(ロシア文化フェスティバルblogより)
新型コロナウイルスの影響で今年2020年は多くのイベントが中止になってしまいましたが、モスクワでは毎年«Московские сезоны»(Moscow Seasons)というフェスティバルが開催され市民の人気を集めています。
1250万人以上の市民と年間約2200万人の観光客が集まるメガロポリスに成長した首都モスクワ。以前モスクワで開催された冬のクリスマス市の大成功を受けて、モスクワ市のソビャーニン市長によって、季節をさらに魅力的に感じられるフェスティバルが企画されるようになったそうです。この6年で6200万人もの人がフェスティバルに参加しました。期間中、市内の主要な広場や通りは美しくデコレーションされ、ユニークなオブジェやインスタレーション、屋台が登場し、コンサートやワークショップなども多数催されます。では、フェスティバルを代表するいくつかのイベントをご紹介しましょう!
【モスクワのマースレニッツァ(Московская Масленица)】冬を送り春を迎える伝統的なお祭り。町中が美味しそうな甘い匂いに包まれます。
△会場は春の華やかさ!おひさまのようなまんまるのブリヌイ(ロシア版クレープ)をお腹いっぱい食べて、身体の中から元気に春を迎えます!
△会場では、焼きたてのブリヌイと熱々の紅茶が配られていました。
△ステージでは賑やかなショーが繰り広げられ、大人も子供も輪になって歌い踊り出します。昔ながらの遊びを楽しむコーナーも子供たちでいっぱいです。
△市内のイベント会場を表示する案内板
【パスハの贈り物(Пасхальный дар)】ロシア正教のイースターにあたります。
△モスクワ市庁舎の前もパステルカラーの卵の演出!可憐な水仙の花も春を感じさせてくれます。
△記念撮影ブースに長い行列ができていました。
【モスクワの春アカペラ(Московская Весна A Cappella)】2017年に始まった人気イベント。爽やかな5月連休の空に歌声が響きます!
△市内各所に特設野外ステージが登場
△こちらはモスクワ・ミュージカル劇場による子ども向けの演目『不思議の国のアリス』
【聖ニコライの日(Николин день)】と【モスクワおさかなウィーク(Рыбная неделя в Москве)】海の遠いモスクワに巨大な船が出現!?新鮮なシーフード・ブーム到来!
△ロシア正教で最も尊ばれている聖人のひとりである聖ニコライを祝う日のイベントは、2019年初開催でした。航海する人を守り救ってくれるとされているため、海や船のモチーフがたくさん!
△子どもたちが水遊びしたりゲームしたりと楽しめるコーナーや、音楽イベントの催されるステージ、記念写真スポットも!
△海の幸たっぷりのバルセロナ・パエリヤ!あっちもこっちも所狭しと屋台が並び、イカや海老、サーモンなどシーフードの焼ける煙がもくもくとあがって食欲をそそります。
△生牡蠣やボールいっぱいのムール貝、ブイヤベースにロシアの魚スープ“ウハー”、ムルマンスクの鱈肝のサラダ、フィッシュ・バーガーやフィッシュ&チップス、ロシアのクレープ“ブリヌイ”や韓国の肉まん“ピョンス”のシーフード味・・・
△カスピ海産のキャビアも!スプーン1匙、試食していく方も・・・
△魚屋さんでお土産もどうぞ!
△大きな網で通行人を捕まえて驚かせるタコ軍団!水兵風のコスチュームに網、頭には折り紙の船を乗せて、手にした魚を泳がせながら会場を練り歩いて盛り上げます。
ほかにも、テーマとなっている時代にタイムスリップして当時の生活を体験できる人気フェスティバル【時代と世紀(Времена и Эпохи)】、国旗がはためく6月12日【ロシアの日(День России)】や9月第1週あるいは第2週の週末に祝われる【モスクワの日(День города)】、11月4日の【民族統一の日(День народного единства)】など・・・
秋の収穫祭には【黄金の秋(Золотая осень)】、そして冬到来の12月から1月にかけてはクリスマス市で賑わう【クリスマスへの旅(Путешествие в Рождество)】。
△赤の広場には毎年、屋外スケート場がオープン!美しい赤煉瓦造りの建物やカラフルな教会屋根に雪が積もり、贅沢なライトアップで煌めく赤の広場周辺は、まるでおとぎの国の世界です。
日本とロシアはもちろん世界中で、また安心してイベントが開催される日が訪れ、モスクワの四季を味わうフェスティバルが笑顔で溢れることを心より祈っております。
Московские Сезоны https://moscowseasons.com/ru/