【ロシア文化フェスBlog】幸夫人とご一緒に!展覧会の歩き方 ~2~

2013-11-07

ロシア文化フェスティバルblogより

松本瑠樹コレクション ユートピアを求めて ポスターに見るロシア・アヴァンギャルドとソヴィエト・モダニズム」展オープニング・レセプションにて、ロシア文化フェスティバル日本組織委員会の鳩山由紀夫委員長に代わり出席された、幸夫人とご一緒に、展示室を覗いてまいりましょう!

3つの章に分かれた展示は,“色彩の魔術師”ワシーリー・カンディンスキーによる革命前ポスターにはじまり、

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第1章は、インパクトのある韻文と絵を組み合わせることで民衆にとって“壁新聞“的な役割を果たした『今日のルボーク』や『ロスタの窓』など,カジミール・マレーヴィチやウラジーミル・マヤコフスキーら前衛芸術家が参加した、十月革命までのポスターで構成されています。

つづいて、ロシア・アヴァンギャルド期の映画ポスターで埋め尽くされた圧巻の第2章。ウラジーミル&ゲオルギーのステンブルグ兄弟やニコライ・プルサコフ、アレクサンドル・ロトチェンコらの手によって、1本の白黒映画がカラーポスターに凝縮されている、その大胆な構図や発想、創造性に目を奪われます!

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△インスピレーションを得て、気になる作品の前でポーズをキメてくださる幸夫人。

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△「あ!目が合っちゃった・・・!」『41番目の男』映画ポスターの前で。

そして第3章は、鮮烈な赤色が特徴のソヴィエト連邦の政治ポスター。地鳴りのように響き渡る足音や群衆の声、息苦しいほどの熱気が伝わってきます。

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△松本ルキさんと幸夫人。「政治と芸術が融合されているのね!」

ユートピアを求めて。それぞれのポスターに込められた理想への想いは、ロシア革命前からソヴィエト連邦初期のアーティストたちも、これまで大切に受け継いでこられた松本瑠樹さんも、そして現代の私たちも,共感出来る感覚なのではないでしょうか・・・。

【ロシア文化フェスBlog】ユートピアを求めて ~1~

ロシア文化フェスティバルblogより

松本瑠樹コレクション ユートピアを求めて ポスターに見るロシア・アヴァンギャルドとソヴィエト・モダニズム」展のオープニングを取材するため、神奈川県立近代美術館 葉山へ行ってまいりました!

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DCファッションブランド『BA-TSU』のデザイナーとして一世を風靡した松本瑠樹さん。世界的なポスター蒐集家としても知られています。世界の国々が、美術館が、「喉から手が出るほど欲しい!」というその貴重なコレクション約2万点のなかから、ロシア革命前~ソヴィエト連邦初期の傑作、約180点が公開されます!

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オープニング・レセプションでご挨拶されたのは、ご子息でファッションプロデューサーの松本ルキさん。親子で同じお名前だなんて・・・ロシア人みたい!?「人類の遺産である作品群を、私はほんの一時期、預からせていただいているだけであり、まだ見ぬ未来の子供たちにも、是非この作品を見てもらいたいと願っている。父はいつもそう申しておりました。」

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△右から、ご挨拶される松本ルキさん、神奈川県立近代美術館 葉山の水沢 勉館長、東京新聞の寺尾晶子文化事業部長、ロシア文化フェスティバル日本組織委員会より鳩山由紀夫委員長に代わり幸夫人と長塚英雄事務局長

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△会期中に映画も上映されるセルゲイ・エイゼンシュテイン監督『戦艦ポチョムキン』のポスター。これまで見たことがないほどの美しい色彩に、松本瑠樹さんがどれほど愛情を持って大切に保管されてきたかがうかがわれます。

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△「このポスターの前に並び、それぞれの人物と同じ方向を見てみてください。すると皆の目線の先、一番目立つのは・・・?」ギャラリートークもおすすめです!

