ウスター・ソース発祥の地!作曲家エルガーの故郷ウスターを訪ねて【イギリス旅】

2022-05-25

念願だった作曲家エルガーの生誕地博物館から(ウスター・ソース発祥の地!作曲家エルガーの故郷ウスターを訪ねて【イギリス国内旅】)、ウスター(Worcester)の街へ。ここにもエルガーゆかりの場所がたくさんあります。

△街の中心に立つエドワード・エルガー像

エルガー像の奥はメインストリートになっていてお店やレストランが並びますが、

△かつて、エルガー家の営む楽器店があった場所(10 High Street)には記念碑も。1863年にここへ越してきて、店の上の階で暮らしていました。ここで木管五重奏のために作曲もし、1879年にここを離れました。市内のBritannia Houseには、The Alice Otteley Schoolでのヴァイオリン教師時代のエルガーを記念したプラークもあるそう。

△一方、エルガーの目線の先には教会があります。エルガーが記念式典で演奏を披露したこともある教会で、

 

 

△この教会のなかに、エルガーの記念碑とステンドグラス『Dream of Gerontius』があります。

 

 

鐘の音が鳴り響くなか街歩きへ・・・

△教会脇のElgar Tower

△洪水時の水かさの記録がみられるFlood Marks Wall

△(左)長い歴史を持つウスターの陶器ロイヤル・ウスターの博物館(Museum of Royal Worcester)もあります。(右)ギルド・ホールはインフォメーション・センターになっています。

△街には美しい川が流れ、

△ウスターの街の人たちが夕暮れまで河畔で春の訪れを楽しんでいました。

 

右に左に傾いてダンスしているような古いチューダー調の建物があそこにもここにも・・・

△実はこの街は、日本でもお馴染みウスター・ソース発祥の地。

 

△英国でウスターソース(Worcestershire sauce)といえば、このリー&ペリン(Lea & Perrins)社のオレンジのラベル!どのスーパーでも見かけます。お味は、日本のウスターソースよりもさらっとしていていて酸味があり、ぴりりとスパイシー。工場から野菜の旨味が凝縮した匂いが漂っています・・・

△ウスターを一望する見晴らしの良い公園も見つけました!

△桜も満開!

 

△「ウスターの街には、誰が描いたか分からない謎のパンツの落書きがたくさん隠れているから探してみてね」インフォメーションだったかパブだったかどこかで地元の方にきいた面白い情報。2つ、見つけました!

作曲家エルガーの生家で、エルガー先生のピアノを弾く!【国内旅】

2022-05-24

毎年更新されるナショナル・トラストのハンドブックですが、2020年版がお気に入り(☆【英国のお気に入り】敬称と郵便番号が英国流!? ナショナルトラスト 2020 ハンドブック)!通常の索引(アルファベット・インデクス)以外に、テーマごとのインデクスがついていて、テレビや映画のロケ地インデクスもワクワクしますが、英国の著名人(Notable people)検索が面白いんです。2020年コロナ禍で初めて手にしたハンドブックで目に飛び込んできてから、ずっと行きたかった場所『作曲家エルガーの生誕地の博物館(The Firs: Elgar Birthplace Museum』へ。

豊かな自然のなかの可愛らしいおうちは、なんだかロシアの作曲家チャイコフスキーの家を訪れた日のことを思い出します。(関連☆モスクワ通信『チャイコフスキーの家博物館』

△庭のベンチで一緒に記念写真が撮れるのも、チャイコフスキーの家博物館と同じ!

△違うのは、コンサートや特別なツアーでなくても、エルガーの使っていたピアノを弾くことが出来ること!

調律されていないため音程はあっていないのですが、味わいのある音色がぽろんぽろん・・・と響きます。こうやって鍵盤の前に座ってエルガーが作曲したのかと思うと胸がいっぱいになります。

△エルガーはこの部屋で生まれました。おもちゃのドラムは、楽器店を営んでいた父から幼いエルガー少年へ贈られたはじめての楽器です。

△そしてこちらが、エルガーのヴァイオリン!

