モスクワには現在2つのウォッカ博物館があります。
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ひとつは“国立ロシア・ウォッカ博物館”
もうひとつは、イズマイロヴォのクレムリン内にある“ウォッカ歴史博物館”
アレクサンドル・ニキーシン氏所有の膨大なコレクションをもとに、「クリスタル」社のウォッカ工場敷地内に2006年オープンした
“国立ロシア・ウォッカ博物館”は、まるでウォッカに関するものを世界中から集めたかのよう!1点ものの豪華なグラスから独創的でユニークなボトルまで、約5000点という展示物は眺めているだけで楽しいものばかり。
まずは入り口脇の映像ホールで、ウォッカやクリスタル社の歩みを鑑賞
(ソ連の宇宙飛行士によってウォッカが宇宙で飲まれた瞬間などの貴重な映像満載!ロシア語のみ)。
つづいて窓からレンガ造りの可愛らしい工場を臨む広々とした2つの展示ホールへ移動します。
アンティークのプレーヤーから流れるロシア民謡をBGMに、ダンディーな館長による丁寧な説明をひとつずつ聞いていき、
最後にはホール奥の洗練されたバー・スペースでウォッカを試飲。
これで1人1000ルーブルという大人向けの高級プランが人気だそうです(現在10名~予約可)。
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一方、まるで子供の国みたいなイズマイロヴォのクレムリン内に2001年にオープンした“ウォッカ歴史博物館”は、
1人100ルーブルのお手軽プランで子供連れのファミリーもちらほら。
小さな3つの展示ホールの1つ目には、15世紀当時の蒸留装置とともに
約500年にわたるウォッカの歴史が紹介されています。
「ロシアの運命は、為政者のウォッカに対する態度に左右される」
ともいわれてきたロシアの、歴代皇帝たちによるウォッカにまつわる
法令などもご覧いただけます。
2つ目のホールには、時代とともに変遷し
てきたウォッカ・ボトルが勢ぞろい!
600種類以上というラベルのデザインや
ネーミングは見応え充分です。
3つ目のホールには、禁酒ポスターの数々。分かってはいるんだけどやめられない、そんなウオッカの魅力が存分に伝わってきます。
飲み過ぎて足跡が
ロシアの伝統的な湯沸かし器 サモワールが
テーブルからウォッカボトルを押しやり、
ウォッカボトルにまたがる男性の目の前に出現した分かれ道。
行き先は警察か牢屋か墓場のみ・・・(><)
そしてお腹も空いてきたところで併設されたロシア料理レストランへ。
いずれも、ウォッカの強力なアルコールのみならず、ロシア人のウォッカへの強い愛で酔っ払ってしまいそうなロシアらしい博物館です。