30年かけて、ゆっくりと、前に進んできたけれど・・・

2022-03-14

(2022.3.10)ロシア市民に愛されていた世界の企業が、日本の企業が、業務を一時停止してロシアを去っていきます。どうしたら平和への祈りが届くのか、こういう形でしか平和への道をみつける手段がないことが、悲しいです。

日露交流の歴史のなかで、2019年、日露交流年が開催されました。

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その後、突如世界を襲ったコロナ禍でも、この30年の歩みを辿る写真展が開催されました。(関連☆【モスクワ通信】新生ロシア連邦の誕生から30年・・・モスクワの10年をプレイバック!

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ステイホームでも楽しめるようにとインターネット・ミュージアムも開設されました。(関連☆【モスクワ通信】コロナ禍の新たな楽しみ方!インターネット・ミュージアム 「日本のなかのロシア」オープン!

 

それが今、マクドナルド が、Appleが、スターバックスが、丸亀製麺やユニクロも、撤退もしくは営業停止になってしまいました。

ソ連時代に西側諸国のファーストフード店がモスクワにオープンしたときの熱狂と大行列の写真は、1号店の入り口に飾られていました。ロシア限定メニューやFIFAワールドカップロシア初開催のときには公式マスコットのグッズがもらえるハッピーミールもご紹介しました。ロシアにある世界最北のマクドナルド だって、行ってきました。

関連(ロシアのマクドナルド)

【オーロラ・スポット!北極圏ムルマンスク】街歩き①憲法広場と世界最北のマクドナルド

【モスクワのファーストフード事情】2017 〜Макдоналдс マクドナルド〜

 

2007年、スターバックスがオープンした年はちょうど私がロシアナとしてモスクワで生活を始めた年でした。紅茶大国ロシアにおけるコーヒーの流行を肌で感じました。ブログでご紹介したモスクワ限定マトリョーシカ ・タンブラーは問い合わせが殺到して大人気のお土産になりました。

関連(スターバックス)

【モスクワのカフェ】СТАРБАКС КОФЕ スターバックス コーヒー 2017

スターバックス潜入!2007

ソ連時代のイメージからロシアはかなり遅れているように感じますが、再びモスクワで生活をはじめた2017年には、日本よりもIT化が進んでいることに驚きました。タクシー配車はすでにアプリが一般的になっており、フードデリバリーのシステムも充実、新型コロナウイルスによるオンライン授業もすぐに始まりました。

【ロシアあるある】ロシアはサイレント!携帯電話のシャッター音

【モスクワの交通事情】タクシー事情 2017〜ヤンデクス・タクシー〜

【モスクワの交通事情】タクシー事情 2017~ゲット・タクシー〜 

【モスクワの流行】日本はウーバーイーツ流行中!ロシアは徒歩で!?フードデリバリー

日本の企業もどんどんモスクワへ・・・!日露関係はよく“ロシアの片思い“と表現されますが、ロシアにおいて日本のイメージはとてもよく、高価でもそれに見合うだけの高品質で日本製品はつねにセレブ層を魅了してきました。寿司ブームも定着し、うどんやラーメンなどもロシア語になって和食も大人気。

【モスクワのなかの日本】丸亀製麺 МАРУКАМЭ

2007年から2019年、そして10年後の2017年から2020年、モスクワの今を発信してきたこのブログが、未来へつづく進化の過程をお伝えしていくものから、過去の記録になってしまうかもしれないなんて・・・

【英国のなかのロシア】金融街シティ・オブ・ロンドン

2022-03-13

(2022.01)ロンドンの金融街シティ・オブ・ロンドンを通りかかると・・・

△ミュージアムも併設されているロンドン銀行

△王立取引所(The Royal Exchange)だった建物。 現在は、高級ブランドのショップが店を構え、

 

△なかへ入ると・・・

△ふきぬけのホールには、本店とは違うもうひとつの素敵なフォートナム&メイソンのカフェがあります。

△詩人トマス・グレイ(Thomas Gray)の生まれた場所。さらに周りを歩いてみると、

△イギリスの国際通信社ロイター通信。世界4大通信社のひとつに数えられ、1851年ドイツ生まれのポール・ロイターPaul Reuter〔1816-1899〕が創立しました。日本でいうところの時事通信社や共同通信社ですね。

 

△可愛らしいポンプがついた井戸の記念碑。

△近くにはロンドン大火のモニュメントもあり、311段の階段を登って展望台へ行くこともできます。(関連☆ペスト禍のロンドン大火、コロナ禍の・・・平和と復興へのモニュメント

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△ロンドンで最も古いマーケットのなかのひとつ、レドンホール・マーケットも(関連☆【ハリポタファン必見!】レドンホール・マーケット

△かつての銀行の建物がそのままパブになったThe Counting House!

