モスクワ通信『黄金の輪スーズダリの国際キュウリ祭り』

2019-07-15

(ロシア文化フェスティバルblogより)

モスクワの北東部に輪を描くように点在する古都は“黄金の輪”と呼ばれ、美しい自然とロシア正教の教会が織りなす昔ながらのロシアの風景を楽しむことが出来ます。世界中から訪れる観光客を楽しませてくるさまざまなイベントも開催されていますが、そのなかでもユニークなお祭りのひとつ、毎年7月中旬にスーズダリで開催される国際キュウリ祭りへ行ってきました!今年2019年で第19回目を迎えます。

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△この日はスーズダリの街中がキュウリで溢れますが、メイン会場は木造建築と農民生活博物館(Музей деревянного зодчества и крестьянского быта)。

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△チケットは大人500R、子ども250R。受付では、キュウリ帽のサービス!会場のなかはとにかくキュウリ!キュウリ!!キュウリ!!!

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△さまざまなキュウリのコスチュームで記念撮影!

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△自家製きゅうりの塩漬け講座など、さまざまなマスタークラスも。

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△キュウリで作ったわにのゲーナとなぜかじゃがいものチェブラーシカ!

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△あちらでもこちらでも自家製キュウリの漬け物が売られていて、味見をさせてくれます。みんな手にはキュウリを持ち、ポリポリとかじりながら散策しています。

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△ロシア料理によく使うハーブのディル(Укроп ウクロップ)の花をきゅうりと一緒につけ込むと香りが良くなるそうです。浅漬けから古漬けまで味のバリエーションもさまざま。ニンニク入りなどもありました。

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△キュウリになれる楽しい写真スポットも満載です!

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△ステージでは終日、キュウリ祭りを記念した歌やダンス、楽器のコンサートや、キュウリ料理やキュウリの仮装コンテスト!

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△たくさんのテントでは、自慢のキュウリ料理も味わえます。スライスしたキュウリ入りのじゃがいものお焼き“ドラニキ”とキュウリのジャム!

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△木造建築と農民生活博物館には、18~19世紀の古い建物や風車などがあり、民族衣装をまとった人と昔ながらの遊びを楽しめます。

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△子どもたちに大人気だった人形劇

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スーズダリのキュウリ祭りで、爽やかなロシアの夏をお腹いっぱい満喫!黄金の輪スーズダリのちょっと意外な一日でした。

Музей деревянного зодчества и крестьянского быта

住所:Ulitsa Pushkarskaya, 27А, Suzdal, Vladimirskaya oblast’

モスクワ通信『プーシキンがお見送り&お出迎え!シェレメチェヴォ空港』

2019-06-15

(ロシア文化フェスティバルblogより)

6月6日、今年もロシアでは国民的詩人プーシキンのお誕生日が祝われました。昔も今もロシア人に心から愛されているプーシキンの名前やプーシキンにまつわる場所はモスクワ市内でもたくさん見ることができます。今年2019年は、モスクワに新たにプーシキンに出逢える場所が増えました。それは・・・シェレメチェヴォ国際空港です!

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△このたび、ロシアの空港には偉人の名前が冠されることになりました。アエロフロート・ロシア航空が乗り入れるシェレメチェヴォ国際空港は、国民的詩人プーシキンの名前が冠され(Международный аэропорт Шереметьево имени А.С. Пушкина)、これを記念して6月6日のプーシキンのお誕生日に空港で巨大なプーシキンの銅像がお披露目されたのでした。

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△このプーシキンの銅像、手にしている本の背表紙にはQRコードがついているお楽しみつき!

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△読み込むと、プーシキンの作品をオーディオブックでお楽しみ頂けます。

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△プーシキン像のあるターミナルEには、プーシキン関連の展示も用意されていました。

なお2019年6月現在、日本航空(JAL)が乗り入れているドモジェドヴォ国際空港は、モスクワ大学の創設者でもあるミハイル・ロモノーソフの名が、ヴヌコヴォ国際空港はソ連を代表する航空機設計士のアンドレイ・トゥポレフの名が冠されることになりました。

ほかにも、ヴォロネジ空港はピョートル1世、クラスノダール空港はエカテリーナ2世、ムールマンスクはニコライ2世といった歴史上の人物の名がつけられました。また、マガダンの空港には、ソ連を代表する詩人、歌手であり俳優でもあるウラジミル・ヴィソツキーの名が、クラスノヤルスクの空港には、2017年にこの世を去った世界的オペラ歌手のドミトリー・フヴォロストフスキーの名がつけられました。

