【ロシア文化フェスBlog】モスクワ通信『Ц.Д.Л (ツェー・デー・エル)文学者の家

2019-04-08

モスクワのなかでも最高級のレストランとして長く愛され続けてきた «Ц.Д.Л.»(Центральный Дом литераторов) (ツェー・デー・エル)文学者の家。

IMG_2613

IMG_2609

△1889年に建てられたこの貴族のお屋敷は、1897年からオルスフィエフ伯爵家のものとなり伯爵夫人のサロンとして使われていました。1917年のロシア革命後は建物は国有化されましたが、1934年にはマクシム・ゴーリキーの要請により、Центральный Дом литераторов(文学者の家)の建物になりました。文学者の家は、トルストイの『戦争と平和』や、ミハイル・ブルガーゴフ『巨匠とマルガリータ』にも登場しているそうです。

IMG_8127

△ソ連時代、作家協会に所属することは、今では想像もつかないほどの最上級のステータスだったそうです。

IMG_8126

IMG_8146

IMG_8122

ソ連時代〜今日まで、ここを訪れたたくさんの著名人が紹介されているギャラリースペース。

IMG_8123

IMG_8124

IMG_8136

△詩人のボリス・パステルナーク、バレリーナのマイヤ・プリセツカヤ、歌手のアーラ・プガチョワ、国外からもフランスのパントマイムアーティストのマルセル・マルソーやイタリアの俳優イヴ・モンタンなど・・・・華麗なる顔ぶれ!ロシア文化フェスティバルのシュビトコイ・ロシア実行委員会委員長の笑顔も。

IMG_8140

△Дубовый зал(オーク・ホール)前方にはステージが設けられ、シャンデリアとステンドグラスがゴージャスな雰囲気を醸し出す中、この夜はハープのコンサートを楽しみました。

IMG_8148

IMG_8135

△この2階席へつづく階段の手すりに寄りかかりながら、ブラート・オクジャワのコンサートを聴いたのですね・・・!ほかにも、Каминный зал(暖炉のあるホール)や、Кабинет Графа(壁にならぶリトグラフが美しいキャビネット)、シガー・ルームにシークレット・ルーム、バルコニー、オルスフィエフ伯爵家ミュージアムなどたくさんのホールや個室があります。

IMG_8109

△たっぷりのオリーブと酸味が魅力のスープのラソーリニク。メニューにはほかにも、定番ボルシチや魚のスープのウハー、伝統的なキャベツのスープのシーなどが、黒パン“ヴォロジンスキー“とともに出てきました。

IMG_8116

△ロシア風の焼きロールキャベツ。メインでは、ビーフストロガノフやキエフ風カツレツ、サーモンのステーキなども人気だそう。どれもこれも美しい盛り付けです。

IMG_8120

『ロシア文化フェスティバル IN JAPAN』のパーティで、女優で実行委員会副委員長の栗原小巻さんに推薦していただいたロシア文学のなかの1冊が『戦争と平和』でした。モスクワのトルストイの家博物館や、生涯愛した故郷のヤースナヤ・ポリャーナのお屋敷を訪ね、ここで特別な時間を過ごすのも記念になりますね。

«Ц.Д.Л.» cdlart.ru/

【モスクワの博物館】チャイコフスキーとモスクワ博物館

2019-04-05

いよいよ今年2019年6月、世界三大コンクールのひとつに数えられるチャイコフスキー国際コンクールが4年ぶりに開催されます!

IMG_9600 

△こちらは、2007年にモスクワに開館した『チャイコフスキーとモスクワ』博物館

IMG_9604

IMG_9605

ロシアを代表する作曲家チャイコフスキー(Пётр Ильич Чайковский 1840-1893)の人生をたどっていくことができる館内は、展示室ごとにテーマがあり、その時代を象徴するチャイコフスキーのポートレートと言葉が記されています。

IMG_9607

△そして、その展示室ごとにチャイコフスキーの作品のなかから1曲が選ばれ、楽譜が描かれた部屋でその音色を味わいながら展示物を楽しむことができます。

IMG_9610

IMG_9611

IMG_9612

IMG_9617

IMG_9618

IMG_9621

IMG_9622

IMG_9627

IMG_9628

IMG_9630

IMG_9631

IMG_9634

IMG_9652

IMG_9648

IMG_9649

IMG_9657

IMG_9658

IMG_9669

IMG_9673

IMG_9684

IMG_9691

IMG_9693

IMG_9694

IMG_9707

IMG_9716

IMG_9706

IMG_9601

☆Музей «П. И. Чайковский и Москва» http://glinka.museum/contacts/muzey-p-i-chaykovskiy-i-moskva-.php

住所: Kudrinskaya Ploshchad’, 46/54, Moskva, 121069

☆第16回チャイコフスキー国際コンクール https://tchaikovskycompetition.com/en/

ドキュメンタリー映画『ユーリー・ノルシュテイン《外套》をつくる』

ロシアのアニメーション作家ユーリー・ノルシュテイン(Юрий Борисович Норштейн)のドキュメンタリー映画『ユーリー・ノルシュテイン《外套》をつくる』が、公開されています。

gaitouwotukuru

「話の話」「霧の中のハリネズミ」など数々の傑作を世に送り出し、あの手塚治虫や宮崎駿監督も影響を受けたと公言し、世界のアニメーション作家に神様と崇められているノルシュテイン。 

スクリーンショット 2019-04-05 10.23.10

 親日家としても知られ何度も来日しているノルシュテイン氏が、2003年には松尾芭蕉の連句を作品にした『冬の日』«Зимние дни» は私ももちろん見に行きました!

https://www.youtube.com/watch?v=3Q_Yalx13Kw

映像の詩人と言われるノルシュテインと、和の詩である俳句はとても相性がよく、しみじみとした季節の美しさや色や表情で紡がれるリズムのようなものが感じられました。

20150210-115834.jpg

△日本でノルシュテインといえば、杉並区阿佐ヶ谷にある映画館ラピュタ。ロシアでもなかなかスクリーンでは観る機会のないノルシュテイン作品を映画館のスクリーンで楽しめます。ロビーの壁面には、ノルシュテイン氏が2001年に来日した際に、ささっと描いたという絵とサインが残されています。“また会う日まで!“『ラピュタアニメーションフェスティバル』では、ロシアを含む東ヨーロッパなどまだ日本であまり紹介されていない世界中の優れたアニメーション作家の作品を特集したり、実際にノルシュテイン氏を招いてワークショップ等を実施。公式サイトにはユーリー・ノルシュテイン情報サイト「ユーリー・ノルシュテインの仕事」が開設され、ノルシュテイン関連の出版物も魅力的です。

そんなノルシュテイン氏がロシアの文豪ニコライ・ゴーゴリの小説『外套』をもとにアニメーション制作を続けて30年・・・!

△予告編。

長年ノルシュテインと親交を持つラピュタ阿佐ヶ谷の館主でもいらっしゃる才谷遼氏が監督を、児島宏子さんが通訳・翻訳を務め、モスクワにあるノルシュテインのスタジオを訪れ、製作や作家に迫るドキュメンタリーです。

いつか観たことのない新しい『外套』がラピュタ阿佐ヶ谷で上映される日を心待ちにしています!

関連

【今日のロシア】ユーリー・ノルシュテインとラピュタ阿佐ヶ谷

【今日のロシア】朗読CD絵本「金の魚」「金の鶏」

『霧のなかのはりねずみ』ノルシュテイン氏のサイン本ならМ♡СКВАへ

児島宏子先生の喜寿の祝い〜通訳・翻訳活動45年を慰労する〜