【英国のなかのロシア】西にマルクス、東にリトビネンコ!彫刻庭園のようなハイゲート墓地

2021-04-06

ロンドン北部の高級住宅地にある、ハイゲート墓地(Highgate Cemetery)は、まるで彫刻のような著名人の墓碑がならび、庭園のように緑豊かで散策にぴったりの場所です。イギリスではもともと多くの埋葬は英国教会の庭(Anglican churchyard)で埋葬が行われていましたが、産業革命による都市への人口流入や、腸チフス・コレラの蔓延により埋葬の場所が充分に確保出来なくなり(死体解剖のための墓暴きなどもあったそう)、1839年にLondon Cemetery Companyによってハイゲート墓地が創設されました(1830年代および1840年代に8つの墓地が民間企業によって創設され、Highgateはそのうちの3番目)。建築的特徴と景観の美しさが特徴です。

【EAST CEMETRY】

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△百合の花とアイビーが絡まった十字架のデザインはイギリスのお墓でよくみかける美しいデザイン。

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△WestとEastに分かれ、それぞれ著名人のお墓やユニークな墓碑などを記したマップやモデルルート、ハイゲート墓地の歴史やイギリスのお墓によくみられるモチーフとその解説などを知ることができます。子ども用のクイズなども。

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△Eastでは、ドイツの哲学者・経済学者カール・マルクスの巨大な頭像がついたお墓を見ることができます。166cmある私でも、横に並ぶとこんなに大きい!

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△「万国の労働者よ、団結せよ」と刻まれています。マルクスははじめ妻の墓に入れられ、葬儀にはエンゲルスも参加しました。1954年、共産党がマルクス・メモリアル・ファンドを創設し、双方の遺体がこの現在の場所に移されました。

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△こちらが墓地の中にあるオリジナルのお墓。ロシアでもモスクワ市内でマルクス像とエンゲルス像を見ることができます。マルクス像にはやはり「万国の労働者よ、団結せよ」と刻まれていました。(関連☆【モスクワの街角】朝焼けの革命広場とマルクス像【モスクワの街角】エンゲルス像

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 △Foyle(1903年に書店を設立、本の形をした墓)

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△Mahler(作曲家マーラーの娘で彫刻家)

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△McLaren(興業家、ロックアーティスト、ブティックオーナー)

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 △Thornton(ピアニスト、ピアノの形の墓)

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 △Caulfield(ポップアーティスト)

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 △Fenollosa(米国の歴史家、日本芸術専門)

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ほかにもAdams(作家・劇作家、お墓の前にペンが置かれている)、Eliot(作家、女性だが男性のペンネームを使用していた)のお墓などがありました。 

【WEST CEMETRY】

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△入口はチャペル。

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△アレクサンドル・リトヴィネンコの墓(元スパイで亡命先のロンドンで毒殺されたことがニュースになりました。ピカデリーサーカス周辺の寿司チェーン店「itsu」で会食中に体調が悪化したと報じられました。)

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△The Egyptian Avenueは、以前はトンネルとして覆われていました。エジプトのものへの憧れ(特にナポレオンのキャンペーンや19世紀の探検家が大英博物館にもたらした標本等にも関心は触発されていました)。

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△The Circle of Lebanon:円状の上にCedar treeがあったが倒れたため最近新たに植樹されました。その下には20の墓所あります。多くの人気を集めたためその周りに16の墓所が追加されました。

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△ファラデーの墓(電磁誘導等で知られる物理学者、ロンドンのSavoy Placeに銅像もあり)

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△Thomas Sayer(人気のbare-knuckle prize fighter)の墓には彼の犬Lionも。

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ロシアの墓地も、彫刻庭園のように著名人の墓碑が並び、緑豊かで散策におすすめです。

 

関連☆【イギリスのなかのロシア】〜まとめ〜

関連ブログ〜ロシアの墓地〜

【モスクワの墓地】まるで彫刻の森美術館!著名人の眠るノヴォデヴィチ墓地

【モスクワの墓地】日本人埋葬碑に献花・・・ドンスコエ墓地にて 

【世界遺産】古き良きモスクワの風景・・・ノヴォデヴィチ修道院の建築アンサンブル

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【今日のロシア】函館 ロシア人墓地

☆☆【ロシア文化フェスBlog】日本のなかのロシア〜北海道 函館 ロシア人墓地〜

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【ロシア文化フェスBlog】日本のなかのロシア〜北区・染井霊園〜

