ロシア雑貨店“マリンカ“10周年記念で開催された「ソ連市~モスクワ放送元アナウンサー河崎ご夫妻コレクション~」の打ち合わせを兼ねて河崎さんのご自宅へ・・・。
入り口を入ると、お部屋そのものがソ連博物館のよう!見たこともないような貴重なソ連時代のソ連諸国の雑貨が飾られていました。ひとつ手に取るたびに「ああ、これは○○年に○○を旅したときに一目惚れして買ったものだよ」と楽しい旅の話がはじまり、またひとつ視線が止まるたびに「懐かしいねえ、これは仲良くしていた○○に頂いた物でね・・・」大切な想い出が溢れ出してきます。
△引き出しや箱のなかからも、つぎつぎに貴重なソ連時代の印刷物や楽譜、雑貨が、そして想い出のつまった落ち葉や小石、白樺の木片・・・
△ご自宅の前で、絵になるお洒落な河崎さん。もともとは東宝の映画俳優でした。1948年の東宝争議をきっかけに美智子夫人とともに北京へ、その後54年からモスクワ放送にご夫妻で勤務なさいました。
△ソ連の映画大学を卒業後し、帰国後は、山本薩夫監督『戦争と平和』や黒澤明監督『デルス・ウザーラ』などの映画に協力したり、日本ユーラシア協会の理事として、また今も現役で朗読の講師として活躍していらっしゃいます。奥様の美智子さんは合唱指揮者として活躍されています。
△ご自慢のサモワール・コレクションから貴重なものを出してくると、茶道用の炭を上手に使ってお湯を沸かしてくださいます。インペリアル・ポーセリンの陶磁器でティータイム。
△一人息子のタダシさんは、宇宙飛行士のガガーリンに会ったこともありました。
△日本へ帰国後、中学へ入学したタダシさんを不幸な車の事故で失ってしまいます。モスクワのご自宅へも遊びにいらしたという作詞家のいずみたくさんが、タダシさんに捧げた「死んだあいつ」
△写真には一枚一枚に、きちんと日付や出来事が記されています。
いつも温かく迎えてくださる素敵な河崎ご夫妻の御宅を訪れ、貴重な雑貨のコレクションを拝見しながらソ連時代やモスクワ放送のお話を伺うのは至福のひとときです。
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