△ウスターの街にあった楽器店The Elgar Brother’s Music Shop(関連☆)

 

△サイエンスにも興味があったエルガーは、少年時代さまざまな実験を試みていたそう。実験中にはちいさな爆発が起きて庭の納屋が壊れてしまったこともあったのだとか。

△自転車好きとしても知られるエルガー。自転車にのって大好きなサッカーチームの試合を観にスタジアムまで往復していたのだとか。エルガーにまつわる場所をめぐるエルガー・ルートも用意されていました。

 

△庭には自然の音を楽しむ仕掛けもいっぱい!

 

△併設のミュージアムでは、エルガーの人生を時代別に暮らした家の写真とともに振り返ります。

エルガー夫妻がロンドンで暮らしていた時代に、愛娘が生まれた家にはブループラークがあります。デザイン・ミュージアムから徒歩数分の場所(☆【英国のなかのロシア】デザイン・ミュージアムへの社会見学と高級デザイナーズ・マンション

△偶然にわが家のご近所だったロンドン時代のエルガーの家Severn House(☆【英国のお気に入り】映画『ロンドン、人生はじめます』ロケ地とハムステッド散策 〜2〜)。新婚時代のエルガーとアリスはロンドンで居を転々とし、ケンジントンの家で長女のキャリスが生まれます。

△博物館スペースには、エルガーの書斎にあったゆかりの品がたくさん。

△晩年、ベッドの中でも作曲していたというエルガー。ベッドで横になりながら使う特製の譜面台。

△楽譜を書くためのペン類。五線譜を書くための熊手のようなペン、初めてみました!

  

△『愛の挨拶(Salut d’amour)』の楽譜・・・!もともとは音楽教師をしていたエルガーは、ピアノを教えていた女性キャロライン・アリス(Caroline Alice)と恋に落ちます。8歳も年下で当時は貧しい音楽教師だったエルガーとの身分の差から周囲に反対されながらも婚約することにになった際に、この曲を贈ったと言われています。お返しに、アリスはエルガーへ自作の詩のなかから『The Wind at Dawn』を贈りました。

世界中で愛されているエルガーの作品のなかでもよく知られている『愛の挨拶』。ヴァイオリンをはじめたばかりでまだきらきら星くらいしか弾くことができなかった息子が、ラジオから流れてきたメロディーを聞いてとても気に入り、耳だけで音を探して弾いたのがこの曲でした。音は間違いだらけで、でも一丁前のヴァイオリニストみたいな顔をして、一生懸命に『愛の挨拶』を弾いているビデオは私の宝物です。

・・・そんな思い出話をしていたら、受付のスタッフの方が息子にと『愛の挨拶』の楽譜をプレゼントしてくださいました。カルテット用なので、もしかして、いつか、愛する仲間たちとこの楽譜を使って演奏する日がくるかしら?なんて想像してしまいました。「10歳のときに暮らしていたイギリスで、エルガーの家博物館を訪れた際にいただいた大切な楽譜なんだよ」って、ここだけはちょっぴり自慢しちゃっても許してもらえるのではないでしょうか。

ちなみに、古い楽譜が山積みになっていて、ロシアの作曲家たちの楽譜もありました。

ウスターの街にも、エルガーゆかりの場所があると聞いて、足を伸ばしてみることに。

 

【日本のなかのロシア】『オトナの教養講座』でカンディンスキー!

