【今日のロシア】三井記念美術館『デミタスコスモス』特別展

2015-03-28

日帰りで母が上京したので、念願だった特別展、三井記念美術館で開催中の『デミタスコスモス〜宝石のきらめき☆カップ&ソーサー〜』を観てまいりました。

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昭和42年の結婚当初、お互いに好きだったコーヒーにちなみ、共通の趣味としてデミタスを集めてみようと考えたのがきっかけで、約40年という長い年月をかけて収集された鈴木康裕・登美子ご夫妻のコレクション。企業のサラリーマンであった康裕氏の月給から、1ヶ月に1点ずつデミタスを購入してゆき、現在では総数500点を超えるコレクションに成長したのだそうです。

18~20世紀初頭のセーヴルやマイセン、KPMベルリン、ミントン、ロイヤルウースター、ロイヤルクラウンダービー、コールポートなど、ヨーロッパの名窯で作られた作品を中心に約300点が展示されていましたが、そのなかには、ロシアの“クズネツォワ工房”と“コルニロフ・ブラザーズ”のデミタスカップも出展されていました。

展覧会の紹介文より

☆クズネツォワ工房は、1832年にウラジミル近郊のドゥレヴォに設立され、国内に18の工場を持ち、海外に輸出するまでに成長。

☆“コルニロフ・ブラザーズ”は、1835年にV.Mコルニロフによってペテルブルグに設立され、1839年に4人の息子たちであるミハイル、ピョートル、イヴァン、ヴァシリーの所有となって、1886年から“コルニロフ・ブラザーズ”と名乗るようになり、1918年まで作られていたそうです。

☆ほかにも、ロシアンエナメルのデミタスが2点。七宝植物文カップ&ソーサーと七宝プリッカジュール植物文カップ&ソーサーは、それぞれ帝政ロシア時代の七宝だそう。

ロシアで陶磁器といえば、ロシア初にして皇帝御用達だったロモノーソフ(現在のインペリアル・ポーセリン)。ヨーロッパでもマイセン、ロイヤル・コペンハーゲン、ジノリについで4番目に古い歴史ある窯です。今回展示されていたものは、どれも初めて聞くものでしたので、改めてロシアのデミタスカップについて、調べてみたいです。

 

 

 

鈴木ご夫婦の愛がこもったエピソードに、デミタスカップの愛らしさ、そしてそこに見たこともないような無限の世界が広がっていて・・・こんなカップを選ばれるなんて海外に駐在なさっていたのかしら?どんな風にお宅に飾っていたのかしら?購入したらこのカップでまずは1杯、美味しい珈琲を楽しまれたのかしら?ロシアのカップはご旅行の際に記念に購入されたのかしら?ひとつひとつ思い出しては、東京駅のステーションホテルのラウンジでお茶をしながら、新幹線の時間まで母と語り合いました。

ヨーロッパの名窯の、日本や東洋に影響を受けた作品のコレクションもさることながら、日本の釜の海外輸出用のデミタスカップコレクションも素晴らしく、作者不詳のものなどは骨董市などで発掘なさったのでしょうか・・・とにかく日本で暮らしていて、このようなデミタスカップを目にする機会があるのだろうかと信じられないようなものばかり。想像が膨らみ、頭のなかがデミタスコスモスになっています。

 

 

 

 

【今日のロシア】江國香織『抱擁、あるいはライスには塩を』

2015-03-27

『抱擁、あるいはライスには塩を』江國香織・著(集英社)

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東京・神谷(かみや)町の洋館に住まう、どこか浮世離れした柳島家の、三世代、百年にわたる愛と秘密を描く長編小説。今改めてモダンに映える古典柄の着物の帯のように流れていくストーリのなかで、ヨーロッパ遊学中の呉服屋の若旦那とイギリスで出会うことになる、1917年に生まれロシア革命で亡命したロシア人の祖母・オリガ(日本名は絹)の存在が金糸のようにアクセントになって、この家族の血筋にロシアの香りを漂わせます。食事にロシアのスープ料理“ボルシチ“や”サリャンカ”や蕎麦の実のお粥“カーシャ“、キャビアをのせたロシア風クレープ“ブリヌィ“、グルジアのチーズパン“ハチャプリ“、ロシア風水餃子“ペリメニ“が登場したり、ロシア語の数字1〜10、挨拶、おじいちゃんがよく使っていたという “Ладно, ладно.(わかったわかった、了解了解、のような意味)や、家族のあいだでだけ使われる合い言葉に“かわいそうなアレクセイエフ””みじめなニジンスキー”があったり。ロシア人ピアノ教師の見合い相手、日ソ通商条約、フランス人形みたいと言われて「血筋としてはマトリョーシカです」と切り返してみたり・・・ロシアを探しながら読むのも一興です。女性誌SUPRで4年4ヶ月かけて連載された人気作品です。

 過去関連ブログ

солянка(サリャンカ)は、ソーセージとオリーブ、塩漬けきゅうりが入っているスープ。お肉もお野菜も入っているのはボルシチと同じですが、またちょっと違う味わいで、人気があります!

修道院を眺めるロシア料理レストラン ダニーロフスキー

夏おすすめのテラス・レストラン“Фа-соль”

カーシャについては☆【今日のロシア】WORLD BREAKFAST ALLDAYでロシアの朝ごはんレポート

ハチャプリについては

У Пиросмани (ウ・ピロスマニ)

グルジア料理レストラン Мадам Галифе(マダム・ガリフェ)

国会議事堂ツアー

外国人に人気の観光スポットのひとつとして、日本では国会議事堂の見学ツアーがあります(無料)。テレビでよく見るものの、実際になかへ入るのは初めて!内部の写真撮影は禁止ですが、外観と議席の撮影スポットがあります。

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国会議事堂から外へ出ると、周りの庭園には47都道府県の県木が植えられていました!また、お土産ショップには、菊の御紋や歴代総理グッツなども販売されています。

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△せっかくですので、ランチは憲政記念館のレストランで。

国会参観ツアーについて(国会議事堂の正面に向かって左側に衆議院、右側に参議院が配置されており、参観出来る時間などが違います。)

http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/tetuzuki/sankan.htm

ロシアのホワイト・ハウス(Белый дом ベールイ・ドーム)が綺麗に眺められるモスクワ川クルーズはこちら(モスクワ川のランチ&ディナークルーズ Radisson Royal Moscow Flotilla)ロシア最高会議ビルがソビエト時代の国会議事堂でした。1991年にソビエト連邦が崩壊し、その後ロシア連邦議会の上院と下院の場所は、それぞれモスクワ市内に移されました。(【モスクワの建築】ロシア連邦議会の上院と下院