【モスクワ通信】ジャム<ヴァレーニエ<コンポート

2021-11-16

ロシア文化フェスティバルblogより)

ロシアのスーパーマーケットのジャム売り場。大きな特徴のひとつは、ジャム(Джем)とコンポート(Компот)の間に、ヴァレーニエ(Варенье)のコーナーがあること。ジャムは日本でもお馴染みのように、フルーツをお砂糖と一緒に煮こみ、トーストにも塗りやすいペースト(ゲル)状になったもの。高級な海外ブランドもあればロシアのブランドもあり、ここまでは日本と一緒です。また果実がそのままの形で入った飲み物コンポートは、食堂でもよく見かけます。(関連ブログ☆【モスクワ通信】クワス?モルス?白樺ジュース?ロシアで味わってほしい飲み物を一挙ご紹介!

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そして、ロシアのスーパーでジャムよりもコンポートよりもさらに広いコーナーが割り当てられているのが、ロシア伝統のヴァレーニエ!同じようにフルーツと砂糖を一緒に煮込みますが、より果実の食感が残っています。

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△ロシア人のダーチャ(郊外の菜園付き別荘)で、自家製のハーブティー&ヴァレーニエのティータイム(関連ブログ☆モスクワ通信『郊外の菜園付きの別荘ダーチャでくつろぐ初夏の一日』)。ロシアではこんな風に、小皿のヴァレーニエをティースプーンですくって食べながら紅茶を飲むスタイルも昔からよく見られます。これが日本に伝わり、紅茶の中にジャムを入れてしまう“日本風ロシアンティー”に発展していったのでしょうか。

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△クランベリー味、黄桃味、ストロベリー味、ラズベリー味のヴァレーニエ。

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△さまざまなブランドのヴァレーニエがありますが、レースで有名なヴォログダで作られているこちらは、レース模様のあしらわれた瓶のフタやラベルも可愛い!シーバックソーンや青すぐり(グースベリー) など日本ではあまり見かけないフルーツを使ったものもあります。最近はロシアもヘルシー志向になり“お砂糖控えめ”と書いてありますが、やっぱり紅茶が恋しくなる甘さです。

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△さらに珍しいものでは、きゅうりのヴァレーニエ(モスクワ通信『黄金の輪スーズダリの国際キュウリ祭り』)や松ぼっくりのヴァレーニエなんていうのも!

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△きゅうりの青味と蜂蜜の甘みが爽やかなきゅうりのヴァレーニエ。ロシアでは、スイカやメロンだけでなく、夏にはきゅうり入りのレモネードなども見かけます。

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△食用の松ぼっくりのヴァレーニエ。シベリア地方で滋養強壮や免疫力アップによいとされていて、まだ若い緑のちいさな松ぼっくりの芽を摘み、砂糖やレモンと一緒に煮ています。試食してみると、口のなかになんともいえない体に良さそうな渋みと皮が残るような感じで、私はちょっぴり苦手かも。ロシアにはこの松ぼっくりのヴァレーニエと同じ味の昔ながらのジュース、バイカル (Байкал)もあります。(関連ブログ☆【モスクワ通信】クワス?モルス?白樺ジュース?ロシアで味わってほしい飲み物を一挙ご紹介!

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△ロシアではヴァレーニエ入りの甘いピロシキも人気で、りんご(Пирожок с яблоком)やさくらんぼのヴァレーニエ(Пирожок с вишней)などが特におすすめです。

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△スメタナ(ロシアのサワークリーム)やトヴォローク(ロシアのカッテージチーズ)と一緒にヴァレーニエ、朝食に人気です。またトヴォロークでつくる丸い焼きチーズケーキのスィルニキも、スメタナとヴァレニキでいただくと絶品。家庭料理ですが、ロシアではスターバックス・コーヒーでも人気フードメニューのひとつになっています。

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△ベラルーシの水餃子ヴァレニキは、皮が厚手でもちもち!中身は肉類だけでなく、ジャガイモ、きのこ、キャベツ・・・そしてさくらんぼなど甘い果物のヴァレーニエはお子様にも人気。

