ロシアでは、寒い場所でもよく育つЛён 亜麻(リネン)のお店をよく見かけます。
聖書にも登場する繊維としても知られているように古来から衣類としてはもちろん、テーブルクロスやナプキンなどのテーブルリネンや、シーツ&枕カバーやパジャマなどホームリネンまで、亜麻の茎から作られる繊維は、素朴な色合いやさらっとした質感が魅力です。民芸市で出逢ったロシアのリネン屋さんで購入したワンピースは私も愛用中です。
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そんな亜麻は、ロシアでは布製品だけでなく食用としてもよく見かけます。
△種子のそのものも、ナッツ類のコーナーで見かけます。ロシアではひまわりの種などもおやつ代わりに食べられています。最近はチアシードなどヘルシーフードのコーナーでも。
△この種子を絞った亜麻仁油は最近日本でもスーパーフードとして注目されているようです。
△ヨーグルトのなかに亜麻の種子入り
△民芸市では、さまざまなフレーバーつきの亜麻ペーストが!試食してみると、胡麻ペーストのようにねっとりとして香ばしい!そのままでも美味しいですし、トーストに塗ったり、胡麻和えのようにしても使えそう!
明治初期、当時ロシア公使としてサンクトペテルブルクに駐在していた榎本武揚が、寒冷地に適している亜麻の種子を日本へ送り、北海道開拓使によって亜麻栽培や採繊技術が導入されたといわれています。
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さて、『亜麻色の髪の乙女』といえば、クロード・ドビュッシーの前奏曲集第1集のうちの第8曲。ルコント・ド・リールの詩の一節からなづけられたそうです。かつて日本でも『亜麻色の髪の乙女』という曲が流行し、島谷ひとみさんのカヴァーでも知られています。さてその亜麻色とは・・・亜麻を紡いだ糸の色のことで、透き通るような金髪よりも少しくすんだ、まさに美しいロシア美女の髪色のイメージです。