【ロシアナの推しごと】ロマネンコさん追悼コンサート

2023-06-14

日本とロシアの文化交流に長年尽力されたイーゴリ・ロマネンコさんの追悼コンサートが催され、司会を務めました。

ロ日協会の会長として、ロシア文化フェスティバルロシア組織委員会副委員長として、そしてモスクワ放送の職員としても長い間ご活躍されたロマネンコさん。この日はそんなロマネンコさんと親交の深い出演者・スタッフ一同が集結し、生前のご功績を偲び、心からご冥福をお祈りしながら、コンサートは終始温かな雰囲気に包まれました。

アレクセイ・トカレフさんの天国に届くような『トランペット・ヴォランタリー』で始まり、

東京バラライカ・アンサンブル有志の皆様による『街のざわめきも聴こえず』の心に染みるメロディー。NHK国際放送でロシア語の同時通訳としても活躍されるタマーラさんの『黒い瞳』は艶やかな言葉に胸を掴まれます。

日本ハバロフスク音楽家交流委員会も主導される谷本潤さんのヴァイオリンと早川枝里子さんのピアノでグラズノフの『瞑想曲』が流れると生前のロマネンコさんが目に浮かびます。

ラフマニノフ生誕150周年の今年、木曽真奈美さんのピアノで追悼の想いを込めて『鐘』が流れると、ラフマニノフが大好きだったライラックが満開に咲き、甘やかに香るよう・・・

後半は、モスクワで開催された『日本文化週間』にて、ロマネンコさんとともに日本文化の素晴らしさを伝えた芸術家の皆様も駆けつけてくださり、藤間紫恵乃さんがご自身で振り付けられた『モスクワ郊外の夕べ』を踊り、モスクワでお召しになったという思い出の桜の着物姿で登場された民謡歌手の小山みつなさんと三味線の山本謙竹さんが『新相馬節』『津軽あいや節』を、さいごに尺八奏者の大由鬼山さんが登場し『荒城の月』を、そしてインタビューコーナーで、ロマネンコさんとの思い出話をたっぷりとお聞かせくださいました。

地方都市へ向かう電車のなかで、歌や三味線で盛り上がり、隣の車両からもロシア人乗客が押し寄せてブラボー!の嵐が巻き起こった・・・なんて素敵なエピソードも。

そして、ピアニスト川西宏明さんの編曲・演奏で『おお、ライ麦よ』『ロシア国家』でフィナーレ!

文化を愛し、芸術を愛し、日露の文化交流に捧げたロマネンコさんの遺志を継ぐ皆さまと終演後に。

大学卒業後お仕事をはじめたときに、日ロ文化交流の最前線で活躍されていて、ロシアナとしての私を育ててくださった恩人でもある尊敬する方々が、今のこの辛い状況のなかでこの世を去ってしまうことが悲しくてなりません。

△日本語も堪能で、ダーチャで日本のお野菜を作るのが趣味だとおっしゃっていたロマネンコさん。モスクワ放送で勤務していらっしゃったので、元同僚として思い出の写真をポケットにしのばせて、DJ西野肇さんも会場にいらっしゃいました。お会いするたびに、「ユリさん、あなたのブログはとても面白い!ずっとつづけてください」と、連載していたロシア文化フェスティバルBlogに励ましのお言葉をかけてくださったロマネンコさん。そのBlogも、昨年2月のあの日から無期限休止になってしまいました・・・

今日の厳しい国際情勢のなかで、またかつてない日露関係の試練のなかで、

このコンサートが、意義のある、未来への新たなムーブメントを作り出すものと信じております。

【ロシアナの本棚】『みかづき』(森絵都・著 集英社文庫)

2023-05-10

「きっかけは、やはり、スホムリンスキーだった。」

用務員室の守り神。天性の教師。女の誘惑には弱い助平吾郎。その人生初の師は、ソビエトでの35年にわたる教育生活から独自の教育理念を生み出し、それを多数の著作に残した、ウクライナ出身の教育者ワシリー・アレクサンドロヴィチ・スホムリンスキーだった。

