【日本のなかのロシア】『オトナの教養講座』でカンディンスキー!

2022-05-22

アイロンをかける時間は、私のYouTube時間。お気に入りのブックスタンドに、料理本ではなくiPadを置いて・・・。さて、山田五郎さんのYouTubeチャンネル『山田五郎 オトナの教養講座』では、カンディンスキーの『印象Ⅲ(コンサート)』(レンバッハハウス美術館)が取り上げられていました。

△“抽象絵画の父”ワシリー・カンディンスキー(Василий Васильевич Кандинский)が、“現代音楽の父”シェーンベルグの『3つのピアノ曲集』をモチーフに描いた作品です。

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△モネ『積みわら«Стога»』

モスクワで生まれ、モスクワ大学では法律や政治経済を学んだ秀才だったカンディンスキー。描く絵ももともとは写実的なものでしたが、モネの絵『積みわら』に感銘を受けて一念発起。30歳でドイツ・ミュンヘンへ移住したのが画家としてのカンディンスキーの転機になりました。ふたりの繋がりを探るのは面白そう!

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カンディンスキーの生涯やロシアで見ることが出来る作品については興味を持っていましたが、今回はカンディンスキーの人生というキャンバスを鮮やかな色と自由な形で彩って忘れられないメロディーにした3人の女性、初めの妻で6歳年上の従姉妹アンナ(Анна Филипповна Чемякина )、ドイツで出会った画家のガブリエレ・ミュンター(Gabriele Münter)、そして戦争で再びロシアへ戻った50歳頃のカンディンスキーが出会った、当時16歳だった3人目の妻ニーナ(Нина Андреевская)についての話題がドラマチックにお話されていて惹き込まれました。ロシア語で少し検索しただけで、いろいろ面白いエピソードが出てきて、たとえば、1916年のニーナとの運命の出会いは電話で聞いた声に一目惚れ(一耳惚れ?)だった、など・・・!

Василий Кандинский. Живопись. Незнакомому голосу. 1916 год

△カンディンスキーはニーナの声を聴き恋に落ちたその日にこの作品『Незнакомому голосу(見知らぬ声に捧ぐ)』を描きました。

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△動画でも話題にあがったマレーヴィチの作品『黒の正方形(Чёрный квадрат)』

△カンディンスキーが描いたミュンターとふたりの愛の巣『Gabriele Münter’s house in Murnau』

象徴主義(目に見えない概念を絵に:エクスプレス)の師匠から、印象主義(外に見えるものから受ける印象を絵に:インプレス)へ、カンディンスキーの絵の変遷や、第1次世界大戦、ロシア革命、第2次世界大戦下の芸術家たち、なかでもヒトラーのナチス政権下で、カンディンスキーと青騎士(«Синий всадник»)メンバーの作品をロシア人の家の地下に隠して守りきったミュンターの画家魂に心が震えました。ムルナウ(Murnau)にあるという二人の夏のカントリー・ハウスは『ロシア人の家』と呼ばれているそうで・・・行ってみたい!!!

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カンディンスキーの絵の魅力は、音楽芸術はなぜ人々に感動を与えるのか、に着眼して描くようになってからの、音楽的な感動を与える作品群です。ときには楽器や五線譜、指揮棒などを連想させるモチーフを見つけることも出来ますが、そこから色や形が溢れ出して、見るたびに美しい音楽が流れてきます。

日本におけるカンディンスキーといえば、日本在住で活躍していらっしゃるピアニスト、ミハイルカンディンスキーさんは、画家カンディンスキーの家系にあたるそうです。

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NHK『名曲アルバム』コンサートMCでご一緒させていただいたときの一枚。お隣はヴァイオリニストの奥様、カンディンスカヤ・美穂子さん。お二人でコンサートもなさっているそうです。(カンディンスキーさん公式サイトはこちら

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【夏の自由研究】息子がiPhoneでターナーの筆に挑む!

2022-05-18

息子の通うイギリスの現地校では、夏休みなど長い休暇は宿題が一切ありません!「リラックスしてゆっくり休んで楽しんで!」スポーツやアートなどに打ち込むもよし、自分に必要な勉強をするもよし、オンとオフはどちらも同様に人間に大切なものと考えられていて、切り替えがしっかりしています。夏休みの間も毎日規則正しくを心がけて表に○△×をつけていったり、漢字や計算の夏休みドリルがどっさりあったり、読書感想文に絵日記に・・・という自分の夏休みを思い出すと、外国と日本の違いを感じます。

もし、日本の学校のように夏休みの自由研究があったらどんなことをしようかな?と話していて、こんなのは面白そう!?イギリスを代表する画家ターナーについて学んで、ロンドンや国内の旅でその作品を追いかける。

息子がiPhoneでターナーの筆に挑むプロジェスト!〜夏の自由研究〜

まずは、ターナーを知ろう!テート・ブリテンのターナーの展示室へ。

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△蒸気機関車 The Great Western Railway(関連☆【イギリス国内旅】蒸気機関車で春のコッツウォルズ モリスの天空風呂!ブロードウェー・タワー

 

△ソールズベリの大聖堂(【イギリス国内旅】最も高い尖塔を持つ美しいソールズベリ大聖堂とあの事件・・・

嵐の海へ漕ぎ出すわけにはいきませんが・・・旅するたびにターナーもここを訪れたかしら?と、英国の風景を描いたターナーの視線が気になる私たちです。

【日本のなかのウクライナとロシア】東京外国語大学で展覧会「ドム・ディム・ドム(Дом-Дым-Дом)

2022-05-17

2022年5月17日から東京外国語大学の附属図書館2階ブランジングスペースにおいて展覧会『ドム・ディム・ドム(Дом-Дым-Дом)』が開幕しました。

以下、東京外国語大学HPより転載。

2022年2月24日、ロシア軍がウクライナに軍事侵攻をはじめたこの日から、世界中で反戦が叫ばれています。本展示会は、この歴史的負の瞬間である今このときに、世界の言語、文化、歴史などを学ぶ多くの学生たちに、ウクライナの現状を憂う参加アーティストのアートを通じて、この惨事に触れ考えてもらうために企画しました。日本社会のウクライナに対する並々ならぬ関心の高さに鑑み、学生のみならず、広く一般の方にも展示を通して、この惨事に触れ、考えてもらいたいと考え、一般公開しています。

展覧会のタイトル「ドム・ディム・ドム(Дом-Дым-Дом) 」はロシア語で、意味は“Home. Smoke. Home.”。「ドム(Дом):Home」は、破壊された建物あるいは個人が大切にしている家族、そして時には攻撃の的となるものを指します。「ディム(Дым):Smoke」は、ウクライナで起きている破壊行動による目に見える煙と、ロシアで行われているプロパガンダ、つまり見たくもない煙たいものを指します。

本展示では、ウクライナ、ロシア、ベラルーシ、日本出身の7名のアーティストが、絵画、写真、カリグラフィー、生け花を通して、この紛争をどう理解しているのか、どの文化にも共通する「家」をテーマに向き合い、それぞれの想いを表現します。

展覧会は、6月16日(木)(6月2日および日曜日除く)まで開催されます。

イベント情報
http://www.tufs.ac.jp/event/2022/220517_2.html