新生ロシア連邦の誕生から30年。ロシアの進化を感じるのはどんなところ?

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今年2021年のロシア文化フェスティバル IN JAPANでは、1991年新生ロシア連邦の誕生から今日までの30年をテーマにした写真展が開催されます。今回は、このロシア文化フェスティバルblogのモスクワ通信アーカイブ記事を振り返り、また今後予定されているブログ記事の予告もはさみながら、ここ10年のモスクワの変化を追いかけてみたいと思います。

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△まずは、モスクワの新アイコンとなったモスクワシティです。89階360mに位置する天空のアイスクリーム工場&チョコレート工場は出来立てのアイスクリームが食べ放題!ロシアの定番プロムビール味(ミルクともバニラともちょっと違う生クリーム味)のスタカンチク(コップ型のアイス)を味わいながら絶景を楽しんだり、シアターでモスクワの歴史を学んだりすることができます。ロシア版キッザニアとも言えるマステルスラブリ(Мастерславль)、空に手が届きそうなパノラマビューのレストランSixtyでは音楽とともに窓が開くスペシャルタイムがあったり・・・現在も進化を続けています。

現代版の聖ワシリー寺院!?新アイコン!モスクワシティ〜まとめ〜

 

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△こちらもモスクワ観光の新名所Парк «Зарядье» ザリャージエ公園。2017年9月にホテル・ロシア跡地にオープンしました。モスクワ川にそそり出るパノラマ展望デッキや、宇宙がテーマの旧ソ連&ロシア料理レストラン、ロシア人にも大人気の新感覚4Dモスクワ&ロシア観光飛行アトラクションや氷の洞窟など・・・こちらもつぎつぎに話題のスポットが登場しています。モスクワ中心部では最も新しいコンサート・ホールもあり、ここでは2019年チャイコフスキー国際コンクール受賞者ガラ・コンサートも開催されました。

モスクワ観光の新名所!Парк «Зарядье» ザリャージエ公園 〜まとめ〜

 

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△自転車愛好家が街に増えたのも大きな変化ではないでしょうか。誰でもレンタルできるシティサイクル人気はもちろん、日本の道路では見かけないような乗り物も!

モスクワ通信『モスクワ散歩の進化系!?街中で人気の乗り物』

【モスクワの交通事情】快適シティサイクル!モスクワ自転車事情 2018

【モスクワの流行】自転車の広告

 

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△新型コロナウイルスの世界的な感染拡大よりも前から、ロシアではアプリを利用したタクシーやデリバリーが日常化していました。コロナ禍では世界初にして唯一と称するデリバリー スタッフに捧げる感謝の銅像まで登場して話題になりました。

【モスクワの交通事情】タクシー事情 2017〜ヤンデクス・タクシー〜

【モスクワの交通事情】タクシー事情 2017~ゲット・タクシー〜 

【ロシアの新型コロナウイルス対策】デリバリー天国化したモスクワの街・・・

【モスクワの流行】日本はウーバーイーツ流行中!ロシアは徒歩で!?フードデリバリー

【モスクワの街角】世界初!?コロナ禍のモスクワにデリバリーサービス配達員に捧げる銅像が誕生!

 

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△バスはアプリで位置情報が確認できるようになり、電気バスも増えました!IC交通カードのトロイカがあれば乗り継ぎも楽ちんです。乗用車の路上駐車もアプリで管理されています。(写真の看板の中にご覧いただけるルーブルのマークも新生ロシアになってから普及しました。)絢爛豪華な地下鉄駅巡りは観光名所にもなっていますが、昔からの路線は郊外まで延び、趣向を凝らしたデコレーションの新しい駅もつぎつぎに登場しています。写真は2010年に完成した黄緑ライン(Люблинско-Дмитровская линия)のドストエフスキー駅。文豪ドストエフスキーの家博物館の最寄駅になっており、ホーム全体に数々の作品が大理石のグラデーションで表現されています。地下鉄の駅については今後のブログでまた改めて詳しくご紹介できたらと思っております。

【モスクワの交通事情】エレクトロブス(電気バス)Электробус!