2022-05-22

アイロンをかける時間は、私のYouTube時間。お気に入りのブックスタンドに、料理本ではなくiPadを置いて・・・。さて、山田五郎さんのYouTubeチャンネル『山田五郎 オトナの教養講座』では、カンディンスキーの『印象Ⅲ(コンサート)』(レンバッハハウス美術館)が取り上げられていました。

△“抽象絵画の父”ワシリー・カンディンスキー(Василий Васильевич Кандинский)が、“現代音楽の父”シェーンベルグの『3つのピアノ曲集』をモチーフに描いた作品です。

【本場ロシアで見る!ロシアの画家カンディンスキー作品】

モスクワ☆【トレチャコフ美術館】新館で色の魔法!

サンクトペテルブルク☆【水の都サンクト・ペテルブルク】ロシア美術館

△モネ『積みわら«Стога»』

モスクワで生まれ、モスクワ大学では法律や政治経済を学んだ秀才だったカンディンスキー。描く絵ももともとは写実的なものでしたが、モネの絵『積みわら』に感銘を受けて一念発起。30歳でドイツ・ミュンヘンへ移住したのが画家としてのカンディンスキーの転機になりました。ふたりの繋がりを探るのは面白そう!

モスクワ大学関連☆【モスクワ通信】セブン・シスターズ(上)〜スターリン様式の超高層ビル〜

モネ関連☆【フランスのなかのロシア】〜展覧会の絵に描かれたチュルイリー公園、モネと睡蓮〜

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カンディンスキーの生涯やロシアで見ることが出来る作品については興味を持っていましたが、今回はカンディンスキーの人生というキャンバスを鮮やかな色と自由な形で彩って忘れられないメロディーにした3人の女性、初めの妻で6歳年上の従姉妹アンナ(Анна Филипповна Чемякина )、ドイツで出会った画家のガブリエレ・ミュンター(Gabriele Münter)、そして戦争で再びロシアへ戻った50歳頃のカンディンスキーが出会った、当時16歳だった3人目の妻ニーナ(Нина Андреевская)についての話題がドラマチックにお話されていて惹き込まれました。ロシア語で少し検索しただけで、いろいろ面白いエピソードが出てきて、たとえば、1916年のニーナとの運命の出会いは電話で聞いた声に一目惚れ(一耳惚れ?)だった、など・・・!

Василий Кандинский. Живопись. Незнакомому голосу. 1916 год

△カンディンスキーはニーナの声を聴き恋に落ちたその日にこの作品『Незнакомому голосу(見知らぬ声に捧ぐ)』を描きました。

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△動画でも話題にあがったマレーヴィチの作品『黒の正方形(Чёрный квадрат)』

△カンディンスキーが描いたミュンターとふたりの愛の巣『Gabriele Münter’s house in Murnau』

象徴主義(目に見えない概念を絵に:エクスプレス)の師匠から、印象主義(外に見えるものから受ける印象を絵に:インプレス)へ、カンディンスキーの絵の変遷や、第1次世界大戦、ロシア革命、第2次世界大戦下の芸術家たち、なかでもヒトラーのナチス政権下で、カンディンスキーと青騎士(«Синий всадник»)メンバーの作品をロシア人の家の地下に隠して守りきったミュンターの画家魂に心が震えました。ムルナウ(Murnau)にあるという二人の夏のカントリー・ハウスは『ロシア人の家』と呼ばれているそうで・・・行ってみたい!!!

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カンディンスキーの絵の魅力は、音楽芸術はなぜ人々に感動を与えるのか、に着眼して描くようになってからの、音楽的な感動を与える作品群です。ときには楽器や五線譜、指揮棒などを連想させるモチーフを見つけることも出来ますが、そこから色や形が溢れ出して、見るたびに美しい音楽が流れてきます。

日本におけるカンディンスキーといえば、日本在住で活躍していらっしゃるピアニスト、ミハイルカンディンスキーさんは、画家カンディンスキーの家系にあたるそうです。

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NHK『名曲アルバム』コンサートMCでご一緒させていただいたときの一枚。お隣はヴァイオリニストの奥様、カンディンスカヤ・美穂子さん。お二人でコンサートもなさっているそうです。(カンディンスキーさん公式サイトはこちら

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