【モスクワ通信】ロシアの顔!アリョンカ・チョコレートとバレンタインデー

2022-02-21

ロシア文化フェスティバルblog更新!)

ロシアのお土産として不動の一番人気を誇る、アリョンカ・チョコレート!看板娘アリョンカの顔が目印のチョコレートショップ兼カフェが、2017年頃からモスクワの街中やモール内、空港などに一気に増えました。

スクリーンショット 2017-08-20 0.08.53

«Красный Октябрь»(クラースヌィ・オクチャーブリ:赤い十月)の看板商品で、プラトークを巻いた愛らしい少女 «Алёнка»(アリョンカ)の顔は一度見たら忘れられません。

スクリーンショット 2017-08-06 1.16.40

△アリョンカは、ロシアの女性の名前エレーナ(Елена)の愛称形で、世界初の女性宇宙飛行士ワレンチナ・テレシコワの娘の名前にちなんで名付けられたと信じられていましたが、公式サイトによるとそれは伝説のようです。

IMG_8621 IMG_8622

△もともとは、ヴィクトル・ヴァスネツォフ(Виктор Васнецов)の『アリョーヌシュカ(Алёнушка)』をパッケージに使用する予定だったそうですが、この少女が悲しげな様子を醸し出していることから取りやめになりました。(画像左・公式サイトより)しかし、販売予定の日は迫り、当初は公式な包み紙のないまま、新年や3月8日国際婦人デー、5月1日、5月9日・・・というようにロシアの祝日に合わせて異なるパッケージが使われていました。(画像右は、当時新年をテーマにしたパッケージ)

スクリーンショット 2017-08-06 1.17.43

△その後1960年代に、“ロシアの顔”とも言える現在のパッケージになりました。スーパーやお土産屋さんでも必ずといっていいほど置いてあるアリョンカですが、もちろんここでは味も種類も全商品がずらり。私の注目のフレーバーはСладкая Мозаика(スイート・モザイク)で、板チョコのなかにカラフルなマーブルチョコレートが入っています。

IMG_8619

△ソ連時代の1964年に採択された食糧計画のなかで手頃な価格のミルクチョコレートを作ることになり、コンクールの結果「クラースヌィ・オクチャーブリ」工場がその名誉を勝ち取り完成させたのが「アリョンカ」。モスクワ川沿いにある赤煉瓦の工場は、モスクワ川クルーズでも見どころのひとつになっていますが、現在は工場は別の場所へ移り工場跡は博物館やレストランなどの入ったアート・スポットになっています。

スクリーンショット 2017-08-06 1.24.58
△店内は量り売りで好きなチョコレートを好きなだけ購入できます。

1849年にアルバート通りではじまったドイツ人エイネム(Фердинанд Теодор фон Эйнем)がはじめたお菓子屋さんからはじまったクラースヌィ・オクチャーブリのほかにも、«БАБАЕВСКИЙ»(ババエフスキー)や«Рот Фронт»(ロットフロント)など、ロシアを代表するチョコレート菓子工場の直営店になっており、各社を代表するお菓子の包み紙がパッチワークのようになっているデコレーションが素敵ですね。

スクリーンショット 2017-08-06 1.22.54 スクリーンショット 2017-08-06 1.23.00

△あかずきんちゃんに、りす、スターリン建築の建物に、宇宙、バレエ・・・ソ連時代から変わらないという包み紙のなんともいえない可愛らしさ!日本の甘さ控えめチョコレートとはまた違うカカオのコクとしっかりした甘さが特徴です。

スクリーンショット 2017-08-06 1.19.23

△同じくクラースヌィ・オクチャーブリの «Мишка косолапый»(ミーシュカ カサラープィ:ゆっさゆさ歩く熊さんというような意味)という熊が描かれているチョコレートも定番です。ウエハースが軽い食感のこのチョコレート、トレチャコフ美術館に所蔵されている画家イヴァン・シーシキンの名画『松林の朝』をモチーフにしています。

IMG_7482

△バレエが描かれたチョコレート«Вдохновение»(ヴドフノヴェーニエ:インスピレーションの意)はお土産にもぴったり。

スクリーンショット 2017-08-06 1.20.53 スクリーンショット 2017-09-10 5.17.16

△可愛らしい化粧箱に詰めてもらうこともできます。

スクリーンショット 2017-08-06 1.21.38

△店内にはカフェも併設されており、ピロシキやケーキなどを注文することができます。飲み物を注文するとチョコレートが1個ついてきました。

IMG_7532

△キッズスペースには店内で販売されているお菓子やキャラクターがモチーフになった無料ゲームもあります。

unnamed-1

△チョコレート菓子以外のお土産やグッズも充実しています。例えばこちらのマトリョーシカ型の紅茶缶には、さまざまな種類の茶葉が入っています。紅茶を飲み終わった後も飾っておきたい!