【W杯2018モスクワ】モスクワっ子もまだ知らない!?新型の交通カード«Тройка トロイカ»

【メトロに乗って】シリーズ 〜まとめ〜

【モスクワの交通事情】バス事情 2017

【モスクワの交通事情】トラム&トロリー事情 2017

モスクワ地下鉄(メトロ)事情 2017

 

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△2009年から日本の新幹線のようにモスクワとサンクトペテルブルクを約3時間半でつなぐ高速鉄道Сапсан(サプサン)をはじめ、2016年開業のМЦК(Московское центральное кольцо モスクワ中央環状線)や2019年開業のМЦД (Московские центральные диаметры)など、新しい路線が増えました!空港直通のアエロエクスプレスも快適です。

モスクワ通信『あなたはどちら?寝台特急レッド・アロー号それとも高速鉄道サプサン?』

【モスクワの交通事情】空港直通!アエロエクスプレス〜市内⇄ドモジェドヴォ空港〜

【モスクワの交通事情】空港直通!アエロエクスプレス〜市内⇄シェレメチェヴォ空港〜

 

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△ロシアへの玄関口である国際空港もずいぶんと明るくリニューアルされています。長い長い行列やタクシー乗り場のカオス、無愛想な職員さんの態度など“ソ連的なおもてなし”を味わえるのもあと数年ではないでしょうか・・・!

【モスクワの交通事情】翼をください!飛行機&空港の関連ブログ〜まとめ〜 2019

 

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ソチ冬季五輪、サッカーのワールドカップなど国際的なイベントが開催され、街には英語表記の案内が増えるなど、観光客に優しいロシアに変わりつつあります。雀が丘からモスクワ川上空を通るケーブルカーに、オスタンキノTV塔を眺めながら走るモノレール、モスクワ市内観光バスにモスクワ川の観光クルーズなども人気を集めています。

【W杯2018モスクワ】〜まとめ〜

ケーブルカー登場!雀が丘からルジニキへ【モスクワ観光】【子どもと楽しい!】

【ロシア文化フェスBlog】モスクワ通信『2階建てバスに乗って観光してみよう!』

【ロシア文化フェスBlog】モスクワ通信『モスクワ川クルーズへご案内!』

 

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△街は美しくデコレーションされ、ロシアの季節を味わうフェスティバルが開催されています。“カワイイ”はすっかりロシア語にも定着したようで、日本のアニメやコスプレ、ポップカルチャーを紹介するフェスティバルも毎年開催されています。日ロ国交回復50周年の2006年には「ロシア文化フェスティバル IN JAPAN」が始まり、それから毎年開催され多くの方に愛され大成功を収めてきたことを受けて、2018年日露交流年には、『ロシアにおける日本年』&『日本におけるロシア年』が史上初めて両国で同時に開催されました。そしてロシア文化フェスティバルは今もさらなる歩みを続けています。

モスクワ通信『新しいモスクワ歳時記!季節を楽しむフェスティバル』

【日露交流年】【ゴーリキー公園】J-FEST 2018〜夏〜

【日露交流年】〜まとめ〜

 

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△さらにモスクワではここ十数年の間にお洒落なレストランがつぎつぎにオープン。市民の台所だった昔ながらの市場は充実したフードコートを兼ね備えた食のテーマパークに変身していきました。多くのロシア人が外食を楽しむようになり、ロシアの国産牛の美味しさをアピールするハンバーガーやステーキ店が急増し(写真は金粉とイクラで光るロシアの“皇帝バーガー”)、ロシアの美味しい国産ワインが流通するようになったかと思うと、海のないモスクワで新鮮なシーフードを提供するお店も急増。和食の人気も高く、寿司ブームからはじまって、今ではスーパーではロール寿司づくりの基本的な材料は揃うようになりましたし、日本のコンビニのようなおにぎりが売られ、フードコートで本格的な生のお魚を使ったお寿司が味わえることもあります。そんななか日本のうどんチェーン店も上陸しロシア人にも愛されています。また、日本人料理人が腕を振るうレストランも増え、美味しいラーメンも食べられるようになりました。食に限らず車や化粧品、おむつなど赤ちゃん用品も・・・値段は高くても質の良さで勝負できる“日本ブランド”の人気は絶大です。

