ロシアでもやっぱり春は桜?

2024-04-30

サクラサク春!桜と言えばやっぱり日本ですが・・・ロシアでも春になると桜の一種であるチェリョームハ(Черёмуха)が咲きます。4月下旬〜5月上旬にかけて、白い可憐な花がふんわりと咲きほこる美しさは、若草の草原に映えてなんとも爽やか。 以前ブログで、モスクワでも日本の桜が楽しめる場所をご紹介しましたが(過去関連ブログ☆モスクワ通信『日本庭園の桜、満開!』)、ロシアの桜もいいものですね。

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△こちらは、チェーホフの戯曲と同じ”桜の園”と名付けられたモスクワ北部の公園の散歩道。 この頃から明るい時間帯もぐんぐん長くなっていきます。4月後半のある日、日の出は4時50分、日の入りは20時3分でした。そして日本の鶯とはまた違う美声を響かせる夜鳴きウグイスの声が楽しめるようになります。陽射しも強くなり、真っ青な空をみあげると、ふわふわとポプラの綿毛が飛んでいたりも。

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△こちらは春を味わうチェリョームハのケーキ。最近は都心部のケーキ屋さんではあまり見かけませんが、昔はよく家庭で作られていたそうで、友人は“ソ連時代の懐かしいおばあちゃんの家の味”と話していました。茶色のスポンジ生地には混ぜ込まれたチェリョームハのぷつぷつとした食感があり、まわりは花のような真っ白なクリームに覆われています。

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△スーパーに売られていたチェリョームハ粉の箱には、もちろんチェリョームハ・ケーキのレシピが載っていました。

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△その美しさはロシアの芸術家たちを惹きつけ、絵画にもよく描かれています。サンクトペテルブルグのロシア美術館にあるペトロフ・ヴォドキンの絵画『グラスに活けたチェリョームハ(Черёмуха в стакане)』 さて、“春は桜”のイメージはロシアでも定着してきているのか、モスクワではさまざまな場所で桜をイメージした演出も定番になってきました。

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△マヤコスフカヤ駅前。夜にはライトアップされます。

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△新アルバート通り。よくみると枝には白い鳥かごや小鳥を発見できたりも。

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△旧アルバート通り。桜の木の下は人気スポット!

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△もはや春恒例!桜の木でデコレーションされたグム百貨店の噴水。こんなふうに街中もショッピングモールのなかも、とにかく桜のディスプレイでいっぱいです。

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△なんと満開の桜の木をモチーフにしたロシア製のポストカードも発見!

「ああ、いつか日本の桜を見に行ってみたいものだわ!日本の桜はこんな感じなの?」モスクワの桜デコレーションでお花見しながらロシア人の友人に質問されましたが・・・はかなく繊細な日本の桜に比べて、華やかでダイナミック!やっぱりこれはロシア版の桜、ですよね。

春到来!ロシアのお花屋さん事情

2024-03-27

都内でも待ちに待った桜の開花宣言!思いっきり春のお花を楽しめる季節がやってきました。

まだまだ寒いロシアでもひと足早く、街が春のお花でいっぱいになる日といえば、女性に花を贈る3月8日の国際婦人デーです。

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△国際婦人デーのアエロフロート機内では、女性たちに1本ずつバラが手渡される粋な演出

優しそうな男性の隣で1本のバラの花を手に歩く幸せそうな女性。
地下道の入り口には、ダーチャから摘んできた野花でお手製のブーケを売るおばあさん。
お目当ての女優にあげるのか、大きな花束を抱えて劇場へ急ぐ親子。
街にはいつも、花があります。

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ソ連時代から、お祝いといえば「シャンパン・チョコレート・バラの花」は人気3点セット。

けれどそんな特別の日だけでなく、ちょっとしたデートや待ち合わせでも、さりげなく手に花を持って立っている男性が多いロシアです。

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△さて、一番人気のバラ以外によく花束にアレンジされるのは・・・なんと菊の花!

日本ではお彼岸やお盆など墓前に供える花としてイメージされがちですが、ロシアではバラと菊の組み合わせはもちろん、さまざまな色や種類の菊が主役の花束もあります。

では、ロシアで花束に関するエチケットといえば?

花の本数にはご注意あれ。偶数本はお葬式と決まっているんですよ。

【24時間営業のモスクワの花屋さんへ】

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24時間営業の花屋さんもよく見かけます。色あいや値段、ブーケやアレンジなどお好みで選ぶことが出来るスタイルは日本のお花屋さんと一緒ですね。

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△レジでお会計し、お好みのリボンやペーパーでラッピングしてもらいます。

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△レストランなど花束をお渡しした外出先で、そのまま飾ることができるプラスチックのお水入り花瓶風のラッピングも人気でした。

【花市場に行ってみよう!】

一方、たくさんの花を購入するときにお得で便利なのは花市場。一年中、新鮮で綺麗な花で溢れています。

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△たくさんの小さなお店に分かれているので、お気に入りのお店を見つけて購入します。野菜や果物など食品もありますね。

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都心の花屋さんでお花を1本購入する値段で、市場では新鮮な1束を購入できることも。

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△また、街のお花屋さんでは見かけないような種類の草花、大きな枝ものや実などにも出逢えます。

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△アレンジメントもユニーク!こちらはビニール傘を逆さまにしたアレンジと、人気の動物アレンジ。

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△ラッピングやお値段なども、市場ですから値引き交渉で相談に乗ってもらえます。美人なお友達と歩いていたら、歩いているだけであっちでもこっちでも男性が売り物のお花をプレゼントしてくれるので、何も買っていないのに出口で花束が完成してしまったことも。

