【ロシア文化フェスBlog】日本のなかのロシア〜北海道 函館 高田屋嘉兵衛の銅像と日露友好の碑〜 5

2016-11-11

(ロシア文化フェスティバルblogより)

函館の護国神社坂のふもとには、江戸幕府の代理人としてロシアとの交渉に当たったことでも知られている、豪商 高田屋嘉兵衛の銅像があります。

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1801年に国後航路の発見や択捉島開拓、北方漁場の経営、函館の発展に寄与しました。1812年のゴロヴニン事件の際には、江戸幕府がロシア船ディアナ号の艦長ゴロヴニンを幽囚した報復として国後島で捕えられ、一旦はカムチャツカ半島へ連行されましたが、帰国後は松前奉行を説き伏せて艦長の釈放に尽力したことが知られています。

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1958年、函館開港100年を記念して、かつて嘉兵衛の屋敷があった護国神社坂に銅像が建立されました。ゴロヴニン事件で幕府の代理人としてロシア軍艦「ジャーナ」へ乗り込んだ際の、正装の仙台平の袴、白足袋、麻裏草履を履き、帯刀した姿。右手には松前奉行からの論書(さとしがき)、左手には艦内で正装に着替えた際に脱いだ衣類を持っている姿が、的確に再現されています。(以上、函館市公式観光情報はこぶらより内容転載)

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手前には、日露友好の碑。

なお、ベイエリアの一角には、高田屋嘉兵衛資料館もあります。

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淡路島出身ながら“箱館発展の恩人“と称される高田屋嘉兵衛の生涯にまつわる品々約500点が展示されているほか、日本で最初に作られたストーブの復元品も展示されています。(詳細はこちら

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△ほかにも市内には、高田屋嘉兵衛の資料を展示している場所がありました。

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△さて、高田屋嘉兵衛の銅像と日露友好の碑のすぐ隣には、創業萬延元年(1860年)の千秋庵総本家 宝来町本店があり、函館の歴史にちなんで、高田屋嘉兵衛最中やがんがん寺(函館ハリストス正教会の鐘の音は、市民にそんなふうに呼ばれて親しまれてきたそうです)サブレーなどのお土産を購入できます。

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△たまねぎ屋根のハリストス正教会も可愛らしいお菓子は、その名も”函館散歩”。

【ロシア文化フェスBlog】日本のなかのロシア〜北海道 函館 ロシア極東連邦総合大学 函館校〜 4

2016-11-10

(ロシア文化フェスティバルblogより)

函館湾を一望できる八幡坂は、函館観光の必見スポット!そんな絶好の場所に建つのがロシア極東連邦総合大学 函館校

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周辺にはハリストス正教会や旧ロシア領事館、ロシア人墓地があり、同じ建物内には、在札幌ロシア連邦総領事館函館事務所や一般財団法人北海道国際交流センターも入っており、まさにここは函館とロシアの交流の中心地ともいえます。

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「ようこそ!」の文字に誘われて思わずなかへ・・・。夏休み期間中でしたが職員の方が親切に案内してくださいました。

ここは、文部科学省にも指定されたロシアの大学の日本校。ウラジオストク市にある極東連邦総合大学 Дальневосточный федеральный университет は帝政ロシア時代の1899年に創建されてから116年の伝統と歴史を持つ大学です。東洋学研究に関しては特に定評があり、現在の学生数は約33000人、9つの学部と、函館校を含む8つの分校があります。2012年にルースキー島で開催されたAPEC首脳会議の会場が新キャンパスになっているそうです。

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△入り口の両側には、夏休みのマトリョーシカ体験絵付け教室の案内やかんたんな挨拶や数のロシア語が紹介されていました。エンブレムのRはRussiaの頭文字、Яはロシア語の私を意味し、二つの文字を結ぶ曲線が“微笑み”をイメージしているのだそうです。

そんなロシア極東連邦総合大学の函館校は、ロシア通の国際人育成を目指す日本で初めての学校として1994年開校。2014年で20周年を迎えました。昼2年制のロシア語科と昼4年制のロシア地域学科があり、それぞれウラジオストク本学への留学実習も経験することが出来ます。

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入り口脇に、レトロな趣きの電話ボックスを発見!

この日は夏休み期間で校内は閑散としており、教室内に立ち入ることは出来ませんでしたが、入り口から奥の職員室までの廊下を歩いて、ドア越しにお教室を拝見させて頂きました。

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△図書室

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△ロシア民芸品がたくさん置かれています。

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△ロシア料理メニューもあるという食堂

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△ビーツのようなロシアらしい美しい赤を基調にしたロシアセンター。

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△ロシアセンターのオープニングにはラヴロフ外相も来校されたそうです。

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廊下には、ロシア正教会総主教の来校など、これまでの函館校の軌跡が展示されています。

年間行事のなかでも華やかで目を惹くのが「はこだてロシア祭り」。

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毎年マースレニッツア(ロシアの祝日で冬を送り春を迎えるバター祭り)を、同じく雪国のここ函館でも、函館校が中心となって盛大に開催しているのです。

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△歴代ポスターも力作揃い!