△『みかづき』森 絵都・著 集英社文庫

「吾郎さん、これ、読んでみない?」邦訳されたうちの一冊を金輪書房の一枝から薦められ、吾郎が初めて手にとったのは、昭和46年の夏だ。『教育の仕事ーまごころを子どもたちに捧げる』最初の一冊からすっかりスホムリンスキーに心酔した。そこには吾郎が理想とする教育の実践があり、おおげさに言うならば、彼は生まれてはじめて人生の師を得たかのような魂の高ぶりを覚えたのだった。

〈子どもは生まれつき知識欲の旺盛な探検家であり、世界の発見者である〉・・・黒板に板書したくなるような数々の格言に触れるにつけ、次第に、吾郎はそれを他の皆にも知ってほしくなった。教育界でこそ名の通っているスホムリンスキーだが、一般的にはまだまだ知られていない。・・・ウォッカをソーダ割りにするようなひと工夫をほどこすことによって、その教育理念に親和性をもたらすことができるのではないか。(本文より部分抜粋)

はじめてこの本を手にやりとりする吾郎さんと一枝さんの古本屋さんでのシーンがなんともいえず素敵。ソビエトに生きた師の想いを、“ウォッカをソーダ割りにするようなひと工夫” で日本に生きる人たち伝えたいと思う吾郎さんに心から共感!『スホムリンスキーを追いかけて』は、吾郎さん版“ロシアナのロシアな話”ですね。

△スホムリンスキーは実在の人物で、著書『教育の仕事ーまごごろを子どもたちに捧げるー』は、ソ連の素晴らしい本を数多く日本に紹介してきた本郷にある素晴らしい出版社 新読書社さんの公式サイトからもご購入いただけます。

さて、ロシアとイギリスで小学校生活を過ごし、はじめて日本の小学校に通うことになった息子。戸惑うことはいっぱいあったけれど、東京の小学生の放課後が塾通いに忙しいことも驚きでした。もちろんロンドンのような日本人の多い大都市には、帰国後の中学受験に備えて学ぶことができる日本の有名学習塾はありましたが、現地校でクラスメートと同じライフスタイルを選んでいた息子にとって、当時はどこか他人事。熾烈な東京の受験戦争を同年代を取り巻く環境としてうまく理解することができない様子でした。「イギリスのイレブンプラスみたいな・・・ものだよね。それにしても、小3からとか週末の模試で週5とか習い事は全部やめちゃうとか日本のほうが圧倒的にタフだね・・・」実は青森の小中学校に通っていた私にとってもこの驚きは一緒で、「いったい東京の中学受験って・・・⁉︎」と戸惑う私に、薦めていただき読み始めたのがこの本でした。(ほかには、漫画『二月の勝者』、『下剋上受験』、『翼の翼』なども)

日本の教育の変遷をたどる塾創始者の家系の大河小説。今、子連れで海外生活を送っていらっしゃる方、お子様の小学校時代に海外と日本を行き来する方には、東京の受験戦争をイメージできる参考書にもなりそうです。

カテゴリー: ロシアナ図書館

【帰国子女あるある】魚と青菜の種類豊富な日本!

2023-05-08

[ふきだし]改めて実感する日本の良いところは?[/ふきだし]

新鮮なお魚と野菜が豊富なこと!

毎週、農家さんからお任せグリーンボックスを注文しているのですが、今日は「おかひじき」が入っていました。

△さっと塩茹でして・・・

独特の食感は、イギリスで初めて食べたサンファイアを思い出しました。

[post_link id=”53179″]

△追いおかひじきは自由!漬け丼と一緒にいただきます。

[ふきだし]ロシアのお魚事情って?[/ふきだし]

[post_link id=”32520″]

[post_link id=”33420″]

[post_link id=”29464″]

[post_link id=”16948″]

[post_link id=”28142″]

[post_link id=”38307″]

[post_link id=”34827″]