NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』。雑誌「暮しの手帖」を立ち上げた大橋鎭子さんをモデルとした主人公が失敗をして落ち込んでしまったとき、シベリアを食べて元気になるというシーンがありました。紙袋にはいったシベリアを差し出し、「叱られたときは、いつもこれを買うんだ!こういうくさくさした気分のときは、あま〜いシベリアで元気をだすんだ」
カステラ生地に、羊羹や餡をはさんだ昔懐かしのお菓子。ロシア風の名前がつけられていますが、ロシアのお菓子でも、ロシアから日本へ伝えられたお菓子でもありません。
「昭和のこどもたべたいお菓子No1に選ばれた!」「かつてミルクホールでシベリヤを食すのがお洒落だった!」なんて言われているこのお菓子は、シベリアではなく日本で考案されました。いつどこでだれがはじめたのか、そしてなぜシベリヤと名付けられたのかは謎で、羊羹部分をシベリアの永久凍土に見立てたという説、白いカステラに2本線の羊羹部分がシベリア鉄道の線路に見立てたという説、シベリア出兵にちなんだものだからという説、日露戦争に従軍していた菓子職人が考案したという説など諸説あるようです。
ロシアでも上映された宮崎駿監督『風立ちぬ』でも登場しましたね!
今回は、横浜桜木町の老舗コテイベーカリーさんのシベリアが使用されました。両手でそっと持つ、大きくてふんわりした三角シベリアの美味しそうなこと!!!シベリア好きの間では知らない人はいないという、こちらのお店のHPには、シベリア物語やシベリアギャラリーなど、シベリアというお菓子についての興味深いページもあります。
ひさしぶりに羊羹とカステラの絶妙な組み合わせ、食べたくなりました!
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