【ロシア文化フェスBlog】日本のなかのロシア〜台東区・谷中霊園〜

【英国のお気に入り】パディントンも大好きな・・・マーマイト!?イギリスのソウルフード

2021-04-05

初めてマーマイト(Marmite)を知ったのは、この可愛らしいくまのパディントンのCMでした。

大好物のマーマレードのサンドイッチではなく、何か新しいものをを試してみようかな?と思いふと顔を上げると、目の前をマーマイトの広告をつけたダブルデッカーが通り過ぎます。

Marmite is a matter of taste! 黒蜜のようなとろりとしたマーマイトは、ビールを醸造する過程で使ったビール酵母からつくられており、パブの国イギリスのソウルフードのひとつとも言われています。バターをたっぷり塗ったパンに薄くマーマイトを重ねるのが基本のシンプルな食べ方だそうで、とても塩気が強くなんともいえない独特の風味があり、好き嫌いの分かれるところ。

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“イギリスの味”なので、イギリスにはマーマイト味の商品も見つけることができます。

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△たとえば、マーマイト・ピーナツバター!友人はピクニックにこのマーマイトピーナツバターにきゅうりの薄切りのサンドイッチを持ってきていました。お料理上手でベジタリアンのこの友人は、以前私に、イギリスの人気料理研究家ナイジェラ・ローソンのレシピが載っている愛読書を貸してくれたのですが(☆【英国のお気に入り】イギリス料理といえばオーブン料理⁉︎)、マーマイトを使ったパスタなどもあるそうです。

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ピーナツバター好きの私は甘いのはもちろん、このしょっぱさも病みつきです。(関連☆【ロシアの食】ピーナッツバターはお好き?) 

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△クリスプスもマーマイト味!イギリスのじゃがいもとよく合い、醤油バター味のような風味で止まりません。

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△ほかにもクラッカーやナッツなど、マーマイト味いろいろ・・・!

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△イースターのホットクロス・バンズもマーマイト味(☆ホットクロスバンズ!エッグハント!イギリスのイースターとロシアのパスハ

さてロシアで、黒くて発酵した独特の味のソウルフード・・・といえば、思いだすのがクワス(квас)です。黒パンの国ロシアではこの黒パンを発酵させた炭酸飲料が夏の定番人気でした。

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【ロシアの食】炭酸の冷製スープ!?夏のオクローシカ、はじめました!

モスクワ通信『ロシアで流行中!黒パンより黒い・・・』

「ロシアの夏の栄養スープ」

最近は自家製レモネードやアイスコーヒー&ティーなどおしゃれな飲み物に押され気味ですが、昔ながらのクワスを使った夏のスープ“オクローシュカ”を食べると、爽やかなロシアの夏を感じます。

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【F&Mパトロール】F&M発祥!?ピクニックにぴったりのスコッチエッグ!

2021-04-04

母の得意料理のひとつで、私たち姉妹のお気に入りだったスコッチエッグ。そのはじまりには諸説ありますが、イギリスのMaria Rundellの『A New System of Domestic Cookery』という料理本の1809年改訂版でScotch eggという名前が使われはじめたようです。また、イギリスのF&M(フォートナム&メイソン)が1738年に発明されたとも言われていて、今でもF&Mの人気メニューのひとつです。

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スコッチという名前ですがスコットランドゆかりのお料理というわけではないようで、イギリスでは伝統的に人気ピクニックメニューのひとつです。ゆで卵をハンバーグ種でつつんでパン粉の衣をつけて揚げたもので、真ん中から切るとお日さまみたい!

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△F&Mのスコッチエッグ

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緑豊かな公園が多いロンドン、春のピクニックシーズンの到来です!

ちなみにロシアでも、挽肉をパン粉の衣で揚げた人気メニューがあります。なかから美味しい肉汁とバターが溢れるキエフ風カツレツと、挽肉そのものにふんわりじゅわっとバターが含まれるポジャルスキーカツレツです。発祥の地でお料理教室に参加したポジャルスキーカツレツは、今も私の得意料理のひとつです。

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