【英国のなかのロシア】【イギリス国内旅】チャーチル元首相が晩年を過ごした邸宅、絵になるチャートウェル

2022-05-01

学校のハウスでチャーチルになったことがきっかけで、なんとなくチャーチル元首相にまつわる場所をコレクションする息子と私のプロジェクト。(関連☆【イギリスの学校生活】帽子で組分け!?“ハウス“とチャーチル巡り

イースターホリデーにはロンドンから足を伸ばし、念願のウインストン・チャーチル元首相が晩年を過ごした邸宅とアトリエへがあるチャートウェル(Chartwell)へ。豊かな自然に囲まれた美しい庭は、油絵画家としての顔も持つチャーチルの作品のなかでもよく登場していますし、ガーデンニングにも造詣が深かったチャーチル自身が手をかけた庭も見応えがあります。

△1924年(チャーチル 49歳)から亡くなる1965年までの約40年間をここで過ごしました。英国で最も敬愛されるサー・ウィンストン・チャーチルの政治家としての偉大な功績は、ロンドンのWar Museumにて、そしてここChartwellでは、ひとりの人間としての魅力をさまざまな側面から知ることができます。夫として父として家族と過ごした思い出のつまった部屋やゆかりの品々がたくさん。

△オーディオガイドや地図などを手にファミリー・トレイルも楽しめる広大な敷地。ツリーハウスなどの子供たちの遊び場やミサイルの落ちた跡(!)なども。

 

△チャーチルが作りスイミングプールとして気に入っていたという池には黒鳥が!よくここで物思いに耽っていたという池には、金魚や鯉が泳いでいます。

△Lady Charchill’s Sitting Room 幼い頃から絵が得意だったチャーチルでしたが、40歳を過ぎて再び積極的に絵筆を持つようになり、名前を伏せて挑戦したコンクールで優勝するほどの腕前だったそう。この部屋の奥に飾られた雪のチャートウェルを描いた一枚『Winter sunshine, Chartwell』がその作品です。

 

△Drawing Room クロード・モネがロンドンのチャーリング・クロス橋を描いた絵『Charing Cross Bridge』が飾られていましたが、絵とガーデニングを愛し、豊かな自然ののなかのアトリエと邸宅で晩年を過ごし・・・モネの生き方に影響を受けていたのかもしれません。(関連☆【フランスのなかのロシア】〜展覧会の絵に描かれたチュルイリー公園、モネと睡蓮〜

△膨大な蔵書が几帳面に並べられたライブラリー

△レディー・チャーチルのベッドルーム。10最年下の妻クレメンタインは、生涯かけがえのないパートナーであり心の支えでした。

△政治家として活躍するなかで各国から贈られたもののなかに・・・ロシアの陶磁器も!

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△デカブリスト広場にある青銅の騎士像。モデルはピョートル大帝です。(関連☆【ペテルブルクで出逢う偉人シリーズ】国民的詩人プーシキン

△ロシアの皇帝御用達陶磁器インペリアル・ポーセリンでしょうか・・・!(関連☆【水の都サンクト・ペテルブルクを訪ねて】〜まとめ〜

△(左)このシガーケースは、チャーチル元首相の90歳のお誕生日を記念して吉田茂元総理から贈られたものだそう。今年2022年には、「桜植樹プロジェクト」で、日本の桜の木がチャートウェルに植樹されたそうです。

△(右)画家としての才能だけでなく、作家としてノーベル文学賞も受賞しました。(スウェーデンのノーベル博物館についてはこちら☆北欧スウェーデン・ストックホルム 市庁舎、旧市街のノーベル博物館

 

△Study ここで数多くの名スピーチが誕生しました。

 

△Dining Room

△VictoryのVを示す笑顔のチャーチル元首相。でも最も輝かしい功績は、妻を結婚してくれるよう説得できたことだ、なんて素敵な言葉も。

 

△キッチンガーデンの煉瓦塀は、大部分をチャーチル自らの手で積み上げて完成させたものであることが記されていました。初夏にバラが満開になるというローズ・ガーデン!つづくローズ・ウォークは、1958年金婚式を祝して子どもたちから贈られたのだそう。クレメンタインに一目惚れしたチャーチルは、ブレナム宮殿のバラ園でプロポーズ、ふたりにとってバラは特別な花なんですね。

△アトリエStudioには絵のコレクション!邸宅内もたくさんの絵画で彩られています。

△ママレード色の猫Jockに出逢えたらラッキー!と聞いていました。この猫はチャーチルが飼っていた猫の子孫にあたるのだそうで、チャートウェルの守り神!?ショップにはこの猫ちゃんのグッズもたくさん。

 

△1966年からナショナル・トラストによって一般公開されています。

“イングランドの庭”と呼ばれるケント州には素晴らしいお庭がたくさんあります。

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【英国のなかのロシア】ハロッズで出逢う『ウェッジウッド・パークランド』

2022-04-30

英国を旅立つ友人への贈り物を求めて英国の老舗百貨店ハロッズへ。(関連☆【イギリスのなかのロシア】老舗高級百貨店ハロッズのなかでナチュラシベリカ発見!

英国らしく、ロイヤル・クラウン・ダービー(Royal Crown Derby)のペーパーウェイトを選びました。その売り場の横には・・・ウェッジウッドのパークランド(Wedgewood Parkland)!

△英国の陶器の街ストークオントレントで、ウェッジウッドの工場やミュージアムを楽しみ、アフタヌーンティーで出会ったのがこのシリーズでした。ウェッジウッドを愛し世界から訪れる目の肥えたお客様たちの期待に応えるためにウェッジウッドのティールーム専用にデザインされたというこのシリーズは・・・なんと私の愛するフロッグ・サービスの現代版!