さて、ロシア人は夏の間、ダーチャで獲れた自然の恵みをたっぷりいただくのですが、同時に果物のヴァレーニエやコンポートや野菜の酢漬け・塩漬けを瓶詰めにして、冬の間の保存食にしています。(関連ブログ☆モスクワ通信『郊外の菜園付きの別荘ダーチャでくつろぐ初夏の一日』

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△みんな手持ちの瓶を殺菌して利用するため、スーパーやホームセンターでは、さまざまなサイズの瓶のフタもずらり・・・!初めて見たときには驚きました。ロシアの冬を描いた可愛らしい瓶のフタのセットも。

いつも身近にヴァレーニエがあるロシアの食卓なのです。

【モスクワ通信】市民投票で選ばれたモスクワ・ケーキにマトリョーシカ・ケーキ⁉︎ロシアの最新人気ケーキも一挙ご紹介! 〜後編〜

2021-09-26

(ロシア文化フェスティバルblogより)

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甘党のあなたにぴったりのロシアの人気定番ケーキをご紹介した前編につづき、後半はロシア通が喜ぶ⁉︎少し珍しいケーキや注目のケーキをいくつかご紹介していきます。

【生粋のロシアっ子、モスクワ・ケーキ】

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△(写真左)首都モスクワの名が冠されたТорт  «Москва»(モスクワ・ケーキ)は、2017年、モスクワを代表するケーキを作ろう!という呼びかけのもと、20万人以上の市民による投票で誕生しました。パイ生地とクリーム(ナッツとコンデンスミルク風味)を何層にも重ねた素朴なケーキで、ずっしりとした甘さが特徴です。まわりは木いちごの赤のアイシングで輝くように美しくコーティングされています。今や、どこのスーパーやケーキ屋さんのショーケースでも威風堂々と鎮座しています。(写真右)ちなみに、ロシア人のコンデンスミルク好きは筋金入りで、特にコンデンスミルク缶を茹でて生キャラメル状にしたものは、さまざまなお菓子に愛用されています。そんなロシア人のコンデンスミルク愛を形にしてしまったユニークなケーキはПирожное Банка сгущёнки(コンデンスミルク缶ケーキ)。ソ連時代からお馴染みのコンデンスミルク缶の形&デザインをそのままケーキに。愛する娘たちが喜びそうな、そして安心安全なスイーツを!という優しい親心から誕生したというケーキショップ『Любовь и сладости(Love & Sweets)』にて。

 

【外国生まれのロシアなケーキ、パヴロワ】

△ロシアのバレリーナ、アンナ・パヴロワの名がついたケーキТорт «Павлова»(パヴロワ)をいただいたのは、在モスクワ日本国大使館からも近いレストラン『Food Embassy』。女優で料理研究家のユリヤ・ヴィソツカヤがプロデュースするお店です。実はこのケーキは、ロシアではなくオーストラリア?ニュージーランド?で考案されたと言われているスイーツです。真っ白いクリームが、白鳥を踊る衣装のチュチュのように繊細で愛らしいこのケーキは、ロシアでいただくときは卵白を焼いたものとスメタナのクリームでデコレーションされています。ロシア人はスメタナが大好きで、ボルシチなどのスープにもビーフストロガノフにもペリメニにもスメタナを落としていただきますが、スメタナを使ったケーキも大好き。ロシアで白いクリームをみかけたら、スメタナのクリームあるいはバタークリームで、日本のショートケーキのようなシンプルな生クリームを泡だてたホイップクリームを使用するケーキにはお目にかかったことがありません。 

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△ベリーの種類が豊富なロシアならではの野いちご(Земляника)のケーキ。ストロベリーやブルーベリーはよくみかけても、野いちごがこんなにたっぷりのケーキはなかなか日本ではお目にかかれませんね。

 

