「ロシアの声」の常連リスナーであり、”懐ソ派音楽評論員”の異名をもつ蒲生昌明さんが、ソ連歌謡についてまとめた御本『ソ連歌謡』(パブリブ)を出版されました。
『ソ連歌謡』
民謡・クラシック・革命歌だけじゃなかった!鉄のカーテンの向こう側で、グループサウンズ・ポップス・ロック・ディスコ等あらゆる音楽が鳴り響いていた!!
出版を記念したトークイベント「ソ連歌謡ナイト」も開催され、お祝いへ。
△蒲生さん、「ロシアの声」の伝説のアナウンサーの西野さんと山之内さんを囲んで。
『ソ連歌謡』の著者である蒲生さんを中心に、四方宏明さん(『共産テクノ 東欧編』著者)、山中明さん(ディスクユニオン新宿プログレッシヴ館 店長)、西野肇さん(元「モスクワ放送」アナウンサー)。進行は『ソ連歌謡』編集者のハマザキカクさん。
各分野の専門家でいらっしゃるご登壇者の皆様はもちろん、会場のお客様もかなりマニアックな、そしてソ連歌謡にお詳しいロシア通の方が多くいらっしゃるようで、曲が紹介されるたびに歓声やリアクション、的確な質問の答えやご指摘が飛んできたりも・・・!YouTubeを使って動画を流しながら時代を追いかけ、ジャンルを探り、魅力や聴きどころ、ポイントをシェアしながらアットホームな雰囲気ですすみます。御本のなかでレコードジャケットがカラー満載で楽しめることにも驚きましたが、YouTubeでこんなにも多くの古いミュージッククリップを拝見出来ることにも驚きです。アーラ・プガチョワやソフィア・ロタルなど、私にとってはMMM(モスクワ・ミュージック・マガジン)で流れた曲との再会も。
△ソ連時代のに「モスクワ放送」に勤務した西野さん。ロシア人スタッフのガーリャさんとツイン・ナビゲートでお送りしていた人気歌番組『ザ・ヒット・テン・イン・モスコー』でのエピソードと現在のTVプロデューサーとしての仕事のなかで撮影した『ろっ骨レコード』について熱く語ります。当時リスナーとして西野さんの番組を聴いていたという蒲生さんは、貴重な録音音声を披露!
誰よりも登壇者のみなさまが楽しそうなのが印象的。好きこそものの上手なれ、好きこそ夢の成就なれ、ですね^^
「モスクワ放送」との出逢いから「ロシアの声」へ、モスクワ局の日向寺チーフアナやハバロフスク支局の岡田アナのご協力もあって完成したというご著書を、あとがきのなかで『ロシアの声日本語放送へのレクイエム』と書いてくださった蒲生さんのお気持ちに胸が熱くなりました。