ターナーを探せ!?丸い鏡の迷宮をさまようサー・ジョン・ソーンズ・ミュージアム

2022-04-25

(2021.08)今年訪れた博物館のなかで最も印象深かった場所のひとつ、サー・ジョン・ソーンズ・ミュージアム(Sir John Soan’s Museum)。見るもの全てが興味深く、どこを見ても何か面白いものが見つかり、どんな小さな一角にもワクワクが詰まっている、そんな邸宅。好奇心と美意識の塊だった建築家ジョン・ソーン卿のコレクションで埋め尽くされた邸宅を公開した小さな国立博物館(無料)です。訪れるたびに発見があり、迷宮のとりこに!

△唯一無二のコレクションが所狭し並んでいて、すれ違うのも難しいほどの隙間や通路もあるため、入口で荷物を預けます。

ジョン・ソーン卿(1753ー1837)の肖像画が迎えてくれる書斎兼図書館。建築家としての代表作はイングランド銀行の建物だそう。

IMG_9519 IMG_9521

IMG_9524

△邸宅内は自然光が柔らかく差し込んで、またニュアンスを醸し出しています。毎月、キャンドル・ナイトも企画されているそうで、また違った魅力が浮かび上がってきそうです。

IMG_9532

△エジプトの石棺。ここで世界中の一流のものに触れることができるようにと、この邸宅は当時学生たちにも公開されていたそうです。

△イギリスを代表する画家ターナーとともにロイヤル・アカデミーで教鞭をとっておりとても親しい友人だったというジョン・ソーン卿。邸宅内には、もちろんターナーの絵画も3枚飾られています(☆海を描くイギリスのターナーとロシアのアイヴァゾフスキー!テート・ブリテン(Tate Britain)の『Tuner’s Modern World』へ)。

△1枚目はこちら。

△2枚目はここ?という予想を裏切り、ここには同じく海を描く人気画家カナレットやウィリアム・ホガースの選挙をテーマに描かれた連作などが並んでいますが、ターナーはどこ!?実は、この向かって右側の壁は両側に開閉する隠し扉になっていて・・・

△開けるとこんな風に隠れギャラリーが!(ミュージアムショップのポストカード)

△普段は閉まっていて、窓から隠れギャラリースペースを覗くことができますが、右端のターナーは残念ながらよく見えません。

△階下の部屋からも、隠れギャラリーは吹き抜けになっていて見ることができますが、やっぱりターナーは見えません。

△隠れギャラリーにある2枚目はこちら。

 

△3枚目もこの日は公開されていないお部屋でした。

IMG_9550

△ミュージアム内はあちらこちらにある丸い鏡があって、異次元への窓のように不思議な魅力を醸し出しています。もちろん、ミュージアムショップにも丸い鏡がありました。

サー・ジョン・ソーン・ミュージアムが好きなあなたにお勧めの建築が素敵なロシアの魅力的なミュージアムは・・・?と考えてみて、思い浮かんだのがこちら!

☆ゴーリキーの家博物館

心の洗濯!ミュージカル「レ・ミゼラブル」

2022-04-24

これまで観たどのミュージカル作品もそれぞれに素晴らしかったけれど、今日の『レ・ミゼラブル』は私にとって人生で最も心震える時間になりました。

すべてが名シーンですべてが名曲。涙が止まらず、ああ無情・・・と嘆くことしかできない“戦争と平和”のすべてが詰まったタイムカプセル、レ・ミゼラブル。こんなに素晴らしい作品があるのに、どうしてまたステージから現実へと不幸な歴史が繰り返されてしまうのか・・・!それこそが、ああ無情としか言いようがありません。

レ・ミゼラブル』(Les Misérables) は、ヴィクトル・ユゴーの小説を原作としたミュージカルで、1980年にパリで初演を経て、1985年からロンドンで公演され爆発的な人気を誇るロングランミュージカル

△ガラス張りのバーの目の前は中華街!ゆっくりお散歩できたコロナ禍とはうってかわり、観光客も増えて前がみえないほど。

愛する娘と一緒に暮らすというちいさな幸せも、最期にひと目会いたいという願いも叶わず、ただ娘コゼットの幸せな未来を祈って天に召されていくフォンテーヌ。盗まれた燭台を私が与えたものなのだと差し出す神父、その温かな灯は生涯ジャン・バルジャンの心の拠り所となって進むべき道を照らしつづけます。誰が勝ち誰が負けたのか、何が正義で何が幸せなのか・・・

 

関連☆【ロシアナの本棚】【ロシアナ映画館】本格ソヴィエト派?現代イギリス派?それとも王道ハリウッド派?『戦争と平和(Война и мир)』

【英国のなかのウクライナ】ロンドンの街のウクライナ・カラー

2022-04-23

母校の東京外国語大学では、ウクライナ語の第一人者である中澤英彦名誉教授が、ウクライナ語の入門講座をスタートされました。ウクライナからの避難民の受け入れに際して、少しでもコミュニケーションに役立ち安心して暮らしていただけるように、そんな優しい言葉で寄り添う中澤先生は、学生時代のロシア語の先生でした。飄々とした語り口ながら誰よりも情熱的で、知識があればあるほどそのユーモアを理解できる、そんな中澤先生の授業は印象的で、卒業後に最終講義も聴講しにいきました。

さて、あちらにもこちらにも、ウクライナの平和を願う青と黄色のウクライナ国旗カラーが目立つイギリスです。ウクライナ大使館や(☆「ウクライナの子守唄」歌声よ届け!平和への祈り)、ウクライナの教会だけでなく(☆【英国のなかのウクライナ】ロンドンにあるウクライナのカトリック教会)、いつもは英国の旗がある場所に。

△ウクライナと英国の旗が半分ずつ。風が弱くてよく見えませんが・・・シャガールのステンドグラスがある教会へ向かう途中の駅にて。偶然にも、シャガールのステンドグラスも青と黄色でした。(☆【英国のなかのロシア】すべての窓がシャガールのステンドグラスで彩られたAll Saint’s Church

△または、いつも英国の旗がある場所に、ウクライナ国旗。こちらはデパートのリバティ(関連☆【英国のなかのロシア】Happy new year 2022! リバティ・ロンドンで見つけたマトリョーシカ 【英国のお気に入り】イギリスはリバティ・プリント!ロシアはプラトーク!

△ウォレス・コレクション(関連☆フランス・ロココの香り漂う邸宅ウォレス・コレクション

△英語とロシア語で「平和」と書かれています。

△ポストも誰かが編んだ帽子をかぶっていますし、お散歩中のワンちゃんの首にも・・・

 

△偶然か意図したものなのか、あれもこれもウクライナ・カラーに見えてきます・・・

△(左)タクシーのアプリ (右)ウクライナからの避難民の方へ、ウクライナ語とロシア語での案内。

△学校のウクライナ支援のためのチャリティー・ベイク・セール

蒸気機関車から見えた春の菜の花畑。大地もウクライナの平和を願っているよう・・・!

日本でもさまざまな場所で、ウクライナカラーのライトアップがみられるそうです。