【出会えたらラッキー!?旬を味わう!チェリョームハのケーキ】

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△さて、こちらは春を味わうチェリョームハのケーキ。以前、モスクワの日本庭園の桜をご紹介しましたが(☆モスクワ通信『日本庭園の桜、満開!』)、ロシアでも春になると桜の一種、Черёмуха(チェリョームハ)が咲きます。4月下旬〜5月上旬にかけて、白い可憐な花がふんわりと咲きほこる美しさは、若草の草原に映えてなんとも爽やかです。そんなチェリョームハのケーキ、昔はよく家庭で作られていたそうで、友人は“ソ連時代の懐かしいおばあちゃんの家の味”と話していました。最近は都心のケーキ屋さんではほとんど見かけません。茶色のスポンジ生地には混ぜ込まれたチェリョームハのぷつぷつとした食感があり、まわりは桜の花のような真っ白なクリームに覆われています。

 

【お誕生日にはオーダー・ケーキ!?】

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さて、ケーキといえばお誕生日。ロシアでは、お誕生日を迎える本人がケーキを用意して、たとえば職場ではお世話になっている同僚の皆にふるまうのですが、子どもたちのお誕生日は格別!年に一度のお誕生日をスペシャルなものにしてあげようと気合を入れて用意するご家庭が多く、レストランやエンターテインメント施設ではお誕生日プランが用意されています。例えば、お友達を呼んでトランポリンセンターやキッザニアで、マジシャンや好きなキャラクターを呼んでレストランでなどなど・・・!そして、お楽しみのケーキもオリジナル・オーダーが人気!ケーキ屋さんでは「オリジナル・オーダー承ります」の案内をよく見かけます。お写真は、ロシアの音楽学校の卒業記念パーティでのオリジナル・ケーキと特製のレインボー・バースデー・ケーキ

 

【ロシアの流行!エクレアと抹茶、そしてマトリョーシカ・ケーキ】

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△この10年のロシアの変化についてもいくつかのトピックに分けてご紹介しましたが(☆【モスクワ通信】新生ロシア連邦の誕生から30年・・・モスクワの10年をプレイバック!)、ロシアのケーキ界ではエクレアと抹茶が2大ブームでした。宝石のような美しいエクレアが並ぶエクレア専門店を見かけたり、これまで日本人シェフの働くお店でしか味わえなかった抹茶ラテや抹茶スイーツが、ロシアの一般的なカフェに仲間入りしていたり。日本人気も健在で、大手スーパーマーケット『Азбука Вкуса(アズブカ・フクーサ)』では、日本人パティシエ森川英喜氏が製菓部門の顔となっています。フード・テーマパークへと変身を遂げた市場でも、エクレアと抹茶の人気は健在でした。デポをはじめ、話題の市場へ足を運べば、きっとロシアのケーキの今に出会えるでしょう!(☆【モスクワ通信】あなたはどっち派!?昔ながらの市場から食のテーマパークへ

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△一方、昔ながらの味を守り、今でも地元のロシア人に愛されているケーキ屋さんとしてお勧めしたいお店のひとつは1855年創業のВенский цех(ウィーン・ファクトリー)』です。可愛らしい赤煉瓦づくりのお菓子工場『Большевик (ボリシェヴィク)』の一部でしたが、工場移転後の現在もその敷地内にあります。工場跡はイギリスの建築会社主導のもとで、モダンな文化スペースとして改装されています。同じ敷地内のロシア印象派美術館を訪れたあとにいかがでしょうか。

最後に、デコレーションに注目してみましょう!昔ながらのデコレーションで気になるモチーフといえば、きのこ

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そして最近のトレンドは・・・マトリョーシカ⁉︎

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△フランス・パリの老舗パティスリー『Ladurée ラデュレ』のモスクワ店では、ロシアではなかなかお目にかかれない栗のケーキ“モンブラン”を秋限定で販売して話題を集めたり、ロシア正教のイースターであるパスハ(復活祭)に販売されるケーキのクリーチ(左)や、マトリョーシカのケーキ(右)など斬新なセンスで、ロシアのケーキ業界に新しい風を感じさせてくれます。(写真は公式Instagramより)

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△こちらは以前ブログでもご紹介した『カフェ・プーシキン』のマトリョーシカ・ケーキ!薔薇の花のような帽子がなんともおしゃれ。国民的詩人プーシキンらしく、本の形の名物ケーキ Сказки Пушкина(プーシキンのおはなし)もありますが、日本人にとってはプーシキンの詩を暗唱するのと同じくらい、この甘さを完食するの大変かも・・・!?(関連ブログ☆モスクワ通信『フランスにも!? カフェ・プーシキン』

