【ロシアナの本棚】フョードルおじさんといぬとねこ

2018-10-08

日本でも大人気の『チェブラーシカ』原作者で、ソ連・ロシアで愛されつづけるたくさんの作品を世に送り出した児童文学作家のエドゥアルド・ウスペンスキー氏が、世界のファンに惜しまれつつ8月14日にその生涯を閉じました。

スクリーンショット 2018-10-08 7.30.03 スクリーンショット 2018-10-08 7.34.10

△2007~2009年に、幼稚園のなかにある『チェブラーシカの部屋博物館』を訪れました。

ちいさなチェブラーシカは日本とロシアをつなぐ大きな存在で、その何とも言えない可愛らしさで日本人女性の心をたちまち虜にし、そして日本とロシアのアニメーターの協力によって新作アニメも作成されました。今やチェブラーシカ人気は本家ロシア以上で、日本では日々新しいグッズやイベントに登場してファンを増やしています。

IMG_7100 IMG_5766 

IMG_7102

△Простоквашино プラスタクヴァシナ村のシリーズ。『チェブラーシカの部屋博物館』を訪れたとき、「初めての日本人よ!」と喜んでくださり、記念に下さったサイン本がこのシリーズとの出逢いのきっかけでした。

IMG_5769  

△主人公は“フョードルおじさん”と呼ばれる男の子。よい子で賢くて、小さいけれどもう何でも自分でできるんです。ママに猫を飼うことを反対されて、置き手紙を残して家をでると、犬のシャリクと猫のマトロスキンと一緒に村で暮らしはじめます。登場人物がみんなユニークで愛すべきキャラクターばかり・・・!優しく丁寧に描かれた毎日の暮らしのなかのひとこまに、胸がきゅんとしたりつい笑ってしまったりするのは、まさにありえない設定もありえてしまう『チェブラーシカ』の世界観と一緒です。読み終わると心にぽっと灯りがともり、隣の人にいつもよりちょっぴり優しくできるような、そんな1冊です。

IMG_7099

△福音館書店からは、松谷さやかさんの翻訳とスズキコージさんの絵で出版されており、こちらも素晴らしいです。息子の大のお気に入りで、寝る前にリクエストされてもう何度読んだことか・・・!

IMG_4904 IMG_4905

△牛乳が好きな猫のマトロスキンは、ロシアの乳製品のパッケージにも。ロシアは乳製品の種類がとても多く、牛乳だけでも牛や山羊、さらに乳脂肪分パーセンテージ、冷蔵か常温など保存方法でも分かれ、各メーカー&産地ずらりと並んでいます。 ヨーグルト、生クリーム、スメタナ、ケフィール、コンデンスミルク、リャージェンカ・・・たくさんの乳製品のなかには、プラストクヴァシャ Простоквашаもあります。飲むヨーグルトのような感じで、お腹によく消化を助けるそうです。

 △もちろん、ソユーズムリトフィルム製作のソ連アニメもあります。なにもかもがソ連時代の郷愁に溢れています。

日露交流年の2018年、日ロ交流に偉大なる貢献をなさったウスペンスキーさんは逝去されましたが、その作品はこれからも両国民の間で永遠に愛されていくことと思います。ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

関連

「チェブラーシカの部屋」博物館オープン!

【ロシアナの本棚】『おおきなかぶ』『ゆきむすめ』 

2018-04-04

私が小学校1年生だった時にも、国語の教科書には『おおきなかぶ』がありましたが・・・今も変わらず愛され読まれ続けているようです。

unnamed-1 unnamed-2

国語としてきちんと日本語を学び始めるその第一歩として、こんなにも長く選ばれ続けている作品がロシアの昔話だなんてすごいことですよね。桃太郎やうらしま太郎と同じように、日本人なら誰もが知っているおはなしのひとつではないでしょうか。

unnamed-3

『おおきなかぶ』(福音館書店)A.トルストイ再話、内田莉莎子・訳、佐藤忠良・画

“うんとこしょ どっこいしょ それでもかぶはぬけません” その日本語の美しい世界は、ロシア文学者の内田莉莎子さんによる翻訳によるところも大きいのではないでしょうか。早稲田大学露文科を卒業し、ポーランドに留学、ロシア、ポーランド、チェコなどの優れた児童文学・昔話・絵本を翻訳して日本に紹介しました。福音館書店からはロングセラーとして愛されている内田莉莎子さんの作品がたくさんあります。

unnamed-5

△『ゆきむすめ』 内田莉莎子・再話、佐藤忠良・画 (福音館書店)

こちらも、佐藤忠良さんとのコンビで愛され続ける1冊。(佐藤忠良さん関連☆【今日のロシア料理】函館 五島軒

51S9SKK9K0L._SX258_BO1,204,203,200_

△『しずかなおはなし』 サムイル・マルシャーク文、ウラジミル・レーベデフ絵、内田莉莎子・訳(福音館書店)

unnamed-6

△『てぶくろ』 ウクライナ民話 エヴゲーニー・M・ラチョフ絵、内田莉莎子・訳(福音館書店)

unnamed-4

△『マーシャとくま』 E・ラチョフ絵、M・ブラートフ再話、内田莉莎子・訳(福音館書店)(関連ブログ☆【今日のロシア】マーシャとくま

【ロシアナの本棚】ロシアの小学生

2016-10-21

 ヨーロッパの小学生シリーズ4 『ロシアの小学生』(学研教育出版)。息子と図書館で借りて楽しく読んでいます。

スクリーンショット 2016-10-21 13.38.32

4年生(10歳)のマーシャさんと6年生のミーシャくん(12歳)の2人の学校紹介や、時間割、授業の様子、ランチタイムのメニュー、放課後の遊びやクラブ活動、鞄の中身や自宅のお部屋紹介・・・どのページも写真たっぷりで、ロシアの今が見えてきます。

 スクリーンショット 2016-10-21 13.49.50

ソ連時代を扱ったものは以外とあるのですが、こちらは2012年出版で情報が新しいのも嬉しいです。ミーシャくんの好きな漫画が『NARUTO』だったり、和食ブームが紹介されたりもしています。 

ロシアナウンサーとしてモスクワにいた頃は子どもたちのライフスタイルにはあまり接する機会がなかったので、とても興味深いです!ほかの国の小学生も借りてみたいと思います。

【ロシアナの本棚】イギリスとロシアの小学生 〜学校生活まとめ〜