ロシアで見つけた!ユニーク自動販売機の世界 【前編】

2025-08-31

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キャビアとイクラ、チューブ入り宇宙食、そしてレトロな炭酸飲料・・・モスクワの街を歩いていると、つい足を止めたくなる“ちょっと変わった自動販売機”に出会うことがあります。

日本では見かけないラインナップばかりで、思わず写真に収めたくなることもしばしば。

キャビア&イクラの自販機

空港や鉄道駅で見つけたのは、なんとキャビアとイクラの自販機!さすがロシア、高級食材がこんなに気軽に手に入るなんて驚きです。お土産にはもちろん、長い列車旅の車内でちょっとした贅沢を味わうこともできますね。

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△パヴェレツカヤ駅構内で

関連ブログ☆モスクワ通信『あなたはどちら?寝台特急レッド・アロー号それとも高速鉄道サプサン?』

生花・ドライフラワーの自販機

ロシアでは、記念日やお祝いごとにお花を贈る文化が根付いています。だからこそ、生花の自販機は街のあちこちで見かけます。空港や劇場、ショッピングモールなどで、急なお呼ばれのときにも大活躍!

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△ロシアの飛び地カリーニングラードの空港にて

 

△モスクワの空港にて

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△トヴェルスカヤ通りの雑貨屋さんにて

△大型スーパーの入り口ではドライフラワーの自動販売機も見かけました!

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コンタクトレンズの自販機

コンタクトを使う方には、ちょっと感動モノかもしれません。私も一時帰国が延期になったとき、ロシアで見つけたコンタクトレンズの自販機に救われました。旅行中にレンズを忘れても安心です。

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△最寄りスーパーの入り口にあるこちらの自販機では、日本でもお馴染みのメーカー、ワンデーアキュビュー のTRUE EYEとMOIST、OASYSを扱っていました。

△レンズの度数(PWR)とベースカーブ(BC)を選択して、カード支払い、すると・・・

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ストッキング、宇宙食、世界のチューインガム

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△地下鉄入り口近くで見かけたのは、ストッキングの自販機!サイズも豊富で、品質はやはり日本製には及びませんが、足の長いロシア人女性の体型に合わせたバリエーション。

△こちらもロシアならでは!?宇宙食の自販機です。お土産に人気で、 ザリャージエ公園で見かけました。

△チューブ入り宇宙食ボルシチ味などユニークなラインナップも。


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△子供デパートで見つけた「世界のチューインガム」自販機では、アメリカ、スペイン、カナダ、ハンガリー、デンマーク、フランス、メキシコ・・・ブロックになっていたり、チューブに入っていたり、ユニークなガムがたくさん!

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△日本代表として、『ふーせんの実』と『スーパーソーダガム』、『スーパーコーラガム』がエントリーしていました。

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△他にも100ルーブルを入れると、水槽のなかのお魚に餌をあげることが出来るWWF世界自然保護基金のプロジェクト«Море желаний»(希望の海)の自販機も素敵なアイディアですね。

他にも2018年のFIFAワールドカップロシア大会では、公式グッズ専用の自販機も登場。会場や空港で人気を集め、公式キャラクターのキーホルダーやトロフィーの置物などの記念品を購入する観光客で賑わいました。

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後半では、実は長い歴史があるロシアの自販機ストーリーと日本ブームについてもご紹介します!

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モスクワ通信『60周年を迎えたルビャンカの中央子どもデパート』

夏休み前は卒業シーズン⁉︎ 後編 〜学用品から読み解くロシアの学校生活〜

2025-07-23

前編ではロシアの入学&卒業シーズンについてご紹介しましたが、 学校生活のもうひとつの楽しみといえば、学用品。毎日手にする文房具などもその国の文化や価値観が表れやすいアイテムです。

ロシアで子育てをしていた私は、日本との違いにたびたび驚かされました。今回は、ロシアの「学びの道具」たちをご紹介します。

実はロシアでもランドセルが大人気!

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私がモスクワで暮らしていた2017〜2020年、日本ではお馴染みの“あるもの”がロシアで大流行していました。それがなんと…日本のランドセル!

