☆赤の広場に大きく掲げられたポスター。「ともに勝とう!」と書いてあります。
2008年3月2日、ロシアでは大統領選挙が行われました。
街は選挙キャンペーン一色で、“ロシア国旗”に“選挙”の文字、
国内に9万6000ヶ所、国外に364ヶ所の投票所が設けられた今回の大統領選に出馬したのは、まず与党「統一ロシア」党のドミトリー・メドベージェフ第一副首相、共産党のゲンナジー・ジュガーノフ候補、自由民主党のウラジーミル・ジリノフスキー候補、そして無所属のアンドレイ・ボグダノフ候補の4人でした。
選挙前日の1昼夜、ロシアでは一切の選挙活動を禁じられる「静けさの日」が訪れ、そしてついに日曜日、投票が行われました。
ロシアでも日本と同様に小学校などが投票所となりますが、日本の静粛な雰囲気と違い、ロシアでは会場によって現代風のポップスだったりソ連時代からの歌謡曲だったりと、音楽が流れているようです。
投票を終えたプーチン大統領とメドヴェージェフ第一副首相は、ズプコフ首相やロシア議会上院連邦会議のミローノフ議長、ロシア議会下院国家会議のグルィズロフ議長らとともに、モスクワのレストラン“探検隊”を訪れたそう!
プーチン大統領やメドヴェージェフ次期大統領が実際に食べた料理。北極地方の伝統料理「凍った魚や肉の脂身を薄切りにしたお刺身」バルサミコソースや岩塩、トマトソースにつけて食べます。ウォッカに合いそうなお料理ですが、投票日夜には全員“モルス”(ベリー系のジュース)を飲んだそうです。
さて、翌日行われた開票結果は、ドミトリー・メドベージェフ第一副首相が得票率70%以上の得票率で他の候補に大きく差をつけ当選を決めました。
勝利の決まった夜、黒いレザージャケットを着こなしたメドヴェージェフ第一副首相は、赤の広場で行われていたロックコンサートにサプライズゲストとして登場。
ちょっぴり涙ぐむプーチン大統領とともに演説する姿は、ロシアのTVで生中継されました。
プーチン大統領からメドヴェージェフ大統領へ、いったいロシアはどのように変わっていくのでしょうか。
今後もロシアの今をお伝えする「モスクワ通信.RU」をお楽しみに!
☆レストラン“探検隊”http://www.expedicia.ru/