【ロシアナの本棚】Someone else’s mother

2021-03-15

母の日に寄せて、イギリスで出逢った特別な一冊です。愛する家族を養うために子供たちに良い教育の機会を与えるために祖国フィリピンに子どもたちを残して単身海外へやって来たひとりの女性Junningの一生。故郷で暮らす子どもたちの強い母親であり、住み込みのナニーとして暮らす外国の家庭の心優しき母親がわりでもあり、生まれた国も育った環境も何もかも異なる同時代に生きるふたつの家族のストーリーが紐解かれていきます。非情なまでの色濃いコントラストのなかを一歩ずつ前進していくその先にみえてくるものとは・・・?

モスクワにもロンドンにも移民は多く、多民族・他宗教を感じます。ロシアで仕事のときにとても心強い存在だったフィリピン人のナニーさんのことは、息子も私も今でも印象深く覚えています。

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Someone else’s mother /Caroline Irby

On Mother’s day in the UK I read the book again. All the photographs made such an impression on me. And the book binding is made from cloth, and the design and balance of beautiful colour contrast inspired me so much. So at first I thought I loved the book itself as a photobook. I’m actually a booklover from my childhood. Mum always called me a bookworm. I read a lot, so I usually borrowed 20 books(10 books were maximum for 1 person, so I used my sister’s card too!) from the library. And only when I deeply loved the story and I felt I’d like to put it nearby, I bought it and put it on my bookshelf. I love reading stories but love a book itself also. That’s why I bought the book.

 As the author wrote in her book that she would like to be a storytelling photographer, the book was structured as half photographs and half essay. After reading it, now I love it as a storybook also. I love her writing style, how she chooses words and phrases with calm eyes and a warm heart. I can feel as an essayist the book was made over a long period of time, a kind of biography. She gathered pieces of memories and weaved them together like a gorgeous patchwork tapestry by hand. In the process she needed to face herself and her life a lot as well as Juning’s life and their families lives beyond time and beyond the sea. There were truths which sometimes she wanted to look away from, but she coped with bravely, and eventually overcame  and achieved her aim to make a book. 

 It is the story of Juning, someone else’s mother, an immigrant working abroad. Basically everything is different from my life.The story and photographs were set in London and one of the islands of the Philippines. But in the book I could feel the author and Juning as if their lives were like my own as a girl, a working lady, and a mother with her photographs and essay. I believe the greatness of the book is in this.

 In the first half of the book she looked back on the lives of 2 families around Juning. And in the middle part she featured the life of Juning (she lived a life full of ups and downs!) and had an interview with Juning and her 4 children. And in the last part, time had passed, she herself became a mother and she decided to go to the Philippines to meet Juning with her 2 children. It was the best ending to create a finale!. They were open to new things and the future in front of us all. We live now because we have mothers. Everyone has a mother and someone else’s mother lives all over the world now.

関連☆まるで宝探し!Daunt Books Marylebone

3月14日は、イギリスの母の日!日本は5月、ロシアは11月

2021-03-14

3月3日は日本では女の子の雛祭り。3月8日はロシアで華やかにお祝いされる国際婦人デー。そして3月14日はイギリスでは母の日でした!

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日本の母の日は、5月9日(5月の第2日曜日)。ロシアの母の日は、2021年は11月28日(11月最後の日曜日)に祝われます。父の日は?と尋ねたところ、友人たちは一斉に首をかしげます。日本でも、ロシアでも、そしてイギリスでも、母は強し!?なのでしょうか。

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息子からは手描きのカードをもらいました。プレゼントは毎年ヴァイオリンで1曲リクエストしています。何歳まで書いてくれるのかしら・・・?なんて思う今日この頃。日本では小学校1年生から一人で通学し、放課後も一人で遊びに出かけたりしますが、ロシアでもイギリスでも、小学生は外出の際に保護者同伴が基本です。学校からの帰り道、季節を感じながらゆっくりおしゃべり出来る時間が大好きです。

日本ともロシアとも違うイギリスを発見する毎日、そして日本でもロシアでもイギリスでも共感できる何かに気づかされる日々です。

春を迎える!ロシアのマースレニッツァとイギリスのパンケーキ デー!

