心の洗濯!モスクワより、マレーヴィチの描くキーウ(キエフ)

2022-03-30

(3.19)ロシアの大切な友人知人たちと、日々メールを交換しています。はじめは、今の状況のなかで生活や体調を気遣いながら、そして日々のちょっとした変化や気づいたこと、なによりも積み重なっていく辛く悲しくどうしようもない心のなかのもやもやを共有しあって、そして少しずつメールの内容はお互いの見つけた楽しい瞬間や美しいものになりました。

△モスクワの、尊敬する方から届いた1枚の絵。ロシア国立トレチャコフ新美術館で見ることができるカジミール・マレーヴィチ(Малевич Казимир)の絵『Пейсаж под Киевом』1930年に描かれたキエフ近郊の風景です。1879年にキエフ近郊の村で生まれたマレーヴィチは、『黒の正方形』など前衛芸術運動ロシア・アヴィンギャルドの画家として知られますが、初期の頃の作品には美しい故郷を描いた作品もあります。

この作品が、まるで『北風と太陽』のおはなしように、しばらく閉じこめていた言葉にならない思いをすべて受けとめて、やさしく寄り添い、顔を上げて一歩前に進む力をくれた気がしました。

 

台風の目のようにいつも通りの生活が営まれているモスクワ、WhatsAppもFacebookもInstagramも不安定になり、テレグラムの登録を知らせる連絡が続きます。

ニュースで報じられていることは、ロシアとは肌感覚が違い温度差を感じることも多く、言葉の選び方も受け取り方も繊細になります。これは、たとえば新型コロナウイルス禍で対策の異なる日本と英国との間の話題でも強く感じたことでした。直接のやりとりのなかでも、こうしてロシアナとして発信するなかでも、迷いがありました。でも、毎日の交換日記のなかで心の洗濯を続けるうちに、ここはいつもどおりの場所でありたいと考えるようになりました。ウクライナとロシアに心痛むニュースのなかでも、そして日本とロシアにこれからロシアに長い長い冬が続くとしても、“ロシアのお気に入り“の話題で、みなさまとほんのひとときほっと笑いあえるサードプレース(癒しの場)になったらいいなと願っています。

 

【英国のお気に入り】エッグ&ソルジャーズ、のように弾く!? 【ヴァイオリン備忘録】

英国で出会った朝食メニュー『エッグ&ソルジャーズ(Egg&Solgiers)』半熟卵のてっぺんをカットして、とろとろの黄身を、バターを塗って細く切ったトーストにつけていただきます。シンプルでとっても美味しい。

△卵を置く器は、英国でお気に入りが見つかるまで、故郷の津軽びいどろのお猪口が活躍しています。

人魚と海賊の町ライで出会ったアーティストのリチャード・アダムス(Richard Adams)さんの作品のなかでみつけて、このメニューは何かしら!?と尋ねたのがはじまりでした。(【イギリス国内旅】海賊と人魚の町 Rye(ライ)

△The Breakfast Egg(@richardadamsartist)

さて、ここからは今日のヴァイオリンのレッスンでの1シーン。つぎのコンサートで弾くW. Ten Haveの♪Allegro Brilliantのなかで先生が一言。「ここは柔らかいパンをナイフでカットして並べるように弾いてみて」ロシア人の先生の音楽の表現はいつもとってもユニーク!

△すると息子がこちらをみて一言。「ね、ここ、『エッグ&ソルジャーズ』だね。」うーん、座布団1枚!

△先週今週とコンサートが続いている・・・息子。ロシアと日本を代表する才能溢れる素晴らしいアーティストの皆様とご一緒して、コンサートの案内役として日本各地を訪れてクラシック音楽の世界をお届けするのは私のライフワークのひとつでしたが、リハーサル、レッスン、リハーサル、本番・・・息子のコンサートと自分の予定とでパズルのように複雑に埋まったスケジュール帳とにらめっこしながら、ロンドンを東奔西走する日が来ようとは。

『エッグ&ソルジャーズ』で元気を出して週末まで駆け抜けます!

 

関連☆英国とロシア、生卵は食べられる?

 

【ヴァイオリン備忘録】ウクライナの平和を祈るコンサート

2022-03-29

ウクライナの平和を祈るコンサート『Making Music for Peace in Ukraine』 に出演しました。

出演したのは、私ではなく、息子です。イギリスには、素敵なホールがたくさんありますが、クラシックコンサートのための音響に優れたホールはやや少ない反面、たくさんの教会でコンサートが催されていて、美しい教会のなかで広がる響きを感じることができるのが魅力です。

コンサートの途中では、ウクライナ国家の楽譜と歌詞翻訳が配られて、子どもたちのコーラスに合わせて皆で歌う一場面もありました。

さて、今日はイギリスの「母の日」でした。プレゼントには毎年、1曲リクエストしているのですが、今年は教会で弦楽アンサンブルを聴くことが出来ました。

ウクライナの、ロシアの、そして日本の、世界中の母たちに、美しい音楽と平和が訪れますように。