2021年4月9日、エリザベス女王の夫であるエディンバラ公フィリップ殿下(99歳)が逝去されました。この週末のイギリスは深い悲しみに包まれました。
△空も悲しんでいるような土曜日。バッキンガム宮殿前は、小雨の降るなかたくさんの花が捧げられていました。
△バッキンガム宮殿に掲げられた半旗。
△市内もいたるところで弔意を示す半旗が掲げられていました。
△ボリス・ジョンソン首相も首相官邸前で哀悼の意を伝えました。
新型コロナウイルスの感染予防のため、英王室の公式サイトでは電子版の芳名帳が用意されています。
フィリップ殿下は、ロシアの皇帝ニコライ1世の玄孫と言われています。また、ロマノフ王朝最後の皇帝ニコライ2世の妻にあたる皇后アレクサンドラの姉ヴィクトリア(Princess Louis of Battenberg、Marchioness of Milford Haven)はフィリップ殿下の祖母 にあたります。(ちなみに、ヴィクトリアの妹で、アレクサンドラの姉がエリーザベト(エリザヴェータ・フョドロヴナ)です。関連☆優しさに包まれるマルフォ-マリンスカヤ修道院 ☆マルフォ-マリンスカヤ修道院で過ごすひととき ☆【ロシア正教】必見!ニコライ・ヤポンスキーのイコンと音楽家たちのイコン☆【イスラエルのなかのロシア】〜モスクワ広場のロシア正教会〜)
つまり、フィリップ殿下はロマノフ家の末裔にあたり、その子孫であるチャールズ皇太子、そしてその息子であるウイリアム王子、ジョージ王子…みなロマノフ家と血縁関係にあるということになります。英王室および英国はロシアと深い関係にあり、ほかにもロマノフ王朝の血筋を受け継ぐ方がたくさんいらっしゃいます。
フィリップ殿下の葬儀は、17日にウィンザー城の聖ジョージ礼拝堂で執り行われることが発表されています。心からご冥福をお祈り申し上げます。