【日本のなかのロシア】歌舞伎でロシア!三谷幸喜さん最新作『月光露針路日本(つきあかりめざすふるさと)』

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三谷幸喜さん演出の最新作『月光露針路日本(つきあかりめざすふるさと)風雲児たち』が6月〜東京の歌舞伎座で上演されます。ときは江戸時代、主人公はなんとあの大黒屋光太夫!演じるのは光太夫を松本幸四郎さん、女帝エカテリーナ二世を猿之助さんという豪華キャスト!

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△(画像は歌舞伎美人より)19世紀末に光太夫と仲間たちの船が嵐にあい漂流した先は異国ロシア。広大な大地を横断してついに辿り着いた都サンクトペテルブルクでエカテリーナ2世に謁見。帰国を果たすまでの壮大なストーリーです。

シベリアの雪原を犬ぞりで走るシーンなど歌舞伎座初!が目白押し。もともとは長編歴史漫画『風雲児たち』を読んだ三谷さんが、これを歌舞伎で見たいと感じたところから始まったそうですが、船のなかという限られた空間で、あるいはロシアの大地という異世界のなかで、光太夫をとりまく個性的な登場人物たちが繰り広げる人間模様はまさに三谷さん演出で観てみたい作品です!

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△チェーホフ『桜の園』の三谷版を上演なさったときにはインタビューに伺いましたが、ロシア語でスピーチしてくださるなどユーモアたっぷりにロシア愛を語ってくださいました!(【今日のロシア】三谷幸喜版『桜の園』)練られた脚本とセンスのよいコメディーで、どの作品も大ファンなのですが、タイトルにキリル文字の作品『マトリョーシカ』があったり、『笑いの大学』がロシア・オムスクの劇場で上演されたりしたこともあります。

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△光太夫といえば、記念すべき日露交流年の枠内でも、昨年2018年モスクワのドム・ムジキ(音楽の家)劇場ホールにおいて、日露交流初期の時代を描いたオペラ『КОДАЮ 光太夫』が初演されました。(関連☆【日露交流年】オペラ 『КОДАЮ 光太夫』

日露交流年クロージングも6月29日に迫ってまいりましたが、『月光露針路日本(つきあかりめざすふるさと)風雲児たち』は6月1日~6月25日にかけて、歌舞伎座六月大歌舞伎夜の部です。

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