【英国のなかのロシア】すべての窓がシャガールのステンドグラスで彩られたAll Saint’s Church

2022-04-14

大好きなシャガールの作品を眺めることで癒され、心の洗濯をする毎日。シャガールのステンドグラスがある教会が、ここ英国にもあると知り、いてもたってもいられずやってきました。

自然豊かなケント州の美しいカントリーサイドにあるちいさな教会All Saint’s Church, Tudeleyh。実は世界で唯一、教会の窓すべてがシャガールのステンドグラスで彩られています。

△この近くのお屋敷Somerhillに住んでいたSir Henry and Lady d’Avigdor-Goldsmid夫妻が、21歳の若さでライ沖の海での事故で亡くなってしまった愛娘Sarahを追悼するために、この東側の窓のステンドグラス製作をシャガールに依頼しました。このTudeleyで生まれ育ったサラは、母と一緒に1961年にシャガールのステンドグラス作品の展覧会を見るためにパリを訪れました。このとき二人が見たのは、エルサレムの病院のシナゴーグのために作られたステンドグラスだったそうです。サラが不幸な事故で亡くなったのはその2年後のことでした。

△1967年にこの教会を訪れたシャガールは、この教会の素晴らしさに感銘を受けてすべての窓のステンドグラスを制作しましょうと申し出たのだそう。そして1974年から1985年の間にシャガールがデザインした残りの11枚のステンドグラスが設置されました。ステンドグラスのなかにはサラのイメージをたくさん見ることができます。

△1887年7月7日、ベラルーシのヴィテブスク(当時はロシア帝国)で、ユダヤ教の家庭に生まれたシャガールは、その後1912年から1985年までフランスで暮らし、画家として活動しました(そのうち7年間はアメリカに滞在)。ステンドグラスの制作を始めたのは、70歳になってからのことで、この教会のステンドグラスが完成した1985年に97歳で亡くなりました。

△ステンドグラスは聖書がテーマになっていて、北側の5枚の作品は「Creation」、サラのために作られた東側の祭壇のステンドグラスを中央にサイドに2枚ずつの計5枚は「Death and New Life」そしてこの青い作品と鮮やかにコントラストをなす南側の2枚は「Joy and Hope」

△VAVAと書かれているのは、シャガールの2人目の妻Valentinaの愛称です。

 

△マルク・シャガールというサインを見ることができます。

 

 

△西側の窓にはアダムとイヴ

△深いブルーに三日月が輝くのは夜でしょうか・・・

△夜のブルーのなかに天使や月やいろいろなものが見えてきます。

△“the birds in the sky, and the fish in the sea, ”

△教会の入り口がある南向きの大きな二つの窓は、喜びや希望をテーマにあたたかな金色になっています。金色の光に包まれたプールに浮かぶ天使・・・!

毎日9時から開いているこの教会ですが、アクセスは車がおすすめ。アクセスはやや不便なのですが、それでもぜひ訪れたい隠れた名所です。

All Saint’s Church, Tudeleyh

公式サイト:https://www.tudeley.org

PostCode: TN11 0NZ

心の洗濯!マルク・シャガールと私

2022-04-13

終わりの見えない悲しいニュースが続く日々のなか、大好きな画家シャガールの作品が心に寄り添い、日々一服の清涼剤のように心の洗濯をしてくれます。

マルク・シャガール(1887ー1985)といえば、故郷ベラルーシのヴィテブスク(当時は旧ロシア帝国)の生家は博物館となっており、そして晩年を過ごしたフランスに多くの作品があります。

△ロシアのトレチャコフ美術館でもたくさんの作品を所蔵しています。

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△息子がレッスンを受けた音楽学校のなかにも・・・亡命したシャガールの作品がロシア国立トレチャコフ美術館に堂々と飾られるようになったのは近年のことだそうなので、このモスクワのちいさな練習室に芸術を愛する人たちの手によって飾られた一枚は、いったいいつごろから子どもたちを見守ってきたのでしょうか・・・

【ヴァイオリン備忘録】チャイコフスキー記念モスクワ音楽院付属アカデミー音楽学校

【ヴァイオリン備忘録】ロシア編♪ 〜まとめ〜

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△シャガールはユダヤ教を信奉するユダヤ人家庭に生まれたため、ユダヤをテーマにした作品も多く、たとえばエルサレムの病院内でも4面がシャガールの12枚のステンドグラスで囲まれたシナゴーグを訪れました。イスラエルの12の部族の物語なのだそう。

【イスラエルのなかのロシア】〜シャガールの窓!ユダヤがテーマのステンドグラス〜

【イスラエルのなかのロシア】〜まとめ〜

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△パリ・オペラ座の天井画の夢のような素晴らしさ!フランス旅の後ずっと、待ち受けにしていました。

【フランスのなかのロシア】〜パリ・オペラ座のシャガールの天井画とシャトレ座〜

【フランスのなかのロシア】〜まとめ〜

△実は、私の故郷である青森県立美術館にも、吹き抜けの大空間アレコ・ホールがあり、シャガールによって描かれた全4作品から成るバレエ『アレコ(ロシア語: Алеко)』の舞台背景画が飾られています。ロシアの作曲家セルゲイ・ラフマニノフによる1幕のオペラで、ラフマニノフがモスクワ音楽院の卒業作品として1892年に作曲しました。原作はプーシキンの物語詩『ジプシー(ロシア語:Цыганы)』、台本はネミローヴィチ=ダンチェンコという夢の競演で繰り広げられた、色彩の詩人と謳われる各界のロマンチシズムの巨匠たちの原石の輝きが詰まった宝石箱のような作品です。

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△初夏のモスクワの街角でよく見かける矢車菊のブーケをみると、いつもシャガールの青を思い出します。☆【モスクワの街角】紫陽花、ジャスミン、シャガールの青!矢車菊

2007年も、2017年も変わらない美しさでモスクワのアパートの窓辺を彩ってくれました。2027年も、変わらない青でありますように。

さて、英国にもシャガールの作品ってあるのかしら?とふと思いたち調べたところ、なんとロンドン近郊の田舎町にシャガールのステンドグラスで埋め尽くされたちいさな教会があることがわかりました。いてもたってもいられず出かけることに。

ターナーの愛した風景 〜リッチモンド〜

2022-04-12

英国の画家ターナーの愛した風景を訪ねて。子どもたちは寝転がって青空を眺めたり、丘からころころ転がってみたり、草原で鬼ごっこしたり草相撲したり・・・泥んこになって駆け回っていました。ずっと変わらないイギリスらしい自然のなかで過ごすイースターホリデーの1日でした。

テムズ川を見下ろすリッチモンドヒルのViewing Pointで息子がターナーの絵に挑戦!

△The Thames from Richmond Hill, London

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△Richmond Hill, on the Prince Regent’s Birthday

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