2021-03-13

今年2021年のロシアのマースレニッツァ(冬を送り春を迎えるバター祭り)は3月8日から14日でした。太陽を象徴するばたーたっぷりの丸くて黄色いブリヌイ(ロシア版クレープ)を食べて、身体のなかから春を迎えます。マースレニッツァ(Масленица)はМасло(バター)に由来しているのでバター祭りと訳されています。起源は、キリスト教を受入れる前の古代ルーシ時代にまでさかのぼるといわれています。

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マースレニッツァの1週間は、母が娘婿を家に招いてブリヌイをご馳走する日、外でお祭り騒ぎをする日・・・など、もともとはそれぞれの日にどんなことをして過ごすかが決められていました。(Понедельник — встреча、Вторник — заигрыши、Среда — лакомка、Четверг — разгуляй、Пятница — тёщины вечёрки、Суббота — золовкины посиделки、Воскресенье — проводы)今では、誰もがパンケーキを食べて楽しむお祭りという感じですが、今でも最終日の「許しの日曜日」には、自分の罪を懺悔し、お互いに許しあいながら、冬を象徴するわらの人形を燃やして心清らかに春を迎える方もいるようです。

毎年赤の広場をはじめモスクワ市内のあちらこちらで、マースレニッツアのお祭りが開かれます。

マースレニッツァ 2018 〜赤の広場周辺〜

マースレニッツァ 2018〜ゴーリキー公園の冬〜

【モスクワ・シーズンズ・フェスティバル】マースレニッツァ 2019

昔から変わらぬ光景です。(☆ロシアの「春を迎えるお祭り」2008)

ブリヌイ

△今回の滞在でのお気に入りレシピはこちら!

“黄金の輪”と呼ばれる古都のひとつスーズダリのとあるちいさなホテルのレシピです。(☆【黄金の輪スーズダリでキュウリ祭り】〜まとめ〜)シェフ直筆のロシア語メモを日本語にしてみました。どのご家庭にもある材料で、とにかく簡単に作れるところもポイントが高いのです。ロシアで主流のひまわり油は他の油でも代用できます。(☆【ロシアの食】ロシアの国花は・・・ひまわり!

薄くなめらかでほんのり甘い一般的なクレープ生地と比べると、ブリヌイはもっちりと厚手で香ばしい食感。また、生クリームやフルーツなどをくるくるっとお洒落に巻いて食べるデザート感覚のクレープに比べると、ブリヌイはイクラやサーモンにスメタナをかけたり、蜂蜜やコンデンスミルクといただく主食感覚です。

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ちなみに、ロシアのマースレニッツァ(“butter week” or “pancake week”)の最終日は、イギリスの母の日と重なっていました!

そして、ロシアでは“pancake week”でしたが、なんとここイギリスでも、2月16日にはパンケーキ・デー“pancake day”がありました!キリスト教の行事でイースター(復活祭)の40日前のShrove Tuesday(告解の火曜日:これまでの罪を悔い改め、懺悔する日)にあたります。

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△パンケーキ&ヨークシャープディングMIXという、イギリス的でとっても便利そうな粉も売っていました。イギリス式では、レモン&シュガーでいただくのが基本なんだそう。

ちなみにイギリスでは、フライパンにパンケーキを乗せて持って競争する「パンケーキ・レース」も毎年恒例になっているそう。もともとはOlneyという町の主婦がShrove Tuesdayの礼拝に遅刻しそうになり、パンケーキの乗ったフライパンを持ったまま駆けつけた・・・というエピソードから来ているとか。Olneyはもちろん、ロンドンでもあちらこちらで、仮装しながらフライパンを手に走る姿が見られるそうです。

https://www.youtube.com/watch?v=LzmA-mQo0Fs 

日本はもちろん、ロシア、イギリス・・・大好きな国が増えると、大好きな人たちとお祝いする日が増えていきます。なんでもない1日こそ特別な1日!とよく言いますが、毎日がどこかの国の誰かの何かの記念日ですね。