人々の日常生活を覗ける場所、スーパー・マーケット。ひきつづき探検してみましょう!
野菜・果物・肉・・・生鮮コーナーは量り売りが基本
ロシアらしい野菜では、ボルシチに欠かせない“スヴョークラ(ビーツ)”やズッキーニを大きくしたような“カバチョーク”。南瓜は日本のようなホクホク感に欠けるヒョウタンカボチャが主流。
ちょっと郊外へ出ればすぐ森が広がるモスクワでは採れたてキノコも美味!緑のハーブ類も大充実!ロシア料理にはたっぷりとウクロップ(ウイキョウ)やペトルーシュカ(西洋パセリ)などがかかっています。
肉も欲しい部位を欲しい分だけ購入。煮込み料理が多いためか、日本のような薄切り肉はありません。そのかわり薄切りでオススメなのはカルバサー(サラミ)!
海が遠いモスクワでは、魚はスーパーよりも市場で買う人が多いようです。
“毛皮を着たニシン”サラダ
お惣菜コーナーで注目は、“毛皮を着たニシン”と呼ばれるサラダ。オイル漬けニシンの上に茹でたビーツやジャガイモ、ニンジンなどを重ねてあって、まるでデコレーションケーキみたい!ほかにも、お祝いの席によく登場する“煮こごり”も綺麗です。
果物コーナーでは薄緑色のホウズキを発見!これ、ロシアではケーキの上によく飾られています。
お土産の定番チョコレートは、ロシアらしいパッケージが魅力!
乾パンのような輪っか状の“スーシキ”、ラスクのような“スハリー”、クッキーにビスケット、ウエハース、パイ・・・小麦粉と砂糖を使った素朴なお菓子が多いようです。
ひまわり大人気!
オイル類もひまわり油が多いのですが、ひまわりの種も人気があります。リスみたいに種を口にいれ、器用に皮だけプッと出すロシア人、よく見かけます。
最後にスーパー事情もご紹介します!ロシアでは街角の屋台から小さな食料品店、チェーンのスーパー・マーケット、そして郊外の大型ギペル・マーケット(ギペルはロシア語で超という意味)まであり、いまやどんなものでも手に入ると言っても過言ではありません。
お客様は神様、ではない!?
ロシアならでは!?と感じるのは、まず入口に、万引き防止対策として手荷物をビニールで覆い封印してしまう係員が立っていること。そして、レジ係りがレシートを必ず破って渡すこと。(これはソ連時代の会 計システムの名残で、昔は品物を持たず先にレジへ行って欲しいものを伝え、レシートを貰ってから売り場へ戻り、そこで商品と変えてもらったらその証拠に店員がレシートを破っていたところからきているよう。)あとは、日本と違って「お客様は神様!」ではないこと。
品揃えも品質も日本のように至れり尽くせりでない分、ロシアではそれぞれが信頼できる店を選び、良い品を見極め、賢くお買い物する必要がありそうです!
ロシア雑貨マリンカHP内連載「モスクワ通信.ru」より