赤や黒のランドセルが、中央子どもデパートをはじめ、百貨店「グム」のショーウィンドーを飾り、まるで日本の新学期がそのままロシアにやって来たかのよう。人気の背景には「日本の高級品」というイメージに加え、耐久性・機能性・美しさへの憧れがあるようでした。

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△ブログ前編でもご紹介したロシア人美少女モデル、アナスタシヤ・クニャゼワちゃんも、Instagram(@knyazeva_anastasiya_official)のなかで、ロシアのランドセルショップで購入したお気に入りのランドセルを紹介!またランドセルを背負ったお洒落なファッションをたくさん披露して、当時の子どもたちの注目の的に!

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△街中でも実際にランドセルを背負った学生さんとすれ違うこともありました。

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△店員さんによると、2015年頃から少しずつ見かけるようになり、2017年に人気が一気に高まったとのこと。

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△中央子どもデパートのなかのランドセル店(2022年)日本同様、定番の赤や黒だけでなく、水色やラベンダーなどカラーバリエーションも豊富です。(関連☆モスクワ通信『60周年を迎えたルビャンカの中央子どもデパート』

青いボールペンが基本です

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ロシアの文房具売り場でまず目に入るのが、青いボールペンの豊富なラインナップ。日本では公式書類には黒が一般的ですが、ロシアでは青インクが主流です。理由は、「印刷部分と直筆部分が見分けやすいからでは?」という説も。

学校でも、日本では鉛筆でノートを取り間違えたら消しゴムで消すのが普通ですが、ロシアの子どもたちは青いボールペンで書き、間違えても線で訂正。
「間違いも学びの一部だから、残すんだよ」という考えが印象的でした。

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△私のお気に入りは、グジェリ柄やホフロマ風の青ペン。文具コーナーでも青インクは目立つ存在でした。

ノートはA5サイズが定番。

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△ロシアのノートは、日本のB5より一回り小さいA5サイズが主流。△ソ連時代から変わらぬこちらのノート(2ルーブル50コペイカ)。先日訪れた『子ども時代ミュージアム』にも展示されていました。(関連☆モスクワ通信『60周年を迎えたルビャンカの中央子どもデパート』)・・・

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△中身は「横罫(в линию)」と「方眼罫(в клетку)」の2種類があります。

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△表紙には「教科・学年・クラス・学校名・名前」をロシア語でしっかり書き込む欄が。記入の仕方をロシア人のお友達に見せてもらいました。日本では固有名詞や人の名前は変化せず、“て、に、を、は”などの助詞を使って活用しますが、ロシア語では名詞そのものの末尾を変化させて活用するため、なんと人の名前まで変わってしまいます・・・!

△裏表紙にはよく筆記体の練習見本がついています。

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新学期シーズンには、カラフルなデザインのノートが並び、あれもこれも欲しくなってしまいます。表紙にはプーシキンやレフ・トルストイなどの文学者、宇宙飛行士や科学者など、子どもたちが尊敬する人物たちが描かれていることも多く、「憧れとともに学ぶ」文化が根付いているように感じます。

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△たとえば、プーシキンと学ぶ“文学“のノート

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△文学、ロシア語、歴史、化学、こんなシリーズで揃えるのも素敵ですね!

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△「外国語学習ノート」には日本の国旗も発見!語学ノートの中身は、単語・意味・用例が書ける仕様で、ロシア語学習にもピッタリでした。

ちなみに教科書の多くは伝統的に、学校から支給されたり図書館から借りたりして、先輩のお下がりを大切に使い、また学年末には次の学年のために返却していました。ここは日本でも取り入れてみたら良いかもしれませんね。

ソ連時代の定番文具も健在

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さきほどのノートも「ソ連時代からの定番」ですが、ほかにも印象的だったのが、ハリネズミの鉛筆立て。鉛筆を立てるだけでなく、定規や消しゴムを挟んだりもできる実用性と可愛らしさを兼ね備えた一品です。とっても便利で可愛らしいのに、少しずつ見かけなくなってきました。緑豊かなロシアでは、森の中などでよくハリネズミをみかけるため、ロシア人には親しまれていて、子ども向けのグッズにもイラストが描かれています。

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△こちらは、レストランで見つけた子ども向けの塗り絵のサービス

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△もうひとつの定番が、カラフルな本立て。アニメ「ミーミーミーシュキ」のキャラクター入りなど、今も子どもたちに愛されています。

学用品以外にも、ロシアの学校や学校生活には日本とは違う面白い発見が詰まっています。たとえば、ソ連時代の名残りでたくさんの学校名が番号で呼ばれていたり(例:810番学校、1239番学校のように)、登校したら学校で朝ごはんを食べることとか、挙手の仕方とか、

