)で乾杯!

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△シャンパンとオレンジでデコレーションされたグム百貨店の食材店ショーウィンドー

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△オリビエサラダは、フランス人の血をひくモスクワの料理人オリヴィエが発案した料理で、もともとはエゾライチョウやザリガニなどが入っていましたが、ソ連時代に手に入りやすい食材にアレンジされ、大衆に広がりました。今ではじゃがいもや玉ねぎ、人参、ハムやソフトタイプのサラミ、茹で卵にキュウリのピクルスなどをサイノメに切り、ロシアのクリーミーで酸味の少ないマヨネーズをたっぷり加えて和えたサラダです。日本のポテトサラダはここからきている、という説も!?

 

【クリスマス・ツリーではなく、ニューイヤー・ツリー⁉︎】

ロシアでは“クリスマス・ツリー”でなくニューイヤー・ツリー(новогодняя ёлка)と呼びます。新年を迎えるために飾るので、門松みたいなもの?!

秋の収穫祭やハロウィンの時期が終わると、モスクワの街は冬のイルミネーションでライトアップされるようになり、新年を前にあちらこちらに美しいツリーが飾られるようになります。派手にお祝いするのが大好きなロシア人、デコレーションも毎年とってもゴージャス!秋から冬へどんどん日が暮れるのが早くなり長い冬がやってきますが、イルミネーション散歩はロシアの冬の夜の楽しみのひとつです。

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△おとぎの国みたいにライトアップされたグム百貨店に、

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△モスクワの冬の風物詩、屋外スケート場はいつも大人気!

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△そして、赤の広場の巨大なもみの木は、毎年楽しみにしている方も多いようです。

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△欧米のクリスマス・マーケットをイメージした市も毎年恒例になりました。(関連☆モスクワ通信『新しいモスクワ歳時記!季節を楽しむフェスティバル』

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△氷の滑り台や回転木馬には子どもたちの長い列が。湯気のたつ屋台からは美味しそうな香りが漂ってきます。ロシアでは年末年始に親しい人同士でちいさな贈り物をする習慣があるので、干支のついた小物やお菓子、キャンドルやツリーの飾りなどのお店も並んでいます。

前回のブログでもご紹介しましたが、ロシアでは生のもみの木を飾る家庭も多いんですよ。(関連ブログ☆【モスクワ通信】本物のもみの木のツリーを飾ろう!

 

【子どもたちにプレゼントを運ぶのはロシア版サンタクロースのジェッド・マロース!】

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△ロシア版のサンタクロースともいえるのが、スラブ民話から登場したДед мороз(ジェッド・マロース)、直訳したら「寒波おじいさん」という感じでしょうか。欧米をはじめ日本で知られるサンタクロースとはちょっぴり違っていて、赤鼻のトナカイでなく3頭立ての馬車“トロイカ”にのってやってきます。大きなプレゼントの袋のほかに魔法の杖を持ち、その横には可愛い孫娘のСнегурочка(スネグーラチカ)「雪娘」がいます。服装だって少し違います。サンタクロースはズボンの裾を、黒い皮ブーツのなかに押し込んでいますが、ジェッド・マロースは、ワーレンキ(ロシアのフェルト製の長靴)を履いています。サンタクロースはボタンで留める赤い上着を着ていますがジェッド・マロースは、不思議な模様が刺繍された丈の長い毛皮外套を着ています。

新年の子どもたちの楽しみといえば、この時期、多くの劇場で子どもたち向けに催されるプログラム『ニューイヤー・ツリー』です。ストーリーのなかで、あるいはステージ後に、ジェッド・マロースとスネグーラチカが登場!

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△一緒に歌ったり踊ったり、クイズや記念撮影を楽しんだりできるイベントがあったり、イベントを盛り上げるジェッド・マロース&スネグーラチカの出張サービスがあったり、お店で仮装できるコスチュームも売られています。

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△フィンランド ではなくロシアの北ヴェリーキー・ウチューグに住んでいるというジェッド・マロースに手紙を出せる封筒も売られていました。

 

【ロシアにもあるの?年末年始にお馴染みの映画やTV番組】

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△新年に観る毎年恒例の映画といえば・・・これ!『運命の皮肉』( Ирония судьбы или с лёгким паром!1975年エリダール・リャザノフ監督による作品で、大晦日に仲間とサウナで飲んでいるうちにすっかり酔っ払ってしまった主人公の男性が、モスクワからレニングラード(現在のサンクトペテルブルク)へ。旧ソ連時代には、同じような名前の住所やそっくりの建物が多かったため、タクシーに住所を告げ帰宅したと勘違いして女性の部屋に入ってしまったことから起こる騒動を描いたラブ・コメディ。また、日本でも大晦日恒例の歌番組がありますが、ロシアでも歌あり笑いありで家族揃って楽しめる人気TV番組『青い灯(Голубой огонёк)』があります。1962年からつづく長寿番組で、第1回目のゲストはユーリー・ガガーリン宇宙飛行士だったそう!

 

ロシアのクリスマスは1月7日、さてどう過ごす?

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△そして1月7日のクリスマスには、ロシア正教の信者の方は教会のミサへ。(関連ブログ☆モスクワ通信『ロシア正教のクリスマス礼拝とニコライ・ヤポンスキーのイコン』)伝統的なクリスマスの食べ物として、ドライフルーツやナッツ、小麦などを混ぜて作る甘いお粥「クチヤ」を食べる家庭もあるそうです。

このあと、ロシアでは旧正月も祝われ、これが終わるとようやく長い新年休暇も終わり。本格的に仕事はじめという方も多いようです。

私にとって忘れられない年越しは飛行機のなか。アエロフロートでモスクワから日本へ向かう機内で、偶然に隣の席になった女性が、バックからちいさなツリーの置物とみかんを2つ出してテーブルに乗せ、「一緒に新年を祝いましょう!」とにっこり。0時になった瞬間に薄暗かった機内はパッと明るくなり、サンタ帽を頭に乗せたキャビンアテンダントの方がシャンパンを配ってくれました。もちろん、機内食にはオリビエサラダ、機内では映画『運命の皮肉』が流れていました。