エピファニーってなあに?ロシアのエピファニーは氷の中で身を清める!?

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1月6日はエピファニー(Epiphany 公現祭)。 12月25日クリスマスからの12日間が終わり、エピファニーが過ぎるとクリスマスツリーを片付ける方も多いようです。

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△もみの木の回収場所もあちらこちらに設けられています。ロシアでは、ロシア正教の暦の違いから新年の後の1月7日がクリスマスです。そのため、旧正月の1月12日頃まで新年&クリスマスのホリデー気分が続き、それからツリーを片付けます。(関連ブログ☆本物のもみの木(クリスマスツリー)を片付けよう!

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△回収場所が近づくと、あちらにもこちらにも、日に日にもみの木の山が大きくなっていき、良い香りが漂ってきます。

エピファニーの別名は”Three Kings’ Day”。クリスマスの日にベツレヘム降誕したイエス・キリストの元に、東方の3賢人が礼物を携えてやってきて、神の子として見出した日なのだそうです。(関連☆【イスラエルのなかのロシア】〜ベツレヘム〜

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△フランスでは、伝統菓子のガレット・デ・ロワ(King’s cake)を食べてお祝いするそうです。(関連☆【今日のロシア】「紅茶DE おもてなし教室(TEA MIE)」でサモワールお茶会)イギリスにとってフランスは隣国で、なかにはランチを食べにユーロスターで出かけて帰ってきた!なんていう話を聞くくらい距離的にも近いので、学校の修学旅行でフランスへ・・・というのも聞きますし、息子の学校でもナーサリーからフランス語は必修科目のひとつです。

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△ガレット・デ・ロワの中には、フェーヴと呼ばれるちいさなモチーフが入っており、切り分けたケーキのどこに入っているか見えないようになっています。家族などみんなで集まり、そのなかで一番若い人(お子様など)がテーブルの下に隠れます。切り分けたケーキのどのピースを誰が食べるのか、テーブルの下に隠れた人が決めていき、テーブルを囲んで皆で美味しくいただきます。そして、ケーキの中にモチーフが入っていた人が当たり!ケーキの上に乗っていた王冠をかぶります。

ちなみにロンドンでは、フランス菓子のラドュレや日本人パティシエの活躍するパティスリーLankaなどで購入できます。Lankaのケーキの中には、ちいさなケーキ(陶器製のアプリコットタルト)のフェーヴが入っていました。フランス人の友人はこのフェーヴを毎年コレクションして飾っています。(☆【英国のお気に入り】英国とロシアの抹茶ブーム!

さて、エピファニーの翌日の1月7日は日本では無病息災を願って七草粥をいただく日ですが、ロシアではクリスマス!キリスト教のなかでもロシア正教は暦が違うため、新年の後の1月7日がクリスマスなのです。(☆モスクワ通信『ロシア正教のクリスマス礼拝とニコライ・ヤポンスキーのイコン』)ロシアで過ごした昨年の1月は、偶然にも別の友人に誘われて6日と7日と両日、ボリショイ劇場へ『くるみ割り人形』を観に出かけました。

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△ラデュレのガレット・デ・ロワ。パリッとした香ばしいパイ生地とナッツの食感とラムレーズンの風味がアクセントになったアーモンド生地が絶品!なかには本物にそっくりの白い空豆が入っていました。

6日の観劇の後、注文していたガレット・デ・ロワを引き取りにラデュレへ行くからと行って別れたお洒落な友人の背中を思い出しました・・・【モスクワのサロン・ド・テ】モスクワ限定トートバック&ケーキも!ラデュレ(赤の広場前)【モスクワのサロン・ド・テ】マカロン・パリジャンの発祥のラデュレ(Бутик Ladurée 路面店)

△世界三大バレエ団のひとつにも数えられるThe Royal Ballet。伝説のダンサー、ルドルフ・ヌレエフも活躍していました。

https://www.youtube.com/watch?v=z07hCnl3pyk

△クリスマスシーズンに『くるみ割り人形』を上演するようになった英国で最初のバレエ団English National Ballet。来年の冬には、世界中でいつものようにクリスマスに集まり、劇場で『くるみ割り人形』が観られるようになっていますように!(関連☆【ボリショイ劇場】ロシアのクリスマスはやっぱり『くるみ割り人形(Щелкунчик)』

 

そして、ロシア正教におけるエピファニーにあたる日は、主の洗礼祭と呼ばれ、ロシアの冬の極寒のなか氷を十字架の形に彫り、水の中で身を清めます。(☆【ロシア文化フェスBlog】モスクワ通信『極寒ロシアの湖で沐浴!主の洗礼祭』

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