サモワール(ロシアの湯沸し器)を囲んで楽しむロシアの伝統的なお茶会で登場するお菓子のひとつ、蜂蜜をつかった伝統菓子のプリャニキ(ロシア版のジンジャーブレッド)。(【ロシアのお菓子】伝統菓子プリャニク(пряник)の世界へようこそ!)
サモワールとプリャニキの博物館がある都市トゥーラのプリャニキについてはご紹介しましたが(【サモワールの街トゥーラ】トゥーラのプリャーニク博物館)・・・ロシアのほかの都市でもその土地自慢のプリャニキがあり、おみやげで頂くことがあります。
△こちらはモスクワ郊外ポクロフという街の工場 Покровский пряник 製。大きな長方形のプリャーニクはチョコレートでコーティングされており、上にはホワイトチョコレートでロシアを象徴するモチーフが繊細な細工で飾られています。立派なプラスチックケースに入っており、生地にはたっぷり胡桃がはいっていました。( ポクロフのプリャニキ屋さん)私の頂いたものは伝統的な衣装を身につけたマトリョーシカで、手には美しい刺繍が施された布の上に丸いパンを乗せており、パンの上には塩が乗っています。パンと塩というのは、ロシアやスラブ諸国では伝統的な歓迎のしきたりです。生活に欠かせない大切なパンと塩で温かく迎えるのはロシア人のおもてなしの心。迎えられた方は、パンをひとかけら取って、塩を少し付けて食べることで歓迎に答えます。今も国賓を招いた際など、テレビのニュースなどでパンと塩の儀式を観ることがあります。(パンと塩について関連ブログはこちら→☆【ポジャルスキー・カツレツ発祥!宿場町トルジョク】8月1日昼 ダリヤ・ポジャルスカヤの楽しいお料理教室へ)
△こちらはロシアの最古の都市ノヴゴロド(ヴィリーキー・ノヴゴロド)の”Дом Берга“製。ざくざくしたクッキー生地のトゥーラに比べ、色も黒くてしっとりとやわらかで洋酒やシナモンの香るケーキ風。セロファンで包んで麻紐で結んだ包装も素朴で可愛らしいです。
△こちらも黄金の輪のひとつ古都スズダリのプリャーニク(☆【黄金の輪スーズダリでキュウリ祭り】〜まとめ〜)