メトジカ音楽ルームで開かれた
「手捲蓄音器で聴く78回転SPレコードコンサート」へ行ってきました
今日はロシア・スペシャル
蓄音機とレコードの歴史についてお話を聴きながら、
1877年エジソンが発明した円筒蓄音器(ラッパ吹込み)時代のものから、
約1000枚の貴重なコレクションがつぎつぎに登場
シャリャーピンの唄うロシア民謡「ヴォルガの舟歌」や
ムソルグスキーの歌曲「蚤の歌」、
ラフマニノフの演奏するピアノ曲「ライラック」、
ストラヴィンスキーのバレエ音楽「ペトルーシュカ」……
手捲きで竹製の針をつけ、手間をかけて聴く贅沢なひとときは、
その雑音さえも味わい深くて
まるで今ここで演奏が行われているような臨場感
解説してくださった高塚昌彦さん(なんと、東京外大の先輩だそう!)いわく
「技術と音楽が調和を保っていた頃の、現代人が忘れている耳に優しい響きで、
演奏家の魂が聞こえる実在音の世界に誘ってくれるのです」
ダイヤルを合わせ、揺れる電波から音を聞きとる、
そんなちょっとした手間をかけた贅沢なひとときはラジオも同じですね