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ちなみに、アエロフロート・ロシア航空の飛行機には、コックピットの下に国旗とともにロシアの偉人の名が付けられており、今日は誰の名前がついた機体に搭乗できるのかは毎回楽しみのひとつです。この日は、作曲イーゴリ・ストラヴィンスキーでした。

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60周年を迎えたシェレメチェヴォ空港では、これからはプーシキンが、ますます多くなる外国人旅行客をお迎えし、海外へ出発するロシア人をお見送りしてくれます。

 

モスクワ通信『地下核シェルターに潜入!冷戦博物館』

2019-05-28

(ロシア文化フェスティバルblog)

ソ連時代の実際の地下核シェルターの一部が博物館として公開されているБУНКЕР-42 НА ТАГАНКЕ(冷戦博物館)。第2次世界大戦後、米ソ冷戦体制がつづき、1950年代は軍事的にも緊張が高まって核戦争が現実のものになるかもしれない恐怖にさらされていました。当時作られた地下65m広さ7000m²もの巨大シェルターが博物館として公開され、2006年の開館時から今日まで、ロシア人にも観光客にも人気があります。年齢別・体験型などさまざまなツアーがあります(要予約。外国人料金は大人1名2200R。ロシア語・英語ツアーあり)。

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△住宅街のなかに突如現れる入口!博物館として公開されるまでは、もちろん存在も入口も極秘でしたから、近隣にお住まいの方は、まさかこの普通の建物の下にこんな巨大施設が存在していたなんて驚かれたことでしょうね・・・!

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△シェルターは1950年から建設がはじまり1956年に完成。主に4つのブロックに分かれ、通路で繋がっています。公開されているのは第4ブロックのみで、残りは食料や水、燃料の備蓄などに使用されています。ちなみにソ連当時の入口のひとつは地下鉄タガンスカヤ駅(環状線)構内にあり、ツアーの途中で「この先が地下鉄に続いています」と教えてもらえます。モスクワの地下鉄はとても深く、そのためエスカレーターもとても速いのですが、地下シェルターと繋がっていたなんて!ということは、もしかしたらあの駅もこの駅も・・・!?

 

時間になると軍服姿の案内人が登場して簡単なオリエンテーション。危険なので迷子にならぬよう必ずグループで行動し、絶対に勝手に電線やボタン、スイッチなどに触れないこと!厳しい口調に緊張が走ります。

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△そして、まずは地下18階(310段)まで一列になって螺旋階段を降りていきます。エレベーターもありますが、シェルターの深さを体感するためにも基本は徒歩!歩きやすい靴での参加をおススメします。

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△世界のなかの有名なシェルターを紹介する地図。職員が水分補給出来るようにソ連時代の炭酸水の自動販売機もありました。最近モスクワのショッピングセンター等ではこのレトロなデザインの自販機が復活しています。

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△このシェルターには、常時600人もの職員が働いており、5交代制で2000人以上が任務にあたっていたそうです。極秘任務として、自身の担当場所への往復経路と任務以外のことは一切知らされていなかったそうです。暗号解読の機械なども展示されていました。通信業務には女性もいたんですね。

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△レーニンの肖像画の前に座るスターリン!案内人曰く「実際にここにスターリンが座っていたということではありません。観光客の皆さんが喜ぶので・・・」とのこと。

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△会議用の長テーブル

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△ここで、希望者を2名募り、実際の操作パネルの前で核ミサイル発射シュミレーション。架空の都市に起こったフィクションの映像とはいえ、その臨場感と投下後の絶望の世界は恐怖の一言。この博物館は、二度とこのような悲劇が起こらないように願い戒める役割を果たしています。

さて、最後には地下鉄タガンスカヤ駅に向かう通路ではドッキリも仕掛けられています!

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ここで突然、真っ暗闇になり・・・あとはぜひ実際に体感してみてください!地下18階でしかも恐怖の映像を見た後ですから、心臓が止まりそうになります。

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△グッズも販売されているチケット窓口では、毒マスク姿の顔写真がついた通行証を記念に受け取ることも出来ます。

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△そしてツアーの終点は、モスクワで一番深い場所(地下65m)にあるレストランへ続いています。ユニークな個室などもあり、ステージではソ連歌謡が、モニターではソ連映画が上映されています。(エレベーターを利用してレストランのみの利用も可能です。)

【博物館】БУНКЕР-42 НА ТАГАНКЕ  http://bunker42.com

【レストラン】http://www.banket-bunker42.ru

住所:115172, г. Москва, 5-й Котельнический переулок, д.11