【日本のなかのロシア料理】イクラ食堂の黒パン

2015-02-24

 

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宇宙とロシアを愛するИКРА イクラ食堂・黒パン工房さんの黒パンをいただきました!やや独特の酸味があって噛めば噛むほど風味が楽しめる懐かしい黒パンの味。ロシアのパン売り場では、白いパンから灰色パン、そして黒パンまでグラデーションになって、お好みに合わせて黒パンを選ぶことが出来ますが、こちらのイクラ食堂さん特製黒パンは本格的ながら癖が強すぎず優しい味わいですので、日本で普段あまり黒パンをお召し上がりにならない方でも美味しく頂けそうです。

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 △ロシアでもよく売られているサイズ(大)といろいろな黒パンを少しずつ味見できるサイズ(小)があります。可愛らしい絵が描かれた黒パンは、ロシアでも見たことがありません!素敵なアイディアですね!プレーンの黒パンには、こちらの黒パン工房のキャラクターでもあるペリョーバ(過去や未来を行き来できるワタリガラス)があしらわれています。

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△プレーンの黒パン、くるみの黒パン、クランベリーとアーモンドの黒パン、いちじくの黒パンがお選び頂けます。それぞれ描かれている模様も違っています。

 

オリジナルで考案されたというこだわりのレシピは、まずライ麦などの材料を丁寧に石臼でひき、それをもとにロシア人の大好きなライ麦を発酵させた飲み物КВАС(クワス)を作ります。そしてこのクワスを種にして、イクラ食堂特製の黒パンを作るという二段仕込み!(過去関連ブログ☆夏の飲み物といえば・・・КВАС(クワス)!

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△黒パンのみならず、林檎やサツマイモ、ボルシチに使われるビーツやきゅうりまで(!)旬の野菜や果物をつかった天然酵母パンを製造・販売されているイクラ食堂さんならではの製法。

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△日本では熱々ごはんか軍艦巻きなんていうイメージのイクラですが、塩気の強いロシアのイクラは、バターやスメタナをたっぷりのせた黒パンやブリヌイ(ロシア風のクレープ)によく合います。ヨーグルトと生クリームを混ぜてつくる即席“スメタナ“ですが、同封されていたちいさな紙には、オススメの食べ方&保存法以外に、日本で売られているヨーグルトメーカー各社で作ってみた際の味の比較がついていました。

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△ほかにも、古代小麦のペリョーバクッキーや、ネズの実風味の北斗七星クッキー(7枚を並べて食卓に北斗七星を輝かせることができます!)などのお菓子もあります。セルゲイ・コズロフ原作で、ユーリー・ノルシュテインによってアニメ化された傑作『霧のなかのハリネズミ』でも、はりねずみとこぐまが、ネズの木の小枝で温めたサモワール(ロシアの湯沸かしポット)で紅茶を淹れて、星の数を数えながら過ごす温かく満ち足りたお茶の時間がありました。まさにイクラ食堂のお菓子の雰囲気にぴったりですね!

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木いちごジャムと、森の恵みジャム。そして年末年始のクリスマスシーズンに雑貨屋mitteさんに伺ったときには、ロシア版サンタクロースのジェド・マロース(寒波おじいさん)と一緒にやってくる雪娘のなんとも可愛らしいクッキーもありました。

 

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日本でも使われているロシア語のひとつИКРАイクラは、ロシアでは“魚の卵“を意味します。(日本のイクラは赤いイクラ、キャビアのことは黒いイクラと呼び分けます)。そんな小さなオレンジの球体に、生命や星、そしてその先に広がる宇宙を想って名付けられたというイクラ食堂さん。

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△関西を中心に素朴で家庭的なシベリアのお料理のケータリングをなさっていますが、月に一度、黒パンやお菓子をネット注文することもできます。日本でも自宅で黒パンが楽しめるんですね!

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△イクラ食堂さん特製マトリョーシカ!公式サイトのメニューアルバムでもご覧頂けますが、いつも宇宙愛でアレンジなさっているところも特徴です!バレエやクラシック音楽、フィギュアスケートなどとともに、宇宙は、日本とロシア(ソ連から)が最も深く長く結びついてきた分野です。

日本にこんな素敵な黒パン工房があるなんて、ロシアの方が知ったらさぞ喜ぶことでしょう!すでに宇宙食としても重用されている黒パンですが、日本人&ロシア人飛行士が活躍する国際宇宙ステーションの宇宙食にイクラ食堂の黒パンが選ばれたら・・・夢があります!

 

 

 

日本とロシアの交流のはじまり!戸田造船郷土資料博物館 〜後編〜

ロシア文化フェスティバルblogより)

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興味深い展示のなかでも「これはすばらしい!」と特に中村喜和先生がご興味を示されたプチャーチン提督の肖像画。戸田村滞在当時(52歳)のときのもの。「油絵は珍しいですね。これはぜひとも東京で多くの人に見て頂きたい!」好奇心からまるで少年のように目をきらきら輝かせ、瞬く間に展示ケースの内側に入り込んで、虫食いや額縁の側面の傷など何か新たな発見はないかと丹念にご覧になる中村先生。

 

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△「戸田でのロシア人の風俗とヘダ号進水式の状況は、たしかにパネルにすると見やすいですね。」どんな展示方法にすべきか、細かいところまで先生のご意見も伺いながら展示予定の品を確認していきます。

