春の生物や植物がたくさんのっている図鑑と虫眼鏡を持って、春の植物園へ・・・。
園内は、桜色からツツジ色、そして若葉へと春色の美しいグラデーション!ひらひらと枝に白いハンカチが揺れているような珍しいハンカチノキにも花が咲いていました!
さて、小石川植物園(東京大学大学院理学系研究科附属植物園)の園内には、建築ミュージアムがあります。明治9年に建築されたこの建物は、旧東京医学校の本館で、国の重要文化財にも指定されています。
本郷の東京大学構内から移され、現在は、東京大学総合研究博物館の小石川分館として、一般公開されています。2013年にはリニュアールオープンして、常設展『建築博物誌/アーキテクトニカ』をみることができます。
アーキテクトニカ・コレクションのなかには、建築家イワン・レオニドフ(1902~59)の『太陽の都 Город Cолнца』もあります。
これはレオニドフが晩年に描き続けていた理想都市で、独ソ戦のさなかに、塹壕のなかで思いついたと言われています。ガラスの球体=太陽を中心とする幻想的な都市計画で、スターリンのモスクワ改造計画や同時期に建設の始まった国連本部ビルなどに対する代替案として構想されたと解説されていました。
趣きのある館内を生かして、テーマごとにさまざまな展示が。世界中のユニークな建築物の模型のなかにもロシア発見!
ソビエト館 現代産業装飾芸術国際博覧会は、建築家コンスタンチン・メーリニコフによる作品です。モスクワのアルバート通り近くにあるメーリニコフ邸は、観光スポットとしても人気があります。
資料文献の目録コーナーにも・・・
ロシア語の書名目録もありました。
館内からみる植物園もまたとても綺麗でおすすめです!
なお、ロシアの建築案内といえば、永久保存版はこちら。
『ロシア建築案内』リシャット・ムラギルディン著 TOTO出版
モスクワ、サンクト・ペテルブルク、シベリア・・・ロシアの各地域から選び抜かれた建築が、カラー写真で1000以上!!!ロシア正教会のたまねぎ屋根は有名ですが、スターリン建築や芸術的な地下鉄構内、橋や工場や住宅まで、写真集としても、ガイドブックとしても、楽しめること請け合いです。
植物学の日にちなんで、春の花の話題いっぱいでお送りしましたTOKYO FM 『セブンーイレブン presents PREMIUM SUNDAY 』お聴き下さり本当にありがとうございました。この春からスタートのNHKラジオ『まいにちロシア語入門編〜千里の道も一歩から〜』もどうぞよろしくお願い致します!