【英国のなかのロシア】Orme Square

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ロシア人の友人が、パスポートの更新のために在英国ロシア大使館へ行きました。固く門を閉ざした大使館の建物前には、女性の警備員が3人。落書きでいっぱいになった塀づたいに進み、友人は事情を説明してなかへ入っていきました。友人によると、館内では滞りなくてきぱきと作業が進められたそうです。

歩道にはたくさんの人がプラカードを持って抗議の声をあげており、車両の通行など大使館の門が開こうものならその声はさらに大きくなります。通り過ぎる車も、大きくクラクションを鳴らしていきます。

△ロシア大使館から少し離れたオーム・スクエア(Orme Square)にある銅像(London W2 4RS)。2つの円柱の上に鷲の像が乗っています。ローマ帝国の翼を広げた鷲とも違うし、ロシアを象徴する双頭の鷲とも、フランスを象徴する右爪を前に出した鷲とも違っていて、詳細は不明ですが、

こちらの記事によると、このオーム・スクエアの名前はマンチェスター生まれの彫刻家で画家エドワード・オーム(Edward Orm)の名前から名付けられており、この人物は、1814年にロシア皇帝アレクサンドル1世が英国を訪れた際に実際に謁見し、この訪英を記念してモスクワ・ロードやサンクトペテルブルク・プレイスの開発にあたった人物なのだそう。(関連☆【イギリスのなかのロシア】ロンドンのリトル・ロシア!?モスクワ・ロード?サンクトペテルブルク馬車道?


外国で生活するなかで、いざというときに自由に日本へ渡航できないことはとても心細いものです。仕事や勉強のためにある期間の外国生活を経験したり、愛する人が外国籍でのために永住を選択したり、事情はひとそれぞれで、電話やメールで毎日気軽に連絡できるようになったとはいえ、やはり故郷の家族に会える嬉しさは何ものにも代えられません。

日本とロシアを繋ぐ直行便は、日本航空JALとアエロフロートロシア航空でしたが、JALは3月の全便欠航を発表(羽田行きは毎週金曜1便、モスクワ行きは毎週木曜1便)。アエロフロートもロシアから外国へ向かう国際線の停止を発表。

(関連ブログ☆【モスクワの交通事情】翼をください!飛行機&空港の関連ブログ〜まとめ〜 2019

モスクワの友人は、春休みに日本へ一時帰国するJAL便が急遽キャンセルになってしまい、カタール航空のドーハとバンコクを経由する便になんとか変更したそうですが、どこも残席はほとんどなく、あったとしても恐ろしく値段が高騰し、チケットを確保するのはとても難しい状態だそうです。刻一刻と状況も変わっていくため、本当に飛行機が飛ぶのかどうか、ずっと不安を抱えています。

英国にはたくさんのロシア人が生活しており(息子の通う現地校でもクラスに3人ロシア人がいます)、コロナ禍でずっと故郷の家族に会うことのできなかったロシア人の友人は、4月イースターホリデーにロンドンからモスクワへの航空券を予約して心待ちにしていましたが、ちょうど一緒にいるときにアエロフロートから欠航の連絡がありとても落胆していました。

そのほかの世界の航空会社各社も、ロシア領空を迂回するルートで運行したり乗り継ぎ便を利用したり、減便・欠航もみれらます。それにともなって、8日、日本郵便は一般からの航空便やEMSなどの一部地域への新規引き受け停止が発表されました。現地のもので工夫したり類似品を調達したりできる環境であっても、薬などの必要なものが手元に届かなくなる不安は計り知れません。

なによりも、愛する家族と引き離されて、身ひとつで孤独な避難を余儀なくされたウクライナの子どもたちの姿をニュースで見るたびに、胸がはりさけるようです。

一刻も早く、平和が訪れることを願っております。

 

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