関連☆ワールド・オブ・ウェッジウッドで工場見学&アフタヌーンティー【英国のなかのロシア】【イギリス国内旅】

ウェッジウッドの評判がヨーロッパ中に広まっていた1773年、ロシアの女帝エカテリーナ2世が注文したディナーセットが『フロッグ・サービス』。サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館にコレクションの大部分が展示されていますが、オックスフォードのアシュモレアン博物館やロンドンのV&Aでも見ることができます。(☆アリス、ハリーポッター、そしてあの人物も!大学の町オックスフォード旅 前編【英国のなかのロシア】

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△『フロッグ・サービス』は、名前の通り、手描きの可愛らしい青カエルの紋章がついているのがポイントで、エカテリーナ2世が夏の別荘ツァールスコエ・セローのエカテリーナ宮殿に向かう途中に滞在したというケケレケクシネンスキー宮殿のために注文したものですが、ケケレケクシネンスキー«Кекерекексинен» とはフィンランド語で“カエルの沼”を意味していて、ここは“カエル宮殿”と呼ばれていたのだとか。

△1枚1枚に風光明媚な英国の景色が描かれていた『フロッグ・サービス』にインスピレーションを得て登場したのが、この『ウェッジウッド・パークランド』です。『フロッグ・サービス』で描かれていたいくつかの景色を用いることで、ウェッジウッドの芸術性や長い伝統への誇りを、そこにストライプをドラマチックに調和させることでモダンな魅力を醸し出しています。(右:Stowe plate 23cm 30£ 左:West Wycomb)

深い交流の歴史を持つ英国のなかで、ロシアを探す私の『英国のなかのロシア』プロジェクトのなかでも、最も興味を持っているのが、この『フロッグ・サービス』です。

関連☆【英国のなかのロシア】〜まとめ〜 (2022.02更新!)

世界遺産ロンドン塔を満喫!おすすめレストランと夜の鍵のセレモニー

2022-04-29

かつて王室の居城でもあり、そして監獄でもあった、テムズ川沿いの城塞、世界遺産のロンドン塔(Tower of London)。幼い王子たちが行方不明になり、死体で発見された迷宮入りの事件が起きたBloody towerや、恐怖の拷問や哀しい処刑にまつわる展示、守り神のカラス(Raven)・・・。ここで処刑されたヘンリー8世の2番目の妃アン・ブーリンの幽霊が今もさまよっているそう。そして、Crown jewelsでは、輝く王冠のコレクションを見ることができ、素敵な制服姿の衛兵(Yeoman Warders)が英国の歴史を案内してくれます。

△ノルマンディー公ウィリアム征服王が、アングロサクソン人に脅威を与えるために建設したホワイト・タワーがこのロンドン塔のはじまりです。

 

△濃紺に赤がアクセントのヴィクトリア朝時代の制服が素敵なヨーマン・ワーダーズ(Yoman Warders)は、ロンドン塔の敷地内で暮らし、ここを守ってきました。ビーフイーター(Beefeater)とも呼ばれ、退役軍人のなかから厳しい条件を満たした人だけがこの職につけるのだそうで「ご覧の通り、顔もハンサムじゃなきゃ無理だよ」とウインク。質問にも気軽に答えてくださいます。レイブンと呼ばれるカラスは、ロンドン塔の守り神。カラスが去ると英国が滅びるという伝説があり、大切に飼育されています。1年前ほど、1匹行方不明になったことがニュースで報じられていたほど。

△クラウン・ジュエルズでは、輝く王冠コレクションにうっとり!

△ロンドン塔内ではかつて様々な動物が飼育されており、3頭のライオン、ゾウ、熊など・・・この3頭のライオンは、今もサッカーのイングランド代表のマークとして残っており、イングランド代表チームはよくスリー・ライオンズとも呼ばれます。その後、ロンドン動物園へ・・・(関連☆くまのプーさんに会える!ハリーポッターの爬虫類館がある!ロンドン動物園

  

 

△牢獄として使われていた時代には、罪人たちはテムズ川から船に乗せられてこの門からロンドン塔へ。処刑台のあった場所や、拷問器具、なども展示されています。

 

△1613年に将軍徳川秀忠から贈られたという鎧も展示されていました。

 

 

ここでしか見かけないようなお土産もたくさん!

△ロンドン塔の横、テムズ川とタワーブリッジを眺めながらのガラス・ドームが素敵なレストランCOPPAは、ロンドン観光や記念日にぴったり!運が良ければタワーブリッジの開閉も見ることができますし(☆【英国のなかのロシア】タワーブリッジで開運祈願!海運でロシアから届いたものは?)、行き交うボートやロンドン橋まで散策したりしてのんびり過ごします。そして日が暮れる頃・・・再びロンドン塔へ。

△予約制で鍵のセレモニーを見ることができます。今日まで毎日続けられてきた儀式としては世界最古の歴史を誇ります。9時53分、赤い制服姿のヨーマン・ワーダーたちがランタンを手にやってきてセレモニーが始まります。”Halt! Who comes there?” “The Keys!” “Who’s Keys?” “Queen Elizabeth’s Keys!” 宵闇のなか力強い声が響きます。700年以上も続けられてきた英国らしいセレモニー、テムズ川の向こうの夜景、そして降り出した雨。

 

旅行でははずせない目玉の観光地は、暮らしていると逆に、いつかいつかと思いながらなかなか足を運ぶ機会のないもので・・・ロンドン観光を楽しんだ一日でした。

そういえば、3年間のモスクワ暮らしのなかでも、クレムリンを訪れたのは日本からの友人を案内しながらの1回きりでした。どちらもそう、国の中心にある世界遺産の城塞のなかで、君主たちが紡いできた長い歴史にふれて、武器庫の宝飾品に圧倒され、大砲や教会、衛兵の交替式をみて・・・