【英国のなかのロシア】永遠に白鳥を舞う・・・アンナ・パヴロワの骨壺がある火葬場

2021-09-05

ロンドンデビューを飾った劇場にあるアンナ・パヴロワ像と(☆【英国のなかのロシア】劇場で踊りつづけるバレリーナ!黄金のアンナ・パヴロワ像)、晩年を過ごした家を訪れましたが(☆【英国のなかのロシア】アンナ・パヴロワの暮らした家 Ivy House in Golders Green)、その家の近くにある火葬場には、50歳の若さで亡くなったパヴロワは火葬されて骨壺が置かれています。

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広い敷地内は庭園になっていて、桜の花も咲いていました。愛する故人の名前をつけてたくさんのバラの花が植えられており、バラの花が満開になる時期には本当に美しいことでしょう・・・!

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△あ!こまどり!

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△ぐるりと一周すると、ユダヤ教の墓地もありました。ゴルダーズ・グリーン付近はユダヤ人が多く暮らすエリアで、学校や食材店なども多くあります。

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骨壺が収められている建物に入ってみると、ロシア人の名前もたくさんありましたが、パヴロワのお墓は見つけられず。

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インフォメーションで尋ねてみると、残念ながら現在はコロナウイルスの影響で入ることができないとのことでした。

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△お写真はWikipediaより。バレリーナと白鳥の陶器のお人形が置かれています。かつては、ピンク色のトウシューズも置かれていたそうですが盗まれてしまったようです。

パヴロワの遺灰は、長い間パヴロワが愛する夫と暮らした家のそばで静かに眠るべきか、あるいは故国ロシアへ移すべきか(ロシアのなかでも、生まれ故郷で母の眠るサンクトペテルブルクのお墓なのか、あるいは多くの偉人が眠る首都モスクワのお墓なのか)、そして夫の遺灰を共に移すべきなのか・・・長いこと話し合われていたそうです。2001年にはいよいよ故国ロシアのモスクワのノヴォデヴィチ墓地に改葬されることになり、輸送の手配からお墓の用意、記念式典まで予定されていたそうですが、予定日の数日前に計画は中止となったのだそうです。

さて、パヴロワ本人の願いはどうだったのでしょうか。早すぎる突然の死でしたから、オランダ公演の合間のことで、最後の言葉は”Prepare me my swan costume!”(白鳥の衣装を用意して頂戴!)だったとさえ言われています。

ロンドンのなかにはパヴロワにまつわる場所もまだまだたくさん眠っていそうです。

(米追記)2021年7月29日、バラの季節の再訪しましたが、まだ入ることはできませんでした。

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【英国のなかのロシア】アンナ・パヴロワの暮らした家 Ivy House in Golders Green

2021-09-04

ヴィクトリア ・ パレス劇場で踊る黄金のアンナ・パヴロワ像から(☆【英国のなかのロシア】劇場で踊りつづけるバレリーナ!黄金のアンナ・パブロワ像)、バスで北へ(13番でヴィクトリア Victoria駅からゴルダーズ・グリーン Golders Green駅へ)・・・アンナ・パヴロワの暮らした家へやってきました。

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△ゴルダーズ・グリーンのアイビーハウスIvy House in Golders Green

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△現在は女子校の建物として使われているようです。

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△この美しいテラスが気に入ったのでしょうか・・・隣にはゴルダーズグリーンの公園の豊かな緑が広がり、小高い丘の上のテラスからはロンドンの街を一望できるはずです。

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△建物の横からの眺め

アンナ・パヴロワはここで晩年を過ごし、このゴルダーズ・グリーンの Golders Green Crematoriumで火葬されました。1944年に亡くなったバレエの興行師で夫として知られているビクター・ダンドレ氏の遺灰と共にパヴロワの骨壺はずっとゴルダーズ・グリーンに置かれています。ダンドレ氏は、Victor E. Dandréというフランス風の名前を使用していましたが、ロシア生まれだったそう。パヴロワとは1900〜1904年にパリで出会い、1914年ごろに極秘結婚したと言われています。

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△アイビー・ハウスの庭でペットの白鳥(!)ジャックとの一枚。(Golders Green Crematoriumサイトよりお写真を転載)

では、そのゴルダーズ・グリーンの火葬場 Golders Green Crematoriumへ足を運んでみましょう。

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【英国のなかのロシア】劇場で踊りつづけるバレリーナ!黄金のアンナ・パブロワ像

(2021.4) ロンドンのヴィクトリア ・ パレス劇場(Victoria Palace Theatre)では、金色に輝き華麗に踊るロシアのパレリーナ、アンナ・パブロワ(Анна Павлова)像を見ることができます。

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アンナ・パブロワは、サンクトペテルブルクで生まれ、マリインスキー劇場の看板バレリーナとして活躍しました。当時、大興行主セルゲイ・ディアギレフが創設したバレエ・リュスが20世紀ヨーロッパを席巻し、ロシア文化が芸術家たちを熱狂させましたが、その象徴的な存在となったダンサーが、このアンナ・パヴロワとヴァーツラフ・ニジンスキーでした。そのキャリアのなかで海外での公演に魅力を感じるようになったパヴロワは、1911年には自らのバレエ団パヴロワ・カンパニー (Pavlova Company) を作って、翌年1912年にロンドンに移住。イギリスを中心に世界を巡演して夢を叶えました。1922年 には、日本公演でも大成功を収め、日本にバレエを普及するきっかけを作りました。この公演を鑑賞した芥川龍之介も『露西亜舞踊の印象』のなかでその感激を記しています。

ロンドンではこのヴィクトリア ・ パレス劇場でデビューしたことを記念して銅像が設置されたのだそうです。

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特に知られているのはアンナ・パヴロワのために作られた『瀕死の白鳥』 (英語: The Dying Swan、ロシア語: Умирающий лебедь)という約4分の小品です。カミーユ・サン=サーンスの組曲『動物の謝肉祭』の第13曲『白鳥』にミハイル・フォーキンが振付をしたものです。 

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『パブロワ』の名がついたバーもあるようなので、劇場が再開したらぜひ足を運んでみたいです。この劇場では以前、映画でも大人気だった『Billy Elliot( 邦題:リトル・ダンサー)』のミュージカル版が上演されてロングランヒットとなっていました。パブロワが舞うこの劇場で踊ることができたら・・・ビリー役の少年たちも夢が膨らみますね。

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劇場の前には、ビック・ベンならぬリトル・ベンも置かれていました。(関連☆ただいま改装中【英国のお気に入り】イギリスで一家に一本!?HPソースの限定ラベルとバーコウ前下院議長☆蜂たちのビックベンくまのプーさんに会える!ハリーポッターの爬虫類館がある!ロンドン動物園) 

海外巡演を通してロシアのバレエの美しさを世界の人に届けたアンナ・パヴロワの名前は、今はデザートととしても残っています。オーストラリア生まれと言われていますが、ロシアでも、イギリスでも、そして世界の都市で見かけます。

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ではここからさらに、ロンドンの北へ、アンナ・パヴロワの暮らしていた家を訪れてみましょう!

 

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