勉強も遊びも、子どもたちにとっては「世界を広げる冒険」。道具の形は違っても、「学ぶことの楽しさ」は万国共通。ロシアの文房具売り場には、そんな世界共通のまなざしと、ちょっとした異文化のトキメキが詰まっていました。

夏休み前は卒業シーズン!? 前編 〜9月始まりのロシア式スクールライフ〜

2025-06-23

6月、日本の子どもたちは1学期を終え、夏休みに向けて勉強と遊びの計画を立て始める季節。

一方、ロシアでは6〜7月は学校生活の一区切りの時期。欧米と同様に9月に新学期が始まるため、長い夏休みを前に、学年末、そして卒業式をむかえます。日本とは異なる年間サイクルのなかで、子どもたちは春から夏へと移っていきます。(関連 ロシアの子どもたちの音楽教育をのぞいてみよう〜ロシアの新星コンサート2024特集!

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△ロシアの四季の移り変わりや旬の食べ物を知ることが出来るスーパーマーケットの広告チェックは、生活の楽しみのひとつ!5月号にはよく、卒業式のテーブルに並ぶごちそうやパーティメニューが紹介されていました。

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入学式は「最初の鐘」、卒業式は「最後の鐘」

ロシアの入学式では、「最初の鐘」という伝統的なセレモニーがあります。

息子が通っていた学校でも、立派に成長した頼もしい最上級生が、まだ幼さの残る初々しい新入生の女の子と手を繋いで、全校生徒のまわりを1周しました。お兄さんに手を引かれながら一歩ずつ歩く姿に、見ているこちらも胸が熱くなったものでした。この「最初の鐘」は、ロシアの子どもたちにとって学びの始まりを告げる特別な瞬間です。

一方、学年末や卒業式では「最後の鐘」が鳴らされます。これは新たな人生の節目を象徴する儀式で、1年間の努力を讃え、未来へ向けたエールのようにも感じられます。

また、日本の卒業式には桜がつきものですが、ロシアでは5〜6月にライラックが満開を迎えます。卒業式の広告やパーティメニューの案内にも、香り高いライラックが描かれていて、まさにロシアらしい季節の彩りです。(関連 ライラック)

卒業パーティでは、子どもたちが先生に花束や贈り物を渡し、学びの締めくくりに感謝を伝えます。

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△こちらは同じスーパーの9月の広告です。ロシアの新学期は「勉強の秋」という雰囲気ですね。「最初の鐘」を鳴らすので、新学期を象徴するモチーフとして鐘も描かれています。

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△9月の新学期、学校の黒板にチョークで書かれていた可愛らしい絵。先生たちから「たくさんの新しい知識を得て、素晴らしい一年にしましょう!」のメッセージが添えられていました。

花束を手に、先生へ「ありがとう」を届ける日々

ロシアの学校では、大切な日に子どもたちが先生へ花束やプレゼントを贈る習慣があります。9月1日の「知識の日(День знаний)」や、10月5日の「教師の日」はその代表例。

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△9月1日は 「知識の日(День знаний)」とも呼ばれています。

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△スーパーの広告の表紙に特集された「教師の日」

子どもたちはきちんとした服を着て登校(女の子はよく、頭にふわふわの大きな白いリボンをつけます)。そして、先生へ感謝の気持ちを込めた花やプレゼントを手渡します。これは日本にはあまり見られない光景ですが、こどもたちやその保護者から先生たちへ、さらに教育への敬意を社会全体で表しているように思えます。

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△世界的に人気のロシア人子役モデル、アナスタシヤ・クニャゼワちゃんもInstagram(@knyazeva_anastasiya_official)でも、「教師の日」の様子が紹介されていました。

このように「教師の日」以外にも、ロシアには職業を祝う日が決められていて、「宇宙飛行士の日」などは特に盛大に祝われます。国営国際ラジオに勤務していたときには、5月7日のラジオの日は、社長が各部屋を周り皆に挨拶や差し入れをしてくださったり、局内みんなでおめでとう!を言い合ってミニパーティをしたりして祝っていました。消防士の日、エコノミストの日、警察官の日、法律家の日・・・ほかにもたくさんあります。

「新しい1年を迎える喜び」や「先生への感謝」、「学びへの敬意」――こうした気持ちは、国や文化を越えて響き合うものでしょう。

後編では、ロシアの文房具やノートの違いから見えてくる、「学びの道具たち」の文化をご紹介します。