【モスクワのファッション】贅沢にカラフルにファーをまとう!

2019-03-27

「さて、そろそろワンちゃんだけでなく、うちのシューバ(毛皮のコート)ちゃんもお散歩させなくっちゃ!」−20℃に近づき冷え込んでくると、ロシア人女性にとっていよいよシューバ登場の季節です。長く寒いロシアの冬ですが、だからこそロシアの冬ファッションはとても充実しています!ロシアの冬が大好きな私は、毎年冬になると街ゆく女性たちのファッションを眺めるのが楽しみでなりません。

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△ロシアといえばファーの帽子!たっぷりのボリュームが小顔でスタイルの良いロシア人にとてもよく似合います。

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△素敵なшуба(シューバと呼ばれる毛皮のコート)姿の女性があちらにもこちらにも・・・

ロシアでは、шуба(シューバと呼ばれる毛皮のコート)のほかに、дублёнка(ドゥブリョンカと呼ばれる外側がなめし革で内側にたっぷりムートン毛皮のついたコート)もあります。10年前の真冬には私も先輩からお下がりを頂いて着ていました。今、またこのдублёнкаが再ブームとなっていて、内側のムートンを少し薄手にして、丈を短くしたりファッショナブルなデザインにして販売されているようです。耳当てつきの帽子ушанка(ウシャンカ)は、昔も今も特に男性に人気があります。

шубаやдублёнкаを専門に販売する市場やお店ももちろんありますし、街中にもコートや毛皮の専門店をよく見かけます。ショッピングモールのなかにも必ずと言っていいほど毛皮のお店が。

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毛皮の種類には、ムートン (Овца 羊)や、Каракуль・Каракульча(巻き毛の子羊)、ミンク (Норка)を中心に、さまざまな種類があり、かつて冬の地下鉄の車両内など狭い空間では、動物園のような獣の匂いが充満していました。最近では、動物愛護の運動もあり、人工の毛皮も増えてきました。

日本のユニクロのような軽くて安くて温かなダウンコートやニット帽を選ぶ人も増えて来て、個性的な色やデザインがたくさん!それでもロシアの寒さに耐えられるように、長さは日本よりも長めのブーツがしっかり隠れる丈で、なかの羽毛の量もファーもたっぷりで暖かい!日本のように冬でもなるべく薄着で・・・という着こなしよりも、外ではふんわりとたっぷりと暖かそうな着こなしがが好まれています。

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△子どもたちは、スキーパンツをはいて、ブーツ、帽子、手袋で完全防備して登下校します。学校での外遊びも万全!

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△ロシアの寒さは頭が痛くなるような寒さなので、コートについているフードはお洒落なデザインではなく実用的なもの。モスクワの街ではたっぷりファーのついたフードをかぶって歩く人が多いです。ちょっとした雨はフードで、雪になると帽子やプラトークで頭を覆ったうえでフードもダブルでかぶります。

秋はプラトークやマフラーの柄で遊びながら薄手のコートや皮のジャケット、ショートブーツを。冬が始まるとウールやダウンコートに帽子、そして極寒シーズンにはシューバや厚手ダウンにロングブーツ。字春が近づいてくるとパステルカラーなど明るい色のコートも増えてきます。ロシアの女性たちは色柄に色柄を組み合わせるファッションもとても上手ですしお似合いです。

島国の日本では、そのシーズンの流行があって売り場がそのテイストの商品で一杯になりますが、他民族の暮らすモスクワでは、いろんな肌や髪、目の色、体型、好みに合いそうな幅広いバリエーションが楽しめるのが嬉しいです。

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【ロシアのスポーツ】サッカー!冬は屋内競技場!

毎週末、息子が楽しみにしているサッカー教室。夏はグラウンドですが、長い冬の間は屋内スタジアムです。

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△さまざまな屋内競技状がありますが、こちらは人工芝のサッカー用。外観はまるで巨大なかまくらのような白いドーム型です。

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△こちらは3階建ての屋内スポーツ施設。テニスやバスケットボール、バレーボールなどさまざまな競技に利用できます。

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さて、今日はロシア人チームと初試合。がんばれー!

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表彰式では、こんな可愛らしい銀メダルをもらいました!