【よく見かける!お花の自動販売機】

“日本ではコンビニ、ロシアでは花屋” そのくらいモスクワの街中にはお花屋さんがあります。そして、空港や劇場にはお花の自動販売機も見かけます。

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△ロシアの飛び地カリーニングラードの空港にて

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△モスクワの空港にて

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△トヴェルスカヤ通りの雑貨屋さんにて

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△大型スーパーの入り口では、ドライフラワーの自動販売機まで見かけました。

さりげない1本のバラが、ちょっとしたプレゼントの定番になっているロシア。
大きな花束を贈るのには、その大きさ分の勇気やタイミングが必要でも、1本のバラなら誰でも気軽にいつでも手軽に気持ちを伝えることができます。
美しくラッピングされた大きなブーケもいいですが、まっすぐに手渡されるたった1本のバラも、またいいものです。

ロシアの子どもたちの音楽教育をのぞいてみよう〜ロシアの新星コンサート2024特集!

2024-02-25

4月のオープニングに合わせて、今年もロシアから新進気鋭の音楽家たちが来日し、ロシアの新星コンサート2024が開催されます。ロシア文化フェスティバルではこれまでも「ロシア天才少年少女育成コンサート」などロシアの若手音楽家たちを日本に招き、日本の演奏家との競演ステージを実現させるなど、未来につながる交流にも力を注いできました。

今回は、ロシアの子どもたちの音楽教育との出会いをのぞいてみましょう!

ロシア最高峰と称されるのは、チャイコフスキー記念モスクワ国立音楽院付属中央音楽学校とグネーシン記念モスクワ中等特別音楽学校です。ロシア全土から集まった音楽に興味のある子どもたちのなかから選抜が行われ、入学すると音楽を中心に学べる環境のなかで英才教育を受けながら、算数やロシア語など通常の学校のカリキュラムも受けることが出来ます。

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△チャイコフスキー記念モスクワ国立音楽院付属中央音楽学校

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△グネーシン記念モスクワ中等特別音楽学校

このような神童と呼ばれるような子どもたちへの音楽教育だけでなく、芸術大国ロシアでは、一般の学校に通う子どもたちにも、放課後の“第2の学校”として素晴らしい教育を受けることができる音楽学校がたくさんあります。

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△モスクワ南部にある国立の子ども音楽学校でレッスンを待つ子どもたち。各地区にこのような学校があり、充実した教育プログラムが用意されています。

たとえば、こちらの学校では、ピアノやバイオリン、チェロ、フルート、ハープ以外にも、ギターやバラライカ&ドムラなどの民族楽器のなかから、そのお子様にあわせて毎日1〜3時間の時間割が組まれています。専門の楽器の個人レッスン以外に、副科目のピアノや、アンサンブル、ソルフェージュ、合唱、作曲家やその作品などを学ぶ科目などの授業なども。授業の合間には、軽食をとったり、自習室で学校の宿題や練習をしたり、夏には外を散歩して気分転換したり・・・。そのため、ほぼ毎日、放課後はここで過ごしている子たちも多いそうです。

とある日、地下鉄タガンカ駅近くの子ども音楽学校で、弦楽アンサンブルのマスタークラスが開催されると聞いて見学に行ってみました。

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△音符やト音記号などが可愛らしくアレンジされた建物から子どもたちの奏でる音楽が聴こえてくる音楽学校の雰囲気がとても素敵です。

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△作曲家のポートレートが並び、学校の歴史やここから巣立っていった音楽家の先輩たちの写真が飾られています。掲示板には子ども向けのコンサートやコンクール情報などを見ることができます。

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△学校にはホールもあり、伴奏者と合わせる練習のほか、アンサンブルやリハーサル、試験やコンサートに使われています。

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△さきほど廊下で会った時には、たわいもないおしゃべりをして笑いあっていた子どもたちですが、ステージに立つ姿は皆プロフェッショナル!素晴らしい演奏に瞬時に魅き込まれます。

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△別のある冬の日には、モスクワ中心部の子ども音楽学校で開催されたコンサートへ。ロシアでは偉人の名をつけた地名や通りも多いのですが、学校にも偉大な音楽家の名が冠されていることが多いです。

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△こちらも美しい宮殿の広間のようなコンサートホール!

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△チャイコフスキーやラフマニノフ、プロコフィエフ・・・たくさんの偉大な音楽家の生まれ育ったこのロシアの地で、幼い頃からこんなに美しい環境でクラシック音楽に触れることができるから、こんなにも豊かな感性が育まれるのでしょう・・・!うらやましい限りです。

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△つづいて、こちらの音楽学校では、これからコンクール「魔法の弓」が開催されるところです。ステージには立派なパイプオルガンがあり、ホールの壁にはロシアの作曲家の肖像画が並んでいて、まるでちいさなモスクワ音楽院のような雰囲気。

「私たちは音楽の家族よ」音楽学校の先生の言葉が胸に響きます。ロシアの先生と教え子たちとの絆はとても強く、演奏技術のみならず人生や生活についても、自分の子どものように向き合ってくださるのが印象的です。本気で叱り、心の底から心配し、思いっきり抱きしめて受け止め、キスの雨を降らせて喜びを共にして、熱く指導してくれる先生のもとで、子どもたちは才能を開花させ、それぞれの道へと成長していきます。

今年2024年オープニングでも素晴らしいステージをご期待ください!