ロシアの四季の移り変わりや行事ごとにあわせて旬の食べ物を知ることが出来るスーパーマーケットのちらしは、なんとなくいつも楽しみにみてしまいます。5月号は、卒業式が紹介されていました。9月に入学式&新学期がはじまるロシアの学校では、年度末を迎えています。
入学式では最初の鐘を鳴らす儀式があるのですが、卒業式なので最後の鐘の音ですね。日本では卒業式や入学式を彩る花といえば桜ですが・・・こちらではライラックの花が満開の時期です。
音楽学校でも進級試験にむけて忙しい時期でもありますし、試験が終わったら先生たちに日頃の御礼の気持ちを込めて花束やプレゼントを手渡し、学校では卒業パーティのお祝いも開催されます。
△今やたくさんの外資系スーパーもあり、外国人にとっては幅広い食材が手に入りやすくなったモスクワですが、地元のロシアが通うスーパーには昔ながらのロシアの商品も多くてこちらも興味深いです。
ロシアでお祝いごとの三種の神器といえば・・・シャンパンとチョコレートとお花!子ども用にジュース。ソ連時代からのお祝いのケーキや、ロシア人のパーティのテーブルによく登場する甘いゼフィールも掲載されています。
マシュマロのようなむっちりした食感で、間にジャムが入っていたり周りがチョコレートでコーティングされていたり、色や香りもさまざま。こちらはパスチラで有名なベリョフの子ども向けパスチラ!(関連☆サモワールの街トゥーラ〜ベリョフのパスチラとクレムリン〜)
綺麗な形がテーブルを華やかにしてくれるので、10年前にロシアナウンサーとして勤務していたロシア国際国営ラジオ局『ロシアの声』でのパーティでもよく誰かが持ち寄って登場しましたし、今も一緒のバス停でスクールバスを待っているロシア人のおばあちゃまに「チョコレートだけではないロシアの美味しいお菓子を日本へのお土産にしたいんだけど、何がいいかしら?」と尋ねたら「ゼフィールがいいわ!紅茶とゼフィールでエレガントなティータイムは完璧!」だそう。
特に、おばあちゃまも一押しの 1929年創業の老舗工場 «Ударница»の«Шармэль»シリーズのゼフィールは、昔も今も人気です。
甘さ控えめが主流の日本人にとって、そのしびれるような甘さは衝撃!誰かが「きっと親の敵のように砂糖が入っているんだね!」と言ったら、ロシア人が「親孝行だよ!ソ連時代はお砂糖はとても貴重だったからね。」この甘さは、ソ連時代には高級品だったお砂糖をたっぷり使ってもてなそうとするロシア人の大きな愛の味だったのですね。
このゼフィールを使ったケーキ“鳥のミルク”も、ソ連時代からロシア人の愛するケーキの代表格です。
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