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△ポスターをモチーフにしたオリジナルグッズもたくさん!(公式FBページより)

「時代や作家たちの情熱が感じられるような“魂を揺り動かされるもの“を側においておきたい」本物を本能で選び抜くその審美眼には脱帽するばかり・・・!

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さて、“すべて目的はファミリーハピネス!かかわる人や地域すべての幸せのために“という仕事スタイルでも時代のトップランナーとして注目されるルキさん。この日も家族みなさんでご来場!

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ロビーに用意された体験『ろしアナ』コーナーをはじめ、展示スペースや作品を身体一杯に感じる子供たちの姿に、優しく微笑む松本瑠樹さんが見えるようでした。

次回は、展示室の様子や作品についてご紹介していきます!

【ロシア文化フェスBlog】カザクバエフ芸術監督を直撃インタビュー!

2013-10-17

ロシア文化フェスティバルblogより)

それでは、ファイジー・ガスカロフ記念国立アカデミー・アンサンブルのフィリュス・カザクバエフ芸術監督にお話を伺ってみましょう!

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——ロシア国内で活動する数多くの民族舞踊団とは違う、あなたのアンサンブルの特徴はどんなところでしょうか?

芸術監督ーー基本的には他のロシア民族舞踊団と違いません。というのは、踊り方をはじめ、衣装や音楽に至まで、我々はロシアの教育のもとで学んでいるからです。劇団には民族的なロシア人はほとんどいませんが、首都モスクワやペテルブルグで学んだ素晴らしい人材によって質の高い教育が行われていますから、ロシアの踊りを最高のクオリティで踊ることができると自負しています。バシキールならではの特徴というのは、作品のストーリー部分です。これは、ほかのどの国とも、どの民族とも違う部分で、それぞれの作品にストーリー性があり、すべての踊りにバシキールの心が表れているのです!

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ーーそれこそ、創設者ガスカロフ氏から受け継がれているものですね?

芸術監督ーーええ、そうですね。ガスカロフはかの有名なイーゴリ・モイセエフの愛弟子ですから、私たちはモイセエフのバレエ団とおなじように質の高いロシアの踊りを踊ることができます。他方で、ガスカロフは自ら数多くの地域をまわり、さまざまな民族の歴史や生活、習慣などに触れ、祝宴など実際の生活のなかで踊りがどのように育まれているのかを深く探り、民族の心を理解して、それを芸術の域にまで高めました。ソ連時代にガスカロフによって産み出されたこの独特の傑作を、保持していきたいと考えています。2010年には創設70周年を記念して、私たちアンサンブルの歴史博物館もできました。けれども、伝統を守るだけでなく、新しい演目も毎年追加しており、エストラーダ(大衆芸能・軽演劇のような意)的なレパートリーも組み込むなど、現代の観客にも合うように趣向をこらしています。

そうそう、世界的に有名なヌレエフというダンサーをご存知でしょうか?彼もバシコルトスタンの誇る英雄のひとりです。2006年に開設されたアンサンブル付属のダンス・スタジオでは、現在4歳から15歳まで約150名くらいの子供が未来のダンサーを夢見てレッスンに励んでいますから、ダンサーたちも日々進化しているといえるでしょう。

公式サイトではこのスタジオについても動画で紹介されています。

ーー最後に、 今のあなたの夢を教えてください!

芸術監督ーー夢は・・・そう、この素晴らしい日本公演を、そしてこの温かく尊敬のこもった歓迎ぶりを、祖国のみんなに観てもらえたらいいのにということ!1939年に創立されてから初となる記念すべき日本公演をTV中継できたらよかったのにね・・・!!そして今度来日できる機会があれば、民族楽器の生の音色も合わせてお届け出来たらと思います!

ーー夢を叶えるためにも、どうぞまた日本へいらしてくださいね!ありがとうございました!