水道のお水を飲むことが出来る日本と比べ、海外で生活するとまず直面するのがお水の問題です。ロシアは日本に比べて硬水なので、お洗濯物がばりばりになってしまったり、緑茶が黄茶になってしまったりします。
【お水】
2007年も飲料水は購入していましたが、今回は家族で利用するため、初めて宅配を注文してみました。お水の宅配はさまざまな会社を選ぶことが出来ますが、大家さんオススメの会社にしてみました。
モスクワでは、NestleからEdenへと社名が変わりましたが、お水自体は同じだそうです。ミネラル分などはほとんど含まれていませんが、その分ピュアな優しいお味です。冷水と温水を選べるサーバーか、常温で利用するポンプが選べます。ボトル4本から注文可能で初回にポンプがサービスされるキャンペーンがありインターネットから申し込みをしてみました。1本 18.9リットルで380ルーブルです。
登録内容、お届け日時や支払額の確認の電話があり、携帯へのSMSもあり、無事に配達されましたが・・・お水のみでポンプが入っていなかったり、約束の時間に届かなかったり。10年を経てずいぶんと快適に便利になったモスクワですが、「そうだった、ここはロシアだったわ!」と久しぶりに思い出す瞬間でした。日本のような時間通りの完璧なサービスに慣れて同じように期待してしまうと、はじめはロシアの会社を相手に驚いたり疲れてしまったりも多いので、「ここはロシア!」と頭を切り替えて、「時間はかかるもの、そのうちなんとかなるさ」という心構えで過ごすことが大切なのでした。
【お湯】
ロシアの建物にはセントラルヒーティングが備わっており、極寒の冬でも一歩建物のなかへ入ってしまえば薄着で過ごせるほどの快適な温かさです。そのため、「ロシアは寒いから!」とセーターやヒートテックなどを沢山持ってきても、全く出番がないまま箪笥の奥へ・・・。(そのかわり、外は零下に冷え込みますので、厚手のコートや毛皮、帽子に手袋にマフラーにブーツと完全防備で温かくして出かけます。)
△街中でもときどきこんなパイプを見かけます。
セントラルヒーティングが始まる前の5〜8月には、地域ごとに順番に、配水管のメンテナンスのためにお湯の配給が止まってしまいます。(期間は少し短縮され、2007年には約1ヶ月間だったものの、2017年は約1週間でした。)『ロシアの声』の社員寮には当時ボイラーがなかったため、大きなお鍋に沸かしたお湯を水で薄めながらお風呂に入ったり、ほかの地域に住む友人知人の家へお風呂を借りにいったりしなければなりませんでした。(この時期に合わせて一時帰国や旅行を計画する方も。)
△現在、都心部はボイラー完備の部屋が増え、お湯が止まる時期にはボイラーへの切り替え作業を行います。清掃点検が終わってお湯が復活すると、またボイラーから切り替えるのですが・・・
△作業後はしばらく鉄臭い茶色の水が・・・!
△こちらのサイト(https://online.moek.ru)に住所を入れると、その地区のお湯の止まる時期が表示されます。