モスクワ通信『郊外の菜園付きの別荘ダーチャでくつろぐ初夏の一日』

2020-05-24

(ロシア文化フェスティバルblogより)

ロシアでは春を迎えるといよいよダーチャのシーズンが幕を開けます。モスクワでは平日を都心部のアパートで暮らし、週末には郊外の菜園付きの別荘で過ごす人が多いのです。雪がすっかり溶けて暖かくなってくると、畑の土をならして種を撒いたり、しばらく使っていなかった家を掃除したり修理したり、「とにかく毎日やることがいっぱい!」と大変そうに、でもなぜか嬉しそうに、いそいそとダーチャに向かいます。

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△列車に揺られて1時間。小さな駅からさらに車に乗って・・・ちいさな村のお友達の家族のダーチャへ。

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△どこまでも澄んで青い空。伸びやかに枝葉を伸ばす緑、思い思いに咲き乱れる花。自然がいっぱいです。

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△広いお庭では、ロシア風のバーベキュー“シャシリク”を楽しんだり、犬とかけっこしたり、木にくくりつけてあるブランコを漕いだり、ベンチでくつろいだり。お昼が近づくと、菜園でみずみずしいキュウリや大きなじゃがいもなどを収穫します。

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△飛び交う蜂から逃げつつ、どろんこになってお手伝い。栄養満点のビーツも美味しそう!

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△菜園にはほかにも、トマト、人参、サラダ菜、ネギなどのハーブ類、ベリーにプラム・・・綺麗な空気と水、太陽の光を一杯に浴びて光っています。

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△穫れたてきゅうりとすぐり、揚げたジャガイモとお肉、黒パンとバター、飲み物はクワス!息子も何度もおかわりして頂きました。商店は駅のそばか隣村にしかないとのことで、大事に冷凍していた鶏肉をご馳走してくださるおばあちゃま。マッチで火をつけるタイプのガス台やホーローのお鍋など、昔ながらのキッチンです。「さあ、これもお食べ!どんどんお食べ!」ロシアでも日本でも料理上手のおばあちゃまのあったかさは同じです。

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△食後はお散歩へ。各家庭それぞれの自慢のダーチャを拝見するのも楽しいですし、

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△シーズンにはキノコ狩りが楽しいという森の方には、魚釣りができる小川や泳げる池もあります。麦わら帽子をかぶり、草相撲をしたり大声で歌ったりしながらどこまでも進みます。

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△お茶の時間になると、お庭のフレッシュなハーブを摘んでおばあちゃまがハーブティーを淹れてくれました。お手製の木苺のヴァレーニエ(果実の形を残したコンポート)を小さじで頂きながら、昔ながらのお菓子をつまみ、紅茶を味わいます。窓からの景色と楽しいおしゃべりは最高の贅沢です。

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△少しお昼寝でもしておいで、と促されて室内へ。ベッドサイドには、おばあちゃまの眼鏡とともに読みかけの本や数独パスル、色とりどりの刺繍糸などがあって、ここで静かに過ごす夜を想ってほっこりします。

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△手作りの煉瓦づくりの暖炉ペチカや、家族の思い出のつまったランプや家具、本棚の上のイコンや家族写真、使わなくなってしまった年代物のサモワール(ロシアの湯沸し器)・・・ダーチャには家族の歴史がつまっています。

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△お家の中では、冬に備えて、ハーブを乾かしていました。

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△持ちきれないほどのたくさんのお野菜とお手製ヴァレーニエをいただき、そして楽しい思い出を胸に、ロシアのダーチャで初夏の一日を満喫しました。

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