森の民ロシア人はきのこが大好き!旬の季節には森できのこ狩りを楽しんだり、きのこを使った美味しいロシア料理もたくさんあります。しいたけ、舞茸、しめじ、えのき茸、なめこにエリンギにマッシュルームというラインナップの日本とはまた違うロシアのきのこ事情です。
△ロシアのスーパーの生鮮食品コーナーには、あまりたくさんのきのこはありません。一番人気なのは、マッシュルーム!日本よりも大きく肉厚で、お値段も手頃なので、生でスライスにしてサラダに、ポタージュスープやとろりチーズをかけてグラタン風のジュリエンに、お肉やスメタナと一緒にビーフストロガノフに、ピロシキの具に・・・と大活躍です。ロシア人の友人は、「きのこはスーパーではほとんど買わないわ。旬の時期に森で採って思う存分食べたら、あとはダーチャで瓶詰めにして保管して、食べたくなったらそれを使うから。」中国市場やアジア食材店でのみ見かけた日本お馴染みのきのこたちですが、最近では、ロシアのスーパーでも『シイタケ』『エリンギ』『エノキ』・・・という日本そのままの名前で中国や韓国産も見かけたります。
△一方、乾燥きのこは、可愛らしいカゴ入りなどで軽くて賞味期限も長いため、お土産としても人気です。戻してパスタやスープに加えると旨味がでて最高です。なかでも一番人気はБелые грибы(白いきのこ)。おとぎ話に出てきそうな、ザ・きのこ!という形です。
△重くてお土産には出来ないものの、瓶詰めコーナーも充実しています。
△市場やお惣菜コーナーでも、ずらりと並ぶ塩漬けきのこ!つぎつぎに味見させてくれるので、お好みのきのこを量り売りで購入できます。Белые грибы(白いきのこ)のほかには、Грузди、Маслята・・・
なめこのように少しぬめりのあるОпятаや黄色が綺麗なЛисичкиなどは冷凍食品でも。
△塗るチーズにもきのこ味!
△ロシアのきのこ料理といえば私のおすすめは、きのこのグラタンЖюльен(ジュリエン)。日本でもおなじみのマギーのブイヨンですが、ロシアには簡単ボルシチや簡単ジュリエンの素もあります。
△きのこ&スメタナ(サワークリーム)味のチップスは大人気!
△もちろん、乾燥きのこも。一番手前のチャーガは、民間療法ではロシアでも日本でも癌に効用があると言われています。主に白樺に寄生するサルノコシカケ科に属するきのこの一種で、もともとは白樺の栄養分を奪う“白樺の癌”と恐れられていましたが、そのチャーガ自体の効用について研究がすすめられるにつれて、“幻のきのこ”と呼ばれるようになりました。
チャーガを細かく砕いたものをティーバッグなどに入れてお湯で煮出して飲む方法もありますし、最近ではチャーガ茶としてお洒落パッケージのティーバックでお土産としても人気があります。特に癖のないお茶なので、飲みやすいのも特徴です。
ほかにもСыроежкаと呼ばれる、鮮度が命!採れたてしか食べられないため、お店では出逢うことが出来ないきのこもあるそう。まずは、шляпа(かさ)ではなくношка(あし)の裏をみて、虫がついていないか確認するのがポイントだそう。きのこの種類はたくさんあって、毒きのことの違いも素人には難しいところ。「小さな頃からママに教わって森で採っていたから、きのこのことなら任せて!」そんな友人とともに、ロシアでは6月末頃でしょうか・・・きのこシーズンにはカゴを持ってきのこ狩りに出かけたいものです!
△ちなみに、本物のきのこだけでなく、きのこはモチーフとしても大人気!ケーキでもよく見かけますし・・・
△マトリョーシカにも、
△クリスマスツリーの飾りにも。
絵本や食器にもよく描かれています。
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