ロシアには、定期的に開催されている大規模な宝石市がいくつかあります。そのうちでも最も有名なのがСинфония САМОЦВЕТОВで、10年前の滞在時からすでに、ロシア人にも外国人にもとても人気がありました。トレチャコフ美術館新館の近くで開催されていましたが、現在は場所を移して、地下鉄Новослободская駅&Достоевская駅から徒歩数分の建物アンバー・プラザ内の展示ホール(Выставочный зал «Амбер Плаза»)で毎月開催されています。
入口を入ってすぐ左手下がクロークで、コートや荷物を預けてじっくり見ることが出来ます。(休憩スペースもあり)
数百ルーブル程の普段使いのアクセサリーから手で触れるだけでも震えてしまいそうな高額アンティークまで、幅広いラインナップ!カラフルで凝ったロシアらしいデザインや、ロシアマダムに似合いそうな大ぶりの宝石にうっとり。
△白から赤まで琥珀色のグラデーション・・・ロシアの飛び地カリーニングラード産の琥珀です。
△イリーナ・キルサノワ作のブローチ作品
△トンボや鯉、菊の花など、日本モチーフも魅力的だったアンドレイ・アッヴァクモフ作の銀細工ブース。馴染みの男性客が次々にブースを訪れ、アッヴァクモフ氏とおしゃべりしながら銀リングやベルトのバックルなどを購入していました。銀製品を磨く布、日本製を使っているようです。
△ヤクーチヤのダイヤモンドとウラル地方の宝石のコーナーは特に多いようです。エカテリンブルクのお土産でよく出逢います。ウラル地方の民話集『孔雀石の小箱 Малахитовая Шкатулка』(パーヴェル・バジョフ作)のなかにでてくる『石の花 Каменный цветок』を思い出します。ソ連時代に映画にもなっていますし、セルゲイ・プロコフィエフのバレエ作品としても有名です。(バレエ★Каменный цветок(石の花)★)
△日本では聞いたことのない名前の石もあって、宝石に疎い私は辞書をひいてばかり。こちらはお土産屋さんでも見かるселенит(セレニート)細工。来年の干支ねずみはもちろん、桜や梅など日本風モチーフもありました。
フロアは小さなお店でいっぱい!狭い通路はロシア人女性たちの熱気で溢れていました。