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△こちらはロシア料理レストラン『マトリョーシカ』のマトリョーシカ・ケーキ!頭にはロシアの民族衣装で女性が身につける頭飾りのココーシニク(кокошник)をつけています。薄いマトリョーシカ型のチョコレートの中には、フレッシュなベリーのムースとソースが入っています。

あなたがもし、ロシアで素敵なマトリョーシカ・ケーキに出会ったらぜひ教えてくださいね。

【モスクワ通信】鳥のミルク?チョコレートのじゃがいも?ロシアの定番人気ケーキを一挙ご紹介!〜前編〜ロシアで味わって欲しいケーキを一挙ご紹介!

2021-09-25

(ロシア文化フェスティバルblogより)

今回は、ロシアへいらしたらぜひ味わっていただきたい人気定番ケーキや、ちょっと珍しい旬の味、モスクワの流行のケーキなどを一挙ご紹介します!Приятного аппетита(どうぞ召し上がれ)!

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△まずはロシアの定番ケーキ3つ、鳥のミルク(手前)、ナポレオン(写真奥左)、蜂蜜ケーキ(写真奥右)からどうぞ。

【鳥のミルク】

“Человек, у которого есть все, может мечтать лишь о птичьем молоке”(すべてを持つ人は、鳥のミルクを夢みることしかできない)という表現もあるそうですが、この世には存在しないはずの“Птичье молоко(鳥のミルク)”というユニークなネーミングは、母乳で赤ちゃんを育てない鳥のミルク、つまりこの世には存在しないほど美味しい!ということで呼ばれるようになったのだとか。ホイップしたメレンゲとコンデンスに寒天をあわせたふわふわスフレの周りをチョコレートでコーティングしてあり、とにかくお砂糖をたっぷり入れるのが贅沢だったソ連時代には甘くて柔らかくて魔法のようなお菓子だったそう。

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△ケーキ版の“鳥のミルク”は、 旧アルバート通りにあった伝説のレストラン Прага(プラハ)のチーフ・パティシエだったウラジーミル・グラリニク(Владимир Михайлович Гуральник)が1978年に考案しました(写真右はこちらの記事より)。原型となったのは、ソ連の食産業大臣がチェコスロバキアで食べたお菓子だったそうです。チョコレートスポンジケーキとふわふわのスフレをチョコレートでコーティングした元祖ケーキ版“鳥のミルク”を、かつてはレストラン内でいただくことができたのですが、現在は残念ながら閉店。ソ連時代にはお祝い事といえば“鳥のミルク”を求めてモスクワっ子たちの長い行列ができたそうです。レストランの名がついたプラーガというチョコレートケーキをはじめ、このレストランからはたくさんの流行が生まれました。

 
△火の鳥が描かれたパッケージも可愛らしいホールケーキやカットされたサイズも。この世には存在しないはずの“鳥のミルク”ですが、ロシアではレストランやスーパーなどいたるところで見つけることができます。

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△お土産用には一口サイズのバージョンが人気です。スフレを作るときの温度に秘訣があるというグラリニク氏考案の元祖“鳥のミルク”以外にも、極東ウラジオストク に工場がある«Приморский кондитер»社の“鳥のミルク”も人気です。こちらは1967年に菓子職人のアンナ・チュマコワさんがレシピを考案しました。

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△«Приморский кондитер»のモスクワ路面店。他にもユニークな商品がいろいろあります。極東らしくウラジオストク の景色や海、船、アムール虎などのモチーフのパッケージもユニークですが・・・チョコレートには昆布味や帆立味、ウニ味なども!?一体どんなお味なんでしょうか・・・!下の段のチョコレートは、サハリン島、ルースキー島など極東の島や湾の名前が付けられています。

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△(写真左)アイスクリームの“鳥のミルク”味!ロシアの老舗ブランド«чистая линия»(Pure Line チスタヤ・リニヤ)のものです。(写真右)最近日本でもアイスクリームのコーナーに、ロシアの新感覚スイーツとして冷凍販売されているというスィロークにも、“鳥のミルク”味を見かけます。

