【英国のなかのロシア】バッキンガム・パレスの庭でピクニック!ロイヤル・コレクションのなかのロシアのティアラの話

2021-09-07

(2021.08)英国へ来てからすっかり魅了されたもののひとつに、イングリッシュ・ガーデンがあります。友人宅へお邪魔したときはもちろん、住宅街を歩きながら眺めるのも楽しみですし(☆定点観測!ブリティッシュ・ガーデンの四季)、ナショナル・トラストやイングリッシュ・ヘリテージが管理している邸宅に足を運ぶといつもそのお庭の美しさにうっとりしてしまいます。(☆【英国のお気に入り】ナショナル トラスト &イングリッシュ ヘリテージのハンドブック)そして夏は、ガーデン自慢の方がオープン・ガーデンで迎えてくださることも!

今日はなんとエリザベス女王に招かれてお庭へピクニックへ・・・という気分で、バッキンガム・パレスで開催中の夏のオープン・ガーデンへ(SPECIAL VISIT THE GARDEN AT BUCKINGHAM PALACE)。

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△wildflower meadow 緑のグラデーションの豊かさ!春から夏にかけては爽やかで可憐な青いお花が印象的!(☆【英国のお気に入り】妖精が現れるブルーベルの森へ・・・!Highgate Wood

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△the Rose Garden 英国といえばバラ!(☆英国の花バラに寄せて〜イギリスとロシアの好きなところ〜

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ひと通りガーデンを楽しんだら、広い芝生の上で、バッキンガム・パレスを眺めながら、カフェでお茶でも購入してベンチでくつろぐもよし、持参したお弁当を広げてピクニックするもよし・・・都会のオアシス、バッキングパレスのお庭でピクニックなんて贅沢なロケーションです。

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夏休み中でしたので、水鳥を追いかけたり、裸足でおいかけっこしたり、ピクニックを満喫する大人たちと一緒に子どもたちも楽しんでいましたが、こんな可愛いパレスも!

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最後に、ガーデンにあるお土産屋さんにも入ってみました。

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△バッキンガムパレスでしか購入できないような王室関連グッズやお菓子、お紅茶などはもちろん、女王の大好きなコーギー犬や衛兵の制服のパジャマ、王冠がアクセントの小物など

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△インペリアル・ロシアン(IMPERIAL RUSSIAN)と名付けられたティーセット。ロシアの皇室御用達の宝石職人カール・ファベルジェの作品からインスパイアされたシリーズです。カップ&ソーサーセット(295ポンド)、ポット(225ポンド)

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△こちらはインペリアル・ロシアンのシリーズのブルー・トゥース・ボックスとピンク・トゥース・ボックス(各75ポンド)

お店の方のお話によると、2019年にThe Queen’s Galleryにおいて展覧会『RUSSIA, ROYALTY & THE ROMANOVS』が開催されたので、インペリアル・ロシアンのシリーズはこのときに販売されたものではないかとのことでした。

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イギリス王室は、ロシアのロマノフ王朝とも深く関わっており、今でもロイヤル・コレクションのなかにもロシアゆかりのものを数多く見ることができます。有名なところでは、メーガン・マークルさんがハリー王子とご結婚されるロイヤル・ウェディングで、ドレスに合わせて女王のお気に入りである「ヴラジーミル・ティアラ」(英:The Vladimir Tiara 露:Владимирская тиара)をつけることを希望しましたが叶わなかったというニュースがありました。

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△(Wikipedhiaより)「グランド・ダッチェス・ウラジミール・ティアラ」とも呼ばれ、ゴージャスなダイヤモンドの輪のなかに大粒の真珠が揺れるデザインになっています。これは1874年、ウラジミール大公(ロマノフ王朝の最後の皇帝ニコライ2世の叔父、皇帝アレクサンドル3世の弟)が妻のロシア大公妃マリヤ・パヴロヴナ(Мария Павловна)に贈ったもの。1920年にマリヤ・パヴロヴナが亡くなったあと1921年までの1年間は娘のエレーナ・ヴラジミロヴナ(Елена Владимировна)が所有していました。このティアラは、パールを取り外しても使えるそうなのですが、エレーナはパールに代えてエメラルドも作らせたのだそう。マリヤ・パヴロヴナは膨大な宝石のコレクションを持っていたと言われており、ロシア革命とロマノフ王朝の終焉を経て、宝石コレクションは世界中に散らばっていきました。

