モスクワ通信『あなたはどちら?寝台特急レッド・アロー号それとも高速鉄道サプサン?』

2019-12-02

(ロシア文化フェスティバルblogより)

モスクワから飛行機で約1.5時間で行くことが出来る北の都サンクトペテルブルク。クラシックな趣きの寝台列車に乗ると、約8時間かけて翌朝には到着することができます。レニングラード駅、カザン駅、ヤロスラヴリ駅の3つの鉄道駅が集まっているコムソモール広場へ。

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△モスクワ〜サンクトペテルブルグ間をつなぐ寝台特急やサプサンなどを利用できるのはレニングラード駅。サンクトペテルブルクはかつてレニングラードと呼ばれていました。ロシアでは、行き先の地名が駅名になっているため、モスクワにあるレニングラード駅です。

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△時刻はまもなく出発の23時55分。ホームには、両側に寝台列車のレッド・アロー号とグランド・エクスプレス!どちらも趣きがあって素敵です。
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△ロシアでは、各車両の入り口でチケット確認をします。

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△2人部屋の室内

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△フルーツや軽食、ミネラルウォーターも用意されており、鉄道の絵柄の可愛らしいチョコレートは記念に持ち帰りました。

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△充実のアメニティ・セット(スリッパ、歯磨きセット、石鹸、靴磨き、くし、ウェットティッシュ)

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△シートの背もたれを下ろすとベッドに。座席の下はトランクなど荷物置きになっています。車両の前後にはトイレやチタン(湯沸し器サモワール)、車掌室があり、食堂車もついています。時刻は深夜、列車の揺れを感じつつ眠りにつきます・・・。

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△そして朝!窓から差し込む朝日で目を覚ますと、テーブルいっぱいの朝ごはんが運ばれてきます。前日の夜のうちに、朝ごはんの希望(カーシャというロシアのお粥かロシア風クレープのブリヌイ、前菜はハムとチーズのどちらの盛り合わせがよいか、ジュースはリンゴ・オレンジ・トマトの何味がよいか)など部屋まで注文をとりにきてくれます。

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△記念のお土産販売もありました。ロシア鉄道グッズも充実のラインナップ!

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△ついにサンクトペテルブルクに到着!

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△サンクトペテルブルクのモスクワ駅。

一方、日本の新幹線のような高速鉄道サプサン(はやぶさ)号を利用すれば約4時間で行くこともできます。

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△同じように、車両の入り口でチケットを確認します。

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△お席には、進行方向と逆方向があるので指定席の際はご注意を!清潔感があり快適なシート。車内販売もあります。Эконом класс(エコノミークラス)、Экономический +(エコノミープラス)、Бизнес класс(ビジネスクラス)、Первый класс(ファーストクラス)、個室もあるよう。5歳まではお席なしの利用も可で、10歳までは子ども料金でした。

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△こちらはお食事代が込みになっているВагон-бистро 食堂車のテーブルつきボックス席。こちらは乗車券に2000ルーブル分のお食事券が込みになっています。

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△メニューは主にロシア料理。スープ、サラダ&前菜、メイン、軽食のサンドイッチやロシア風クレープのブリヌイ、朝食メニュー、デザートにスナック、飲み物など(アルコールもあり)。

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△一押しは、やはりシェフのおすすめ料理!きちんとお皿でサーブされました。

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△それ以外のお料理は、パックを温める飛行機の機内食のようなタイプ。

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△ボルシチ

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△小さなカフェスペースやキオスクもあります。

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△お席に置かれていた車内販売の雑誌。

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△ロシア鉄道がスポンサーのサッカーチーム“ロコモチフ・モスクワ”のグッズ

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△モスクワとサンクトペテルブルクの2都市で利用出来るメトロカード“トロイカ”発見!

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△ロシア鉄道&サプサングッズ

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△日本商品のブラシも販売されていました。

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△2000ルーブル分のお料理を注文しきれない場合には、余ったお金でお買い物も出来ます。人気はサプサン・チョコレート。飛行機、そして寝台列車とサプサンに加えて、さらに今後サプサンよりも速い新列車も開通するようです。

さて、モスクワーサンクトペテルブルク間、あなたは何を利用しますか?

САПСАН https://xn--sapsa-07a.com/?mclid=6352393#/

РЖД(Российские железные дороги)http://www.rzd.ru

モスクワ通信『サモワールとプリャニキの町トゥーラ(2)クレムリンと街散策』

2019-11-15

(ロシア文化フェスティバルblogより)

モスクワから南へおよそ180km、ロシアの湯沸し器サモワールと伝統菓子プリャニキの町トゥーラを散策してみましょう!

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駅前には、1941年から1945年にかけての大祖国戦争(第二次世界大戦の独ソ戦)における功績を称えて贈られた『英雄都市』の名誉称号。

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町には武器工場が作られ、武器博物館(Тульский музей оружия)もあります。

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△文豪トルストイはトゥーラ郊外のヤースナヤ・ポリャーナで生まれ、生涯を過ごしました。街角にみつけたポートレート。

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△トゥーラ州子ども図書館の可愛らしい建物。

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△かつてホテルだった駅前の建物。記念プレートには、1918年に、ボリス・パステルナークが滞在したと記されていました。詩人で作家でもあるパステルナークは、長編小説『ドクトル・ジヴァゴ』で知られノーベル文学賞も受賞しています。

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△古い薬局の博物館 (Музей «Старая тульская аптека» 住所: Prospekt Lenina, 27, Tula)

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△レーニン広場

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△レーニン像とレーニンのそっくりさん。ロシア民族衣装姿のおばあちゃまは屋台でプリャニキ(ロシア版のジンジャーブレッド)を売っていました。その向かいには・・・