△そして、王立取引所の向かい側にはロシアのVTB Capital の旗もありましたが・・・

ウクライナとの関係で、2022年3月現在、もう旗は見ることができません。

【英国のなかのロシア】Orme Square

2022-03-12

ロシア人の友人が、パスポートの更新のために在英国ロシア大使館へ行きました。固く門を閉ざした大使館の建物前には、女性の警備員が3人。落書きでいっぱいになった塀づたいに進み、友人は事情を説明してなかへ入っていきました。友人によると、館内では滞りなくてきぱきと作業が進められたそうです。

歩道にはたくさんの人がプラカードを持って抗議の声をあげており、車両の通行など大使館の門が開こうものならその声はさらに大きくなります。通り過ぎる車も、大きくクラクションを鳴らしていきます。

△ロシア大使館から少し離れたオーム・スクエア(Orme Square)にある銅像(London W2 4RS)。2つの円柱の上に鷲の像が乗っています。ローマ帝国の翼を広げた鷲とも違うし、ロシアを象徴する双頭の鷲とも、フランスを象徴する右爪を前に出した鷲とも違っていて、詳細は不明ですが、

こちらの記事によると、このオーム・スクエアの名前はマンチェスター生まれの彫刻家で画家エドワード・オーム(Edward Orm)の名前から名付けられており、この人物は、1814年にロシア皇帝アレクサンドル1世が英国を訪れた際に実際に謁見し、この訪英を記念してモスクワ・ロードやサンクトペテルブルク・プレイスの開発にあたった人物なのだそう。(関連☆【イギリスのなかのロシア】ロンドンのリトル・ロシア!?モスクワ・ロード?サンクトペテルブルク馬車道?


外国で生活するなかで、いざというときに自由に日本へ渡航できないことはとても心細いものです。仕事や勉強のためにある期間の外国生活を経験したり、愛する人が外国籍でのために永住を選択したり、事情はひとそれぞれで、電話やメールで毎日気軽に連絡できるようになったとはいえ、やはり故郷の家族に会える嬉しさは何ものにも代えられません。

日本とロシアを繋ぐ直行便は、日本航空JALとアエロフロートロシア航空でしたが、JALは3月の全便欠航を発表(羽田行きは毎週金曜1便、モスクワ行きは毎週木曜1便)。アエロフロートもロシアから外国へ向かう国際線の停止を発表。

(関連ブログ☆【モスクワの交通事情】翼をください!飛行機&空港の関連ブログ〜まとめ〜 2019

モスクワの友人は、春休みに日本へ一時帰国するJAL便が急遽キャンセルになってしまい、カタール航空のドーハとバンコクを経由する便になんとか変更したそうですが、どこも残席はほとんどなく、あったとしても恐ろしく値段が高騰し、チケットを確保するのはとても難しい状態だそうです。刻一刻と状況も変わっていくため、本当に飛行機が飛ぶのかどうか、ずっと不安を抱えています。

英国にはたくさんのロシア人が生活しており(息子の通う現地校でもクラスに3人ロシア人がいます)、コロナ禍でずっと故郷の家族に会うことのできなかったロシア人の友人は、4月イースターホリデーにロンドンからモスクワへの航空券を予約して心待ちにしていましたが、ちょうど一緒にいるときにアエロフロートから欠航の連絡がありとても落胆していました。

そのほかの世界の航空会社各社も、ロシア領空を迂回するルートで運行したり乗り継ぎ便を利用したり、減便・欠航もみれらます。それにともなって、8日、日本郵便は一般からの航空便やEMSなどの一部地域への新規引き受け停止が発表されました。現地のもので工夫したり類似品を調達したりできる環境であっても、薬などの必要なものが手元に届かなくなる不安は計り知れません。

なによりも、愛する家族と引き離されて、身ひとつで孤独な避難を余儀なくされたウクライナの子どもたちの姿をニュースで見るたびに、胸がはりさけるようです。

一刻も早く、平和が訪れることを願っております。