【ロシア文化フェスBlog】モスクワ通信『ドストエフスキーも愛したお菓子!パスチラの博物館』

2018-01-10

(ロシア文化フェスティバルblogより)

モスクワのカザン駅から南東へ、列車でおよそ3時間。郊外のちいさな街コロムナには、2つのパスチラ博物館があります。

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△コロムナ・パスチラ博物館

さっそく時間制の見学ツアーに申し込みます。まずは、パスチラというお菓子の歴史や作り方についてのレクチャーがあります。

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ロシアの小さな青林檎のピューレとお砂糖や蜂蜜、卵白などナチュラルな素材だけで作られた素朴なお菓子パスチラ。昔ながらのレシピで作られています。

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それから、可愛らしい19世紀ロシアスタイルのお茶会へ。

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ひとつずつ、味の説明や効用を教えていただきながら試食します。

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食感は、大きく分類すると、果汁を煮詰めて固めたゼリー状のタイプと、卵白などを加えてふんわりシフォンケーキのように仕上げたタイプの2種類あります。そこに、ベリー類やフルーツのエキスを加えてみたり、ケシの実やチョコレートでデコレーションしたり・・・無数のバリエーションとハーモニーが楽しめます。

 

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△影絵や朗読会などさまざまな催しや趣向を凝らしたお茶会も開催されています。

 

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△大の甘党だった文豪ドストエフスキーは、本棚にお菓子箱を隠していて、執筆の間につまんでいたそうです。子どもの頃にコロムナに住んでいたドストエフスキーはベリーのパスチラがお気に入りで、お菓子箱のなかにはいつも常備していたのだそうです。

 

さらに、Музейная фабрика пастилы (パスチラ博物館工場)もあります。こちらのエクスカーションは、建物内を回りながら、各部屋でお客様を巻き込んでまるで劇場のようにストーリーが展開していきます。実際にパスチラ作りを体験し、最後にはもちろんお茶会も用意されています。

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△パスチラは、ロシアでよく穫れるアントーノフカという小さな青林檎でつくるお菓子です。

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△エカテリーナ2世に献上されたことを記念した限定箱。

 

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▽お土産用のショップは、美しい箱やパスチラの色合いの美しさを生かしたラッピング!

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△宝石箱のような布ばりのオルゴールのなかにパスチラ。レース柄など優美なデザイン。

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△工場直営店ならではのできたてパスチラを購入できます。

大都会モスクワから少し足を伸ばせば、古き佳きロシアの田舎の風景を味わうことが出来ます。

 

Музей “Коломенская пастила” https://kolomnapastila.ru/

Музейная фабрика пастилы https://kolomnapastila.com/

 

【ロシア文化フェスBlog】モスクワ通信『世界でここだけ!ククラチョフの猫のサーカス』

2017-12-17

(ロシア文化フェスティバルblogより)

モスクワの冬は劇場シーズン!「子どもの頃大好きだった猫のサーカスへみんなで出かけましょう!」親子3世代で楽しむロシア人でいっぱいのククラチョフ猫劇場(Театр кошек Кукулачева)です。

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入り口で両手を広げて出迎えてくれる猫の像。たくさんの子どもたちと抱き合って握手をして、手がピカピカ光っています。

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1990年1月1日にオープンした劇場内は、どこもかしこも可愛らしい猫でいっぱい!

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ドアノブまで猫がモチーフになっています。

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1階から2階にかけてのギャラリースペースには、これまで猫劇場が世界中で客演してきた記念の猫グッズや各国語のパンフレット、ファンから寄せられた世界中の猫グッズや猫の絵画が展示されています。

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△ククラチョフ氏がまだ猫劇場を創設する前の1981年に、日本でボリショイサーカス公演に参加したときの貴重なパンフレットも!日本の招き猫やサンリオのキャラクターのキティちゃんグッズも展示されていました。

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△猫にご注意!のユニークな標識。

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△およそ200匹の猫劇場専属の猫たちの様子を見られる猫アパートメントのコーナー。趣向をこらしたお部屋のひとつは、富士山に満開の桜、青竹に鶴が描かれた日本風!

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可愛らしい猫がつぎつぎに出てきて、玉乗りや綱渡りなど得意技を披露してくれたり、アクロバティックな挑戦をしてくれなかったり、ときにはお芝居仕立てでコミカルに進行していく舞台に惹き込まれます。会場はそのたびに大笑いしたり、ハラハラドキドキ手に汗して応援したり。気ままな猫たちのパフォーマンスですが、観客も出演者もそんな猫のすべてを愛しているのが伝わってきます。

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△フィナーレに登場した猫たち!