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△プリャニキの銅像。トゥーラ自慢のプリャニキ屋さんと博物館は前回のブログでご紹介しました。

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△美しくリニューアルされたトゥーラのクレムリン(Тульский кремль)。ロシアには、モスクワだけでなくさまざまな都市にクレムリンが残っています。

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△クレムリンのかつての様子と現在が写真で比較展示されていました。

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△なかには、美しい教会を中心に、本場トゥーラのサモワールやさんやプリャニキやさん、可愛いお土産屋さんやカフェ、写真スタジオやミュージアムなどがずらり。地元サッカーチームПФК Арсенал Тулаのショップもあり人気の観光スポットになっていました。

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△そして、以前モスクワ郊外の町コロムナのパスチラをご紹介しましたが、こちらはトゥーラ州の町ベリョフのパスチラ店もありました。コロムナとベリョフのパスチラは、ロシアの2大パスチラです。

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△どこかノスタルジックな女性とフルーツの絵が素敵です。

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Белёвская пастила http://belevpastila.com

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△クレムリン城壁の周辺には、たくさんのユニークな銅像がありました。

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△トゥーラのアルファベット

Тульский кремль http://www.tmii-tula.ru

住所:Mendeleyevskaya Ulitsa, 2, Tula

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△雨上がりの緑が美しい公園(Центральный парк культуры и отдыха им.П.П.Белоусова)にも、たくさんのサモワールのモニュメント!

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△詩人セルゲイ・エセーニンの記念碑

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△公園にはユニークなベンチが並びます。こちらのピアノが描かれたベンチにはチャイコフスキーの楽譜!「四季」より10月

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△可愛らしいモニュメント『白鳥の湖』

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△公園内には、髭がテーマの楽しいビア・レストランもありました。

☆ビアレストラン«Пётр Петрович» www.petrpetrovich.ru/

住所:Ulitsa Pervomayskaya, 13Ак15, Tula

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△チャップリンにリンゴ・スター、ダリ、映画監督ニキータ・ミハルコフ・・・特徴的なひげのオンパレード!

初めて訪れる街は、歩けば歩くほど発見があり、ガイドブックでは網羅出来ない自分だけの地図が広がります。これこそ旅の醍醐味ですね。

モスクワ通信『サモワールとプリャニキの街トゥーラ(1)ロシアのお茶文化を訪ねて』

(ロシア文化フェスティバルblogより)

ロシアのお茶文化を味わうため、モスクワ近郊の町トゥーラを旅しました。ロシア式ティータイムといえば、サモワール(ロシア式の湯沸し器)と蜂蜜をつかった伝統菓子のプリャニキ(ロシア版のジンジャーブレッド)です。

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△まずはプリャニキの博物館へ。トゥーラ市民に愛されている1881年創業の老舗«Старая Тула»の直営店には、ミュージアムが併設されています。

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△最も古いプリャニクは、蜂蜜を混ぜ込んだ生地を手で丸めたシンプルなもの。その後、木型を使用するようになります。白樺の木型は職人がひとつひとつ手作りしているそうで、もちろん大きく手の込んだデザインほど樹齢の高い良質な木材と職人の技術が必要になります。

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△文字を覚えるためのプリャニク『Азбука』など初期の頃のデザイン。プリャニキの歴史を、実際のプリャニキとそれを製作した木型とともに見ることことが出来て、まさにプリャニキで振り返る美味しいロシア図鑑!

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△日露戦争に関係するプリャニキや

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△1980年モスクワ五輪のマスコット“くまのミーシャ“など時代を反映したプリャニキ。さらには会社やブランドのロゴ、お祝いごとや記念日をモチーフにしたもの、クリスマスやパスハなど年中行事をテーマにしたもの・・・トゥーラではさまざまな記念プリャニキが作られてきました。

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△総重量50キロもある巨大プリャニク

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△ミュージアム併設の小さなお店には甘い香りが漂い、朝からひっきりなしに地元のロシア人がお買い物に訪れます。お店にはさまざまなプリャニキが売られています。

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△長持ちするので、お土産にも!中身は、フルーツのジャムかコンデンスミルクが人気だそう。トゥーラのプリャニキをはじめ、ロシアには各地オリジナルのプリャニキがあります。

☆プリャーニキ博物館(Музей «Тульский пряник»)

サイト:http://www.oldtula.ru

住所:г. Тула, ул. Октябрьская, д. 45.

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△さて、つづいてはトゥーラのサモワール博物館(Музей «Тульские самовары»)へ。入口では最も古いサモワールがお出迎え。

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△ロシアの湯沸し器サモワールは、内部の円筒状の部分に炭や松ぼっくりなどを入れて燃やし、まわりにたっぷり入っているお湯を温めてくれます。上にはポットを乗せて保温することが出来るため、サモワールを置いたテーブルを囲むと、何度もお湯をたしながら紅茶を飲んで、ゆっくりと家族団らんを楽しんだり、女性たちが席を立たずに思う存分おしゃべりを楽しんだりすることが出来ます。

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△サモワールづくりの行程が映像で、また道具も展示されています。

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△19世紀終わり頃には、トゥーラの町にこんなにたくさんのサモワール製造工房がありました。

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△2階には、さまざまな時代・形・タイプのサモワールや、さまざまな素材によるサモワール(白樺、陶器、ガラス・・・など)が展示されています。

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Музей «Тульские самовары»

サイト:https://www.museum-tula.ru/muzei/muzej-samovar/

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△トゥーラの街にあったロシア式ティータイムの銅像は、もちろんサモワールにプリャーニク!お茶会に参加して記念撮影出来ます。