【モスクワの流行】昔ながらの市場が食のテーマパークに変身!?モスクワの市場〜まとめ〜

【モスクワの流行〜国産牛〜】ロシアの誇る二大ブランド!プライムビーフ(ПРАЙМБИФ)とミラトルク(МИРАТОРГ)

【モスクワの流行】ワインブーム 2018

【モスクワのなかの日本】丸亀製麺 МАРУКАМЭ

【モスクワのレストラン】自家製つけ麺!日本酒居酒屋バー“クウ”

【ロシアのなかの日本】高価でも日本ブランドが人気!無香料のウェットティッシュと赤ちゃん用品

 

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△最新ファッションや海外ブランドが出店するショッピングモールもずいぶんと増えました。日本のユニクロもモスクワっ子たちの間に浸透しています。ロシアから世界に発信されるブランドも登場し、例えばシベリアのハーブを原料にしたオーガニック化粧品を提供するナチュラシベリカ(NATURA SIBERICA)は、かつて東京の青山にも路面店がありましたが、世界へ展開されています。一方で、お洒落なロシアのショッピングモールのなかにはロシア人自らがソ連時代をテーマにプロデュースする食堂や食料品店もありこちらも人気です。冷戦時代の地下の核シェルターが博物館として公開されたり、ソ連時代のアーケードゲームの博物館などもここでしか味わえないユニークさです。ボルシチに欠かせないビーツや伝統の黒パンも改めて注目され、昔ながらの味を大切にしながら進化形も楽しむことができます。

モスクワ通信『地下核シェルターに潜入!冷戦博物館』

【懐ソ連派におすすめ】【グム百貨店】第57番食堂はロシア人でいっぱい!2019

【モスクワのレストラン】ソ連食堂メニューのバイキング Грабли (グラブリ)

【ロシアのお気に入り】ナチュラシベリカ〜まとめ〜

モスクワ通信『ロシアで味わいたい!ビーツいろいろ』

 

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△紅茶の国だったロシアに、コーヒーチェーンが登場すると、急速にカフェブームが進みました。今では町中に美味しいコーヒーが飲めるカフェがあり、ロシア発祥のコーヒー”ラフ・コーヒー(Раф-кофе)”なるものも。最近では抹茶ラテも人気メニューの仲間入りをしています。

【モスクワのカフェ&ベーカリー】伝説のベーカリーがロシア版スターバックスへ!?«Хлеб Насущный»(フレプ・ナスーシヌィ)

【ロシアの流行】ロシア発祥のロシアン・コーヒー!“ラフ・コーヒー(Раф-кофе)”

【ロシアの流行】抹茶ラテはお洒落カフェの定番?!2017年から2019年の抹茶ブームを追いかけろ

 

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△市民生活のなかでの大きな変化といえば、2017年頃から少しずつ、ゴミの分別も意識されるようになり、街中に分別用のゴミ箱が増えてきました。環境問題に意識の高い層を中心に、地球に優しいエコバックなども流行しています。食品には、添加物ゼロを表記した商品も増えましたし、オーガニック食品を販売するお店やレストランのメニューにベジタリアン向けの料理を示すマークを見つけたりもします。

☆ 【モスクワの流行】エコ 2019

【モスクワのスーパー】ロシア国産の優良食品を誇るスーパー ВкусВилл(フクースビル)とИзбёнка

【モスクワの流行】健康志向の食料品店 «Город- Сад»とロシア製日本風チョコ“お菓子“

【ロシアのお土産】オーガニック・コスメに出逢う!

 

追記:

1864年、ヨーロッパでも最も歴史ある動物園のひとつとしてモスクワ動物園は人気を誇っていますが、ロシアになり2015年、ついに水族館モスクワリウムも登場しました!

【モスクワで子どもと楽しい!】モスクワ動物園 2018

モスクワの水族館モスクワリウムへ【親子で楽しい】【ロシアのなかの日本】【ロシアの新型コロナウイルス対策】

ここまでモスクワのここ10年の変化のなかで私にとって印象的だった部分をプレイバックしてきましたが、もちろんこれはまだほんの一部です。6月開催の『1991−2021 新生ロシア連邦30周年記念写真展』では、ぜひロシア全体の30年のダイナミックな変化を感じてください!

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