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△(写真はWikipediaより)英国王室のメアリー王妃(写真左 Мария Текская エリザベス女王の祖母)もこのロマノフ王朝の宝石コレクションを数多く購入したことで知られています。メアリー王妃はヴラジーミル・ティアラを1953年まで所有し、1953年から今日まで孫のエリザベス女王によって大切に受け継がれ、パールとエメラルドの両方を使い分けて愛用されています(写真右)。

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△(写真は記事Тиара-кокошник Александры Уэльской. “Тиара, как у сестры”より転載)イギリス王室に受け継がれているロシア関連のティアラには他にも「クイーン・アレクサンドラのココシュニック・ティアラ」(英:Queen Alexandra’s Kokoshnik Tiara 露 Тиара «Русский кокошник»)があります。ロシアの民族衣装に合わせて女性がつけるココシュニクのフォルムが特徴で、ホワイトゴールドと488個ものダイヤモンドで彩られています。これは1888年、エドワード7世の妻アレクサンドラ王妃(Александра Датская エリザベス女王の曽祖母)に結婚25周年を記念して贈られたものだそうです。アレクサンドラ王妃は、妹でロシアのアレクサンドル3世に嫁いだマリヤ・フョードロヴナ(写真 Мария Фёдоровна 最後の皇帝ニコライ2世の母)が身につけていたようなココシュニク・デザインのティアラに憧れを持っていたのだそう。2018年モスクワで開催されたサッカーのW杯でも、このココシュニクがちょっとしたブームに!(☆【FIFAワールドカップ2018ロシア】国営百貨店グムのなかもサッカー!サッカー!サッカー!

ギャラリーでロシア関連のコレクションが公開されることもありますし、オンラインショップでもロシアの名を冠したシリーズがよく販売されています。ロマノフ王朝とのつながりやロイヤル・コレクションのなかのロシアについては、またご紹介できたらと思います。

“プリヒル姉さん”のいるロンドン、鮮魚ブームのモスクワのお魚事情は?

2021-09-06

(2020.11)ロンドンの街には、本当にとても多くの日本人が生活しています。ジャパンハウスがあることはもちろん(☆ロンドンのジャパン・ハウスと今ならスペシャルオファー!レストラン明のAkira Bento Box)、日本食のレストランや日本食材店やケーキ屋さん、ラーメン屋さん、日本人の経営する病院、不動産屋さん、美容室などなど何でもあります。

一方、モスクワにもだいぶ日本人が増えましたが、それでもまだ、街で日本人を見かけると「あら、日本人かしら!」という感じですし、ちょっと地方都市へ旅したりすると、「もしかして日本の方ですか?なんだかお見かけしたら嬉しくなっちゃって・・・」と話しかけてくださる日本の方や、「おお、君が人生で初めて会った日本人だよ!」と喜んでくださるロシアの方にお会いするくらい。日本食レストランも人気ですが、日本人医師の常駐していらっしゃる病院がひとつ、日本人美容師さんの美容室はようやくひとつ開店、日本人パティシエのケーキが食べられる洋菓子コーナー・・・など、ロシアのものでももちろん大丈夫だけれど、たまには恋しい日本人の味や、出来れば有難い日本人の感覚で、と思うようなときには、日本人同士で情報を交換しあって生活していました。(※ロシア生活では基本ロシア語なので、英語圏での生活のように自由に情報を入手しにくいケースもあるかもしれません。でも今や、インスタグラムとGoogle翻訳を駆使して、たくさんの情報を入手している方も多いようです!)

さて、モスクワにもこんなお魚屋さんがあったら!と思うような日本人の“プリヒル姉さん”がいらっしゃるお魚屋さんへ。プリムローズ・ヒルにあるフランス人経営の鮮魚店「La Petite Poissonnerie(ラ・プティ・ポワソヌリー)」です。

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△ロンドンの一般的なスーパーではなかなか手に入らないような種類のお魚や、日本ならではの漬け魚、お惣菜、そして新鮮なお刺身の予約もできます。(スーパーでは、サーモンや鯖、鱈などは入手しやすいです。)

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△ロシア人も大喜び!?イクラ(魚卵)コーナーには、ミニ・ブリヌイも。

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△久しぶりの新鮮なお刺身とぶり大根

海の遠いモスクワでも、新鮮なシーフードを味わえるようになってきました。鮮魚専門店ができたり、市場で生牡蠣や美味しいお寿司を味わえるイートインが出来たり、シーフードのフェスティバルも!スーパーの鮮魚コーナーや冷凍魚コーナーも充実してきました。