入学希望者の施設見学・授業見学も随時受け付けているそうです。

【ロシア文化フェスBlog】日本のなかのロシア〜北海道 函館 五島軒〜 3

2016-11-09

(ロシア文化フェスティバルblogより)

夜景が有名な函館山のふもとにある函館屈指の老舗洋食レストラン五島軒本店。明治12年の創業から130余年、異国情緒たっぷりに変わらぬ味を伝えてきました。

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国の登録有形文化財でもある五島軒の店舗は、創業時から異国情緒漂うハイカラなものとして市民に親しまれてきました。函館に来たらここでお食事を、と観光客にも大人気。レストラン・雪河亭では、伝統の洋食メニューやインド・フランス・イギリス風と世界のカレーが楽しめるのはもちろん、ロシア料理を頂くことも出来ます。

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予約なしで頂ける『創業の味セット』は、ボルシチスープ(ビーフ)、メイン(サーモンと茸のロシア風またはビーフストロガノフ)、ロシア風サラダ、ロシアケーキ クワード、パンまたはピロシキ(限定20個)。そして今回私が注文したのは『ロシア料理コース』です。五島軒の名前の由来でもある初代料理長の五島英吉氏は、ハリストス正教会で10年間ロシア料理とパンを学びました。現在は、第14代目にして初の女性総料理長が腕をふるっていらっしゃいます。

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△ロシア風オードブル「ザクスキー」。お酒と前菜があれば大満足!というくらい種類豊富なのが嬉しいロシアの前菜。キャビアやイクラ、サーモン・・・贅沢!

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△ボルシチスープ。煮込み料理には特に自信あり!という五島軒自慢の逸品。野菜も肉も大きめで、口の中でとろけるように滋味が広がっていきます。

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△付け合わせには、ほんのり香るライ麦パンなど数種。せっかくなので、ピロシキも注文してみると。日本でよく見られるようなシベリア風(ラグビーボール型の揚げピロシキ)ではなく、珍しいまんまる型でふんわりとした焼きピロシキでした。なかにはお肉がたっぷり。

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△メインの魚料理は、海の幸シャシリック ビネガーソース。フランス料理も人気のある五島軒オリジナルのビネガーソースは、こくがあってまろやかな酸味。ロシアでは屋外でバーベキュー風に戴くことが多いためどちらかというと野性的なイメージのシャシリクを上品にまとめています。

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△お口直しのレモンシャーベット。目の前でショットグラス1杯分のウオッカを振りかけ、火をつけてくれるパフォーマンスも!青白い炎に包まれたシャーベットは、程よくアルコールが飛んで口当たりよくどんどん食べられそうですが気づくと酔いが・・・!?

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△メインの肉料理は、牛フィレステーキ ロシア風。野菜サラダ盛り合わせとともに。じっくり煮込まれた大きなお肉の塊は、ほろほろととろけるように柔らかく、お肉とソースの旨味が口いっぱいに贅沢に広がります。創業の味コースではビーフストロガノフとロシア風サラダが提供されるようですが、ロシア料理コースでもその2品が戴けると、五島軒のロシア料理メニューが網羅されていて喜ばれそうです。

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△デザートとロシアンティー。こちらもとてもロシア的なんですが、五島軒名物のクワードが登場することを期待していた私はちょっぴり残念・・・明治12年ロシア料理とパンの店として創業した五島軒のロシア風ケーキ クワードでしたら、ロシア好きはさらに喜ぶことでしょう!

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△こちらがクワード。くるみとレーズン、表面に塗られたアプリコットジャムがスポンジを引き立てます。(五島軒十文字街店にて撮影)

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△そんなクワードやカレー、ボルシチ缶詰など五島軒名物もお買い求め頂ける館内のスイーツ&デリカショップ「Ashibino」。その奥は、五島軒を舞台に朝日新聞に連載された小説『蘆火野』から名付けられたメモリアルホール「蘆火野」になっています。

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△創業の頃より使用されてきたメニューや洋食器、アンティークなストーブやレジスターなどの調度品、絵画等が展示されています。『蘆火野』の生原稿や佐藤忠良氏の挿絵も。佐藤忠良氏は、シベリア抑留後、ロシア民話絵本『おおきなかぶ』『ゆきむすめ』(福音館書店)などの挿絵等も手がけました。

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明治・大正の香りを今に伝えるレトロな館内は、美しいステンドグラスや美術品に彩られて見どころたっぷり。日本唯一の樺太産ツンドラ材の天井と水晶球のシャンデリアが輝く『王朝の間』では、平成元年に天皇皇后もお食事されました。パーティーやウェディングなど大切な記念日にここを訪れる方も多いようです。