IMG_8624 IMG_8626

△人気チョコレートの包み紙の柄のトートバッグやパスポートケース、キーホルダーなど。私のお気に入りのココア・パウダーはお菓子作りにも重宝します。

IMG_8625 IMG_8627

△アリョンカのボーイフレンドのクージャや、旧ソ連圏のアリョンカ(画像はベラルーシのアリョンカ)など、レアなアリョンカに出会えるチャンスも。

さてロシアはもちろん海外では、2月14日のバレンタインに女性が男性にチョコレートを贈り、3月14日のホワイトデーには倍返し!なんて話をするといつも驚かれます。

ロシアでも2月14日はバレンタイン・デーですが、愛する人たちの日というイメージで、恋人たちだけでなく愛する家族で集まって過ごしたり、お花やちいさな贈り物を渡して愛を伝えあいます。

日本の「バレンタイン」のように、女性が男性をお祝いする日といえば2月23日の「祖国防衛の日(男性の日)」。チョコレートに限らず、お花やちょっとしたプレゼントを贈るのが一般的です。人気のあるお花はカーネーションで、デコレーションやポスターにもよく見かけます。一方、男性が女性をお祝いするのが、3月8日の「国際婦人デー(女性の日)」で、街にはお花を抱えた男性がいっぱい!もちろん、最も人気のあるお花はバラ・・・お値段的にはやっぱり倍返し!?女性たちの華やかな笑顔とカラフルなお花で、モスクワの街にひと足早く春がやってくる日です。

【イギリスでしたい100のこと】無料!国立の美術館&博物館へ行こう(2022.05更新!)

2022-02-19

イギリスでは、国立の美術館&博物館が無料なので、国宝級の傑作コレクションが並ぶ常設展はいつでも誰にでも気軽に開かれています。私のお気に入りは、なんといってもV&Aとサー・ジョン・ソーンズ博物館。でもイギリスの画家に惹かれている今は、テート・ブリテンに通っています。関連ブログでまとめてみました。

〜何度でも足を運びたい!常設展が無料のロンドンの博物館&美術館〜

ナショナル・ギャラリー The National Gallery

【英国のなかのロシア】はじまりはロシア人のコレクション!英国が誇る西洋絵画の殿堂ナショナル・ギャラリー

【ナショナル・ポートレート・ギャラリー】※休館中

大英博物館 The British Museum

企画展☆【芸術の秋、日本の秋】大英博物館で北斎漫画!

【イギリスの博物館】世界中からコレクションした宝箱!大英博物館

【V&A博物館 V&A Museum】

企画展☆好奇心旺盛なあなたと一緒に『不思議の国のアリス』の世界へ・・・@V&A

【V&Aこども博物館】※改装中

【テート・ブリテン Tate Britain】

企画展☆海を描くイギリスのターナーとロシアのアイヴァゾフスキー!テート・ブリテン(Tate Britain)の『Tuner’s Modern World』へ

【テート・モダン Tate Modern】

企画展☆【英国のなかのロシア】ロシア巡業も!彫刻家ロダンのミューズになった日本人女優の花子

【英国のなかのロシア】テートモダン〜常設展〜

【サー・ジョン・ソーンズ博物館 Sir John Soan’s Museum】

迷宮をさまよう!サー・ジョン・ソーンズ・ミュージアム

【ウォレス・コレクション Wallace Collection】

フランスのフェロモン香る邸宅ウォレス・コレクション

【科学博物館 Science Museum】

【英国のなかのロシア】鳥を夢見たロシア人と日本人!サイエンス・ミュージアムでワクチン接種

【自然史博物館 Natural History Museum】

イギリスの自然史博物館、ロシアにはダーウィン博物館

【ロンドン博物館 Museum of London】

【英国のなかのロシア】ロンドンの、ロンドンによる、ロンドンを知るための、ロンドン博物館!あるベーカリーを追うNEW

【大英図書館】

企画展☆大英図書館で『くまのパディントン』展

〜番外編 まるで美術館!?〜

【芸術の秋、日本の秋】サザビーズで日本スペシャル!

【英国のなかのロシア】サザビーズに潜入!② ロシア傑作絵画オークション当日

〜有料でも足を運びたい!ロンドンの美術館&博物館〜

コートールド・ギャラリー ☆サマセットハウス屋外スケートリンク×印象派傑作の宝庫コートールド・ギャラリー

交通博物館 ☆やっぱりシュミレーターが人気!ロンドンの交通博物館とモスクワの地下鉄博物館

シャーロックホームズ博物館 ☆【英国のなかのロシア】シャーロック・ホームズ博物館の名探偵マトリョーシカ

マダムタッソー蝋人形館 ☆蝋人形でロンドンの歴史探訪!マダム・タッソーの館

ナイチンゲール博物館 ☆“クリミアの天使“フローレンス・ナイチンゲール博物館ともうひとりの天使マリア・シーコール

グリニッジ天文台 ☆【英国のなかのロシア】世界標準時!グリニッジ天文台〜世界遺産グリニッジ海事都市〜

カティーサーク ☆世界遺産のグリニッジ海事都市!大英帝国へ中国から紅茶を運んだ世界最速カティーサーク号とロシアの世界初の原子力砕氷船レーニン号

タワーブリッジ ☆【英国のなかのロシア】タワーブリッジで開運祈願!海運でロシアから届いたものは?