 

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△ほかにも、双眼鏡や燭台などプチャーチンが残していったものや、

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△もともと墨絵だったものに絵心のあるロシア人が彩色を施したという日ロ合作の掛け軸、

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△ディアナ号船内で使用されていたじゅんたんやトランク、花形テーブルなど・・・どれもこれも、ここでしか見ることが出来ないものばかり。

 

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「このように素晴らしい博物館をぜひ多くの方に知ってもらうための良い機会になればと願っております!」併設されている駿河湾深海生物館での打ち合わせにも熱がはいります。

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夏には海水浴と海の幸を楽しむロシア人もよく訪れるというこちらの博物館。2階のプチャーチン提督像の目線の先からも、お天気の日には美しい富士山を楽しむことができます!ここで日本とロシアの交流がはじまったことを確かに感じられる一見の価値ある博物館です。

 

さて、博物館からも近い、日露交渉の舞台跡地にある大行寺からまっすぐにのびている、通称“プチャーチン・ロード”では毎年、戸田港まつりに合わせてパレードが開催されています。(今年は7月18日予定)プチャーチン提督に扮したロシア人も参加し、提督が宿泊したとされる宝泉寺での供養祭やロシア軍艦ディアナ号の乗組員の墓の前でセレモニーも行われます。

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(△お写真は元気に町おこし!NPO法人戸田どっとこむさんより)

 

なお、このプチャーチン・ロード以外にも、日本には、鹿児島に“ゴンザ通り“、宮古島に“ネフスキー通り“があるんですよ。

 

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最後には、沼津市明治資料館で『嘉永七甲寅歳地震之記』の実物を拝見しました。これにはさすがの中村先生も「まさか、本物を見る日がやってくるとは・・・!」と感無量のご様子。繊細な手描きの書物は保存状態もよく、美しい彩色に驚きます。愛おしそうに1ぺーじ1ページ薄紙をめくりながら、「これは何を歌っていると思いますか?」など中村先生によってストーリーが広がっていきます。記念展ではそんな中村先生のレクチャーにも是非ご期待ください!

 

記念展の舞台裏!戸田造船郷土資料博物館へ 〜前編〜

 (ロシア文化フェスティバルblogより)

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隣国ロシアとの友好の原点ともいえる日露和親条約調印から160周年を記念して、今年5月に東京文京区の鳩山会館で予定されている記念展。日本とロシアの国交を開いた下田条約調印文書や日ソ共同宣言調印文書が公開されるほか、ゆかりの戸田村の貴重な記念品が展示される予定です。今回はこの記念展にむけての準備の舞台裏をほんの少しだけ皆様にご紹介したいと思います。

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2月某日。総監修を務められる中村喜和・一橋大学名誉教授とともに沼津市にある戸田造船郷土資料博物館へ向かいます。この日は都内も大雪!最短経路の山道は断念して、海沿いのルートをすすむことに。何度も博物館を訪れていらっしゃる中村先生がナビ役です。

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△途中で立ち寄った造船記念碑。横には日本語とロシア語で説明が書かれていました。日露条約を結ぶため下田に来ていたロシアの軍艦ディアナ号は、安政の大地震(1854年)により現在の富士市宮島沖に沈没してしまいました。プチャーチン提督以下500余名は、ここ下田に収容され手厚いもてなしを受けました。提督の要請を受け、幕府は数百人の日本の船大工を集め、代艦1隻を建造させました。翌年3月に完成した船は、戸田の人々への感謝を込めて「ヘダ号」と名付けられ、提督らは無事に帰国しました。その後、当時の郡名に因み「北沢型」と呼ばれる船が6隻造られるなど、日本の造船技術の近代化に大きく貢献しました。ここはまさに様式帆船建造の発祥地といえる場所です。この業績を長く伝えるために、大正12年に建てられました。

 

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△気の遠くなるようなプチャーチン提督の航行経路!

目的の博物館は“伊豆のくちばし“と呼ばれている御浜岬の先端にあります。ふたつの火山、そして長年の風雨や海流によって形作られたこの戸田の港は天然の良港で、岬には樹齢100年を超えるイヌマキ林がみえます。

 

 

 

 

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△お天気がよければ富士山も見えるという絶景ポイント。

 

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△ようやく辿り着いた戸田造船郷土資料博物館。まわりには「日ソ友愛の像」や日本初の本格的様式帆船を完成させた近代造船の先駆者である「上田寅吉翁の顕彰碑」などとともに・・・

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本物のディアナ号の錨も!(全長4.78m 重量約4t)

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△エントランスでは、ヘダ号進水式の図 とヘダ号の模型がお出迎え。

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△願いが叶うという鐘を鳴らしつつ、2階の展示室へ向かいます。

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館内にはたくさんの船の模型が展示されていますが、今回の記念展の目玉のひとつはこちらの天井にも届きそうな大きさのヘダ号の模型です!感心して見上げる中村先生。当時に想いを馳せていらっしゃるのでしょうか。

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こちらの博物館で展示されている本物の図面から1/10スケールで忠実に再現したという本格的な模型で、東京へは分解して運ばれます。鳩山会館での展示場所をイメージしながら、文化フェスティバルのスタッフの皆様が一生懸命に採寸をはじめます。

 

後編へつづく