(ロシア文化フェスティバルblogより)
ロシア国立音楽博物館(Российский национальный музей музыки)では、世界の珍しい楽器とその歴史を旅することが出来ます。
ロシア近代音楽の父とも称される作曲家グリンカの名を冠し、通称“グリンカ音楽博物館“としても親しまれています。
△入り口を入ると、20世紀半ばにベルギーで作られたダンス・オルガン“オーケストリオン”が迎えてくれます。
△ロビー正面には、グリンカ作曲の楽譜。1990年から2000年の間にロシア国歌としても使われていた愛国歌です。はじめて外国で上演されたロシア・オペラとしても知られる«Жизнь за царя(『皇帝に捧げし命』あるいは別名『イワン・スサーニン』)»の最後の合唱でも登場する曲です。
△2階はロシアをはじめ世界の珍しい楽器のミュージアム。オーディオガイドを借りると、その楽器の説明や音色を聴くことが出来たり、アーティストの貴重な映像も観ることが出来ます。
△サンクト・ペテルブルクで製作されたピアノ
△ウクライナのオデッサのオルガン
△ロシアのテルミン博士が発明した世界最古の電子楽器テルミン。1968年に博士が自ら完成させたテルミンも展示されています。
△1960年代半ばのモスクワのシンセサイザー“ЭКВОДИН-11“
△バラライカやドムラ、グースリなど豊富なロシアの民族楽器コレクションも見どころのひとつです。
△また、ブリヤート共和国などロシアの各民族の珍しい楽器に出逢うことも出来ます。
企画展では、作曲家に関する博物館の膨大な資料のなかから、ロシアの作曲家ラフマニノフの生誕145周年記念をテーマにした特別展示がありました。
△甘やかな香りでロシアの春を包み込むリラの花。ラフマニノフの生家は一面のリラの花に囲まれており、彼が作曲した『リラの花』という美しいロマンスは世界中で愛されています。
△ ポートレートや直筆の楽譜、愛用の品々・・・!
△この肘掛け椅子に座り、このピアノを奏でながら数々の名曲を作曲したのだと思うと心が震えます。
博物館内のホールでは、子ども向けのマスタークラスはもちろん、魅力的なコンサートも多数催されています。モスクワへいらしたら、ぜひこの博物館で音楽の世界への扉を開いてみてください。
公式サイト;http://glinka.museum