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2021-09-05

ヴァン・ゴッホを味わう2つの展覧会へ足を運ぶ前に(☆2日連続!夏のヴァン・ゴッホ展 その1 『Van Gogh: The Immersive Experience』 ☆2日連続!夏のヴァン・ゴッホ展 その2『Van Gogh Alive』(ケンジントン・ガーデンズ))、英国が誇る西洋絵画の殿堂ナショナル・ギャラリー(National Gallery)で本物のヴァン・ゴッホ作品も観に行ってきました。そしてここでも、ロシアに出会うことになります。

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△Sunflowers ちょうど2020年から2021年にかけて、日本の東京と大阪にて、日本初公開の作品を含めて、『ロンドン・ナショナル・ギャラリー展』が開催されたばかり。ヴァン・ゴッホの『ひまわり』もその目玉となる作品のひとつでした。

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△Van Gogh’s Chair

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△Long Grass with Butterflies

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△A Wheatfield, with Cypresses

今日はRoom 43のヴァン・ゴッホ作品を中心に・・・そんな贅沢な鑑賞スタイルが可能なのも、イギリスでは国立の美術館&博物館が無料だからです。英国でまずはじめに感動したことのひとつです。

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△同じ部屋にはゴーギャンやマティス、ルソー、ドガ、ピカソ、スーラなど。さらに同じフロアには、セザンヌ、マネ、モネ、ルノワール、シスレー・・・観るべき作品があまりにも多くて!

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△The Thames below Westminster モネは1870年にロンドンを訪れ、このナショナル・ギャラリーでターナーの絵画を見て感銘を受けたといわれています。テムズ川沿いのサヴォイ・ホテル6階の部屋を常宿にして、その後も何度もロンドンを訪れ、特に冬のテムズ川を好んで描いたそうです。当時は、暖房のために石炭が使われていたため、その煙がたなびくテムズ川はうっすらと靄がかかり、光と靄のハーモニーが生み出す光景の美しさに魅了されたのだと言われています。日本での“霧のロンドン ”のイメージはここからきているのかもしれませんね。

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△ヨーロッパ絵画の歴史を辿ることが出来ます。

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△The Cornfield ジョン・コンスタブル(John Constable)をはじめ、Room 34のイギリスを代表する画家たちの作品も見逃せません。

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△Dutch Boats in a Gale (‘The Bridgewater Sea Piece’) コンスタブルといつも並べられているターナー(Joseph Mallord William Turner)の作品はこの夏休みの私の“自由研究”です。(☆海を描くイギリスのターナーとロシアのアイヴァゾフスキー!テート・ブリテン(Tate Britain)の『Tuner’s Modern World』へ

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△Whistlejacket 馬を描かせたら右に出るものはない!?ジョージ・スタブズ(George Stubbs)。英国を象徴する動物といえば、馬!もしくはユニコーン、そしてライオンです。(ロシアはやっぱり熊!もしくはチェブラーシカでしょうか⁉︎)

さて、なぜこのナショナル・ギャラリーがロシアと縁があるのか・・・。実は世界有数の美術館、たとえばイタリアのウフィツィ美術館、フランスのルーブル美術館、スペインのプラド美術館、ロシアのエルミタージュ 美術館などは、王室や貴族のコレクションから国立美術館に発展していますが、なんとこのナショナル・ギャラリーは個人のコレクションから始まっているのだそう。ロシア・サンクトペテルブルク出身のジョン・ジュリウス・アンゲルシュテイン氏(英:John Julius Angerstein 露:Джон Джулиус Ангерштейн)の収集した約38点の絵画作品を、彼の死後に国家が買い取ったものなのだそう。この興味深い人物については、また改めて調べてみたいなと思います。

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△この日はちょうどEURO2020決勝戦前だったので、ギャラリー前のトラファルガー広場はFAN FESTAが設置されてお祭り騒ぎ!(チューブの行き先は・・・優勝!?イングランド代表、EURO2020決勝進出!

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△トラファルガー・スクエアから見る冬の美しいナショナル・ギャラリー(関連☆トラファルガー広場のクリスマスツリーと赤の広場のもみの木

ロシアで西洋絵画の殿堂といえば、モスクワのプーシキン美術館とサンクト・ペテルブルクのエルミタージュ 美術館です。