モスクワ通信『チャイコフスキーの家博物館』

2019-03-23

ロシア文化フェスティバルblog より)

いよいよ今年2019年6月、世界三大音楽コンクールのひとつに数えられるチャイコフスキー国際コンクールが開催されます。ロシアを代表する作曲家ピョートル・チャイコフスキー(Пётр Ильич Чайковский 1840-1893)の晩年の家は、モスクワ郊外クリンに国立の博物館として残っています。

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チケット売り場やお土産屋さん、企画展の展示室やコンサートホールなど各種施設の入った大きな建物の奥の敷地内に、チャイコフスキーが1892年5月から1893年10月まで過ごした家があります。

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△まずは2006年に作られた大きなチャイコフスキー像がお出迎え!夏には銅像の周りに、このミュージアムを訪れた著名人によって植樹された木を見ることができます。自然を愛したチャイコフスキーは最晩年をここクリンで過ごし、

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豊かな自然からインスピレーションを得て精力的に作曲を続けていました。作曲の合間には、こんな風に楽譜を手にベンチに腰かけたりして過ごしたのでしょうか・・・。

雪解けの時期・・・澄み渡る青空、白樺林に降り注ぐ春の陽光。鳥のさえずりが聞こえ、足元には若草が萌えています。そこにチャイコフスキーが暮らしていた頃のの雰囲気を残した区画があります。

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△1階の桃色の客間には、チャイコフスキーの大きなポートレートとともに記念の品が展示されています。階段を登ると、コートや杖を掛けておく玄関廊下があり、居間へとつづきます。

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△部屋の中央に置かれたБеккер(ベッカー)社のグランドピアノは、今もチャイコフスキーの命日や誕生日に演奏されています。チャイコフスキー国際コンクールの受賞者だけがこのチャイコフスキーの愛用していたピアノ鍵盤を奏でることができます。チャイコフスキーの音楽とともに楽しめるオーディオ・ガイドでは、イーゴリ・グリーシン演奏の『ノクターン』を聴くことができます。

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△読書は最高の祝福と考えていた読書家のチャイコフスキーの本棚。プーシキンやゴーゴリ、ツルゲーネフ、トルストイ、チェーホフなど文学作品から歴史や哲学、聖書、外国語の本など幅広い興味が伺えます。本のなかにはチャイコフスキーによる書き込みもそのまま残っているそう。モーツァルトやロシア正教の合唱曲集など楽譜の棚もありました。

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△部屋のなかは、家具の配置や写真の位置にいたるまですべてチャイコフスキーによるもので、生前と変わらぬ姿で残っているそうです。生涯独身で、このクリンのお屋敷にひとりで暮らしていたチャイコフスキーですが、愛する家族や親戚、友人や教え子たちの写真がたくさん飾られており、いつも家族に囲まれて過ごしていました。また、4000通もの手紙のコピーも保管されています。

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鏡台にかけられているミハイロフスキー・レースで縁取られた布は、チャイコフスキーの才能のファンだったフランス人女性エマ・ジェントンが作ったもので、チャイコフスキーはこの御礼に『センチメンタル・ワルツ』を作曲したのだそうです。名付け親から贈られたイコン『カザンの聖母』も飾られていました。

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△窓から美しいクリンの庭を臨むこの机で、交響曲第6番『悲愴』が完成しました。たった今、書き上げたばかりかのように楽譜が置かれていました。頭に浮かんだメロディーを書き写すのが難しいくらいだったと言われるチャイコフスキーですが、規則正しい生活を好み、毎日同じ時間に机に向かっていたそうです。「インスピレーションは、怠け者を尋ねるのは嫌いだ」という言葉も残されています。

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△手作りの麻のカーテンがかけられた食堂

建物は増築部分へと繋がっています。チャイコフスキーの死後、博物館として開館するために、モデストや甥のダヴィドフがこの部屋を使っていました。

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△劇作家だった弟モデストのこだわりの部屋

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△甥のダヴィドフの部屋。さまざまな絵や自分で描いた水彩画がかざられています。この甥はチャイコフスキーの大のお気に入りで、幼い彼に捧げる『子どものアルバム』という可愛らしい作品も作っています。

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△企画展では、チャイコフスキーの愛用の品とともにその人生の軌跡をたどることができました。

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△文通していたフォン・メック夫人やモスクワでの仕事ぶりなど

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△1891年1月にモスクワで友人たちと当時まだ目新しかった録音機に吹き込んで楽しむひとときが録音された音声も

「幸福の条件は、たくさんいい空気を吸い自然のなかを散歩して過ごすこと」そう考えていたチャイコフスキーにとって、偉大な作曲家として多忙なスケジュールをこなしていたモスクワから少し離れたここクリンは理想の場所だったのでしょう。

Музей П.И.Чайковского

https://tchaikovsky.house/