創設者のユーリー・ククラチョフ氏のご子息ドミトリー・ククラチョフ氏が現在は主演を務めていらっしゃいます。世界初にして唯一ともいわれている猫たちによるサーカス!モスクワへいらしたらぜひお出かけ下さい。

http://www.kuklachev.ru

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ロシアといえばサーカス!モスクワで人気のサーカス 〜まとめ〜

【ロシア文化フェスBlog】モスクワ通信『新婚時代の思い出!プーシキンの部屋記念館』

2017-12-04

(ロシア文化フェスティバルblogより)

モスクワの二大美術館のひとつであるプーシキン美術館(Государственный музей изобразительных искусств имени А. С. Пушкин)。ロシア文化フェスティバルIN JAPANの枠内ではこれまで何度もプーシキン美術館展が開催され、傑作の数々をお楽しみいただいてまいりました。その美術館の名前にもなっている詩人アレクサンドル・セルゲーヴィチ・プーシキン(Александр Сергеевич Пушкин)は、ロシアで最も敬愛されている芸術家のひとりです。モスクワ中心部にはプーシキン広場があり、銅像にはいつも花が捧げられています。ここにはプーシキン記念劇場もありますし、カフェ・プーシキンという名前の老舗ロシア料理レストランもあります。さて今回はモスクワで、さらに深くプーシキンを感じられる場所をご紹介いたしましょう。

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雪景色にも映える外観の『プーシキンの部屋記念館(Мемориальная квартира А.С. Пушкина на Арбате)』。実はモスクワには、西洋絵画の殿堂プーシキン美術館以外にも、プーシキンにまつわる博物館がいくつか存在します。展示物の規模では『国立プーシキン博物館(Государственный музей А.С. Пушкина)』が勝っていますが、こちらはプーシキンが実際に暮らしていた部屋であり、新婚のプーシキン夫妻の幸せいっぱいの思い出が詰まっている場所です。

 

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1831年2月はじめから5月半ばまで、結婚後3ヶ月間という短い期間ですが、プーシキンが暮らしていたと記されています。モスクワの街を歩いていると偉人の名を冠した通りや広場、駅名がたくさんありますし、また古い建物が大切に保管されているため、このような偉人が暮らしていたことを示す碑をよく見かけます。

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教会での結婚式の後、プーシキンは若き妻ナタリヤ・ニコラエヴナ・ゴンチャロワをここへ連れてきました。当時ここは貴族のヒトロヴォ邸でしたが、プーシキンは2階部分を半年間の契約で賃りていました。

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現在はこの1階部分には、プーシキンが暮らしていた当時のモスクワの様子を物語る展示や、

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当時のプーシキンを想いおこさせる展示物が並んでいます。

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『ルスランとリュドミーラ』『エヴゲーニー・オネーギン』『ボリス・ゴドゥノフ』『スペードの女王』をはじめ数多くの傑作を世に送り出したプーシキン。若くして名声を集め、さまざまな土地を放浪しながら精力的に創作活動を続け、1831年1月には決闘で負った傷により37歳の若さでこの世を去ったプーシキンにとって、ここでの新婚生活は待ちこがれていたしばしの休息ともいえる日々になりました。

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この家で書かれ、この家から送られたたくさんの手紙が展示されています。プーシキン直筆の書簡を見ることが出来る感動といったら・・・震えが止まりません!

プーシキンが去った後も、この邸宅はたくさんの人によって歴史が重ねられていきます。たとえば、1884~1885年には、作曲家ピョートル・チャイコフスキーの弟であるアナトリーもここで暮らしていたため、チャイコフスキーも何度もこの邸宅を訪れたそうです。そのため、残念ながらプーシキンの部屋や家具などのゆかりの品が当時のまま保管されているわけではないのですが、1階から実際に暮らしていた2階へと展示室を進んでいくと、さまざまな角度から当時のプーシキンを連想しイマジネーションを膨らませることができます。

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△プーシキンの創作活動の象徴ともいえるライティング・デスク。

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△妻ナタリヤの机

そしてさらに時を経た1986年2月18日、プーシキンの結婚記念日に合わせて、プーシキンが暮らしたこの家が記念館として開館しました。美しいクラシックな街並にお土産屋さんがひしめく人気観光スポットのアルバート通りにありますので、ぜひお買い物の合間にお立寄りください。

Мемориальная квартира А.С. Пушкина на Арбате

住所:Москва, ул. Арбат, 53

公式サイト:http://www.pushkinmuseum.ru/?q=node/4