【ナポレオンとメドヴィク】

パリでいただくナポレオンは、サクッと軽く香ばしく焼き上げたパイ生地にクリームがサンドされているイメージですが、ロシアのНаполеон(ナポレオン)は、薄いパイ生地とクリームが何層にもサンドされ、周りもクリームと砕いたパイ生地で覆われているため、パイ生地自体もしっとりと柔らかな食感です。ロシアでは、ケーキをオーダーするとデザートフォークでなくスプーンが出てくるのですが、まさにスプーンで掬っていただくのがぴったり。

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△お店ではこんな風に大きな型で作り、お好みの量をカットしてもらうスタイルも多いです。

ロシア人の蜂蜜好きについては以前このブログでもご紹介しましたが(関連ブログ☆モスクワ通信『美味しい万能薬!カローメンスコエの蜂蜜市』)、もちろん蜂蜜ケーキ Медовик(メドヴィク)も大好物です。こちらも作り方はナポレオンと似ていて、蜂蜜をたっぷり混ぜた生地を薄くのばしてオーブンで焼き、何層にも重ねます。蜂蜜の香りとねっとりとした甘味を生かすために、クリームは少し酸味のあるスメタナ(ロシアのサワークリーム)入りのクリームを挟むことが多く、周りを砕いた生地とナッツでデコレーションすることが多いため、よりずっしりとコクと重量感が感じられます。

【カルトーシュカ】

ソビエト時代から愛されているもっともシンプルなもののひとつが・・・Картошка (カルトーシュカ じゃがいも)

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△じゃがいものような不格好さがまた素朴な魅力を醸し出すころんと丸いチョコレートボール。こちらも旧アルバート通りにあったレストラン Прага(プラハ)のパティシエが考案したお菓子のひとつと言われています。ねっとりと濃厚なチョコレートをメインに、そこにサクサクしたウエハースやナッツ、砕いたクッキーを加えてみたりとお店によってレシピは違うのも楽しいです。ソ連時代には、家庭でちょっと残ったお菓子などを混ぜて丸めてつくっていたそうです。また、形を変えて細長くまとめて“チョコレートのサラミ(Шоколадная колбаса)”として売られていることもあります。ナイフで切ると、確かに断面はまるでサラミのよう!

【蟻塚ケーキ】

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△こちらもロシアの昔懐かしの味、Муравейник(蟻塚ケーキ)。砕いたクッキー生地とスメタナ、コンデンスミルクをまぜて、こんもりと山型に成型します。ブラックチョコレートを細かく削ったものを上からふりかけると・・・まるで蟻塚に群がる蟻のよう!なんだかちょっと食欲のわかないネーミングではありますが、ソ連時代から家庭にあるお馴染みの食材で簡単に作ることができる甘い甘いケーキです。

【ブリヌイ・ケーキ】

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△ロシアのクレープ“ブリヌイ“を重ねてミルクレープ状にしたブリヌイ・ケーキ。ブリヌイは、クレープ生地よりももっちりとしているので食べ応えあり!トッピングはお店や季節によってさまざまなアレンジをお楽しみいただけます。

【その他の懐かしケーキ】

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△(左)ベリー以外のフルーツでは、りんごも人気!ロシアのお庭で採れる青い小リンゴをつかったパスチラについては以前ご紹介しましたが、この甘酸っぱいリンゴを煮て生地でくるんだアップルパイのようなケーキ、シャルロットカ(шарлотка)も私のお気に入りです。そうそう、ベリーといえば、ロシアではよく、写真のように黄色いほおずきをデコレーションに使います。アクセントカラーにぴったりで、チーズケーキの上によく乗っています。ロシア料理キーテシュにて。(右)クレムリンや赤の広場からも近い老舗ホテル ナツィオナリ(Националь)1階にあるレストラン Гранд-кафе «Dr. Живаго»ドクトル・ジヴァゴでは、デザートメニューのなかに“レトロ”メニューもあり、ソ連時代からの人気スイーツを味わうことができます。手前は蜂蜜ケーキ、奥はトゥルーバチキ(さくさくのワッフルのなかにコンデンスミルク・クリーム入り)

→後編へつづく