郵便博物館 ☆隠れたもうひとつの地下鉄に乗って郵便の歴史を辿る!郵便博物館

ウィリアム・モリス

Churchill War Rooms ☆

ロンドン塔 ☆

ウィンザー城 ☆

ケンジントン宮殿 ☆

〜ロンドン郊外の美術館&博物館〜

アシュモレアン博物館☆アリス、ハリーポッター、そしてあの人物も!大学の町オックスフォード旅 前編【英国のなかのロシア】NEW

V&A博物館のWedgewoodコレクションワールド・オブ・ウェッジウッドで工場見学&アフタヌーンティー【英国のなかのロシア】【イギリス国内旅】NEW

【英国のなかのロシア】ロシア帝国から大英帝国へ、ベーカリー「グロジンスキー」を追え!

2022-02-18

ロンドン博物館で見つけたロシア、ヴィクトリア時代を体験できるヴィクトリアン・ウォークのなかでふと目に止まったパン屋さんの木箱にあった「GRODZINSKI」の文字(☆【英国のなかのロシア】ロンドンの、ロンドンによる、ロンドンを知るための、ロンドン博物館!あるベーカリーを追う)。何かロシアな響き・・・と調べてみると、今もロンドンにあるパン屋さんでした。

IMG_8618

グロジンスキー(Grodzinski)は、ロンドンで最も古いコーシャー・ベーカリーで、特にcと呼ばれるユダヤ教徒が祝祭日に食べるパンで有名なお店だそう。最寄りのバス停を降りると、ユダヤの雰囲気に包まれます。黒いコートに黒いシルクハット、もみあげを長く三つ編みにしたユダヤ教の超正統派と呼ばれる方たちが家族連れでつぎつぎと入店していきます。

IMG_8427 

IMG_8426  

△Grodzinskiは、1888年にグロジンスキ夫妻(Harris and Judith Grodzinski)がオーブンでBilkelechというパンを焼き上げた日からその歴史がはじまりました。夫妻はロシア帝国の大きなユダヤ人コミュニティに加わり、現在のベラルーシにあたる場所(the shtetl of Varanova)からイギリスへ渡り、31 Fieldgate Street in the Jewish East End of Londonに店を構えました。リトアニアで学んだ製法は、ここイギリスで子どもたちに受け継がれて、1930年にはDunsmure Road に、1961年にはClapton Commonに店舗を拡大し、今日まで続いています。

IMG_8428

IMG_8455

△ユダヤ系のパン屋さんで人気のベーグル。(関連☆【The Colours of London・Brick Lane】B級グルメに挑戦!?ソルトビーフ・ベーグル

IMG_8453 IMG_8441

ちょうど礼拝が終わったのでしょうか、シナゴーグから家族連れがつぎつぎに入店してパンやケーキを購入していきます。ちょうどお昼時だったので、目の前の超正統派の男性の真似をして、ファラフェルのピタサンドを注文することに。

IMG_8447

△ピタパンにこんなに入るの!?と驚くほど、お好みの野菜をたっぷりと入れてくれます。トマト&きゅうり、焼きナス、オリーブ、マッシュルーム、ピクルス、オニオンにたっぷりのフムス(茹でたひよこ豆をペースト状にしてオリーブオイルやレモン、スパイスと合わせたもの。中近東や地中海沿いでよく食べられる)をお願いしました。ころころと小さな揚げたてのファラフェル(ひよこ豆やそら豆のコロッケ)を6、7個のせたら、最後にお好みのソースを選んで完成です。店員さんおすすめのテヒナ(練り白ごまのディップ)をセレクト。イスラエルで食べた懐かしのあの味・・・!(☆【イスラエルのなかのロシア】〜ベツレヘム〜

IMG_8444 IMG_8438

IMG_8439 IMG_8433

△さて、Godginskiのおすすめメニューには、なぜかお寿司も!ユニークなパック寿司がたくさんありました。

IMG_8436 IMG_8435

IMG_8456 

△残念ながら、お目当てのChallaは売り切れ。「次の金曜に焼きあがります」

IMG_8431 IMG_8429

△菓子パンやケーキをいくつか購入して帰りました。

IMG_8457

△外へ出ると小雨が降り出しました。シルクハットに丁寧に雨除けカバーをかけて家路を急ぎます。

Grodzinski https://www.grodzinski.co.uk

ロンドンに2店舗

①168 – 170 Clapton Common London E5 9AG(今回訪れた店舗)

②91 Dunsmure Road London N16 5HT
 

 

関連

【